第7-24日 Vol.192  八萬四千の菩薩と倶共に發來す 【妙音菩薩品第二十四】(三十八~四十三行)

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★★ きょうの謎!
 
その謎1:釈迦はなぜ文殊師利の願いのままに妙音菩薩の持つ特殊な三昧の意味を詳しく教

     えてあげないのでしょうか?
      
その謎2:文殊師利の釈迦へ要求した妙音菩薩に対する疑問は、前品の宿王華菩薩の懐いた

     薬王菩薩への疑問と類似なものではないでしょうか?
   
  
■■第7-24日 Vol.192
   
 八萬四千の菩薩と倶共に發來す
 
  【妙音菩薩品第二十四】
  (三十八~四十三行) 
   
■■今日の一偈一句     
   
 ソ トキ  シャカムニブツ  モンジュシリ ツ       コ クメツド タホウニョライ  マサ ナンジラ
 爾の時に釋迦牟尼佛、文殊師利に告げたまわく、此の久滅度の多寶如來、當に汝等
 
  タメ シカ ソ ソウ ゲン       トキ タホウブツ カ ボサツ  ツ      ゼンナン
 が爲に而も其の相を現じたもうべし。時に多寶佛、彼の菩薩に告げたまわく、善男
 
 シキタ  モンジュシリホウオウジ ナンジミ  ミ  ホッ  トキ ミョウオンボサツ カ クニ オイ モッ
 子來れ、文殊師利法王子汝が身を見んと欲す。時に妙音菩薩、彼の國に於て歿して、
 
  マン   ボサツ ト モ ホツライ  ショキョウ ショコク シュ シンドウ   ミナコトゴ ポウ レンゲ
 八萬四千の菩薩と倶共に發來す。所經の諸國、六種に震動して、皆悉く七寶の蓮華
 
  フ      テンガクク    オノズカ ナ
 を雨らし、百千の天樂鼓せざるに自 ら鳴る。
    
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   1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その時に釈迦牟尼佛は、文殊師利に告げたまわく、このしばらく滅度されている多宝
 
如來は、しっかり汝等が為に有り難くその姿を現じてくれるであろう。時を同じく多
 
宝佛は、彼の妙音菩薩に告げたまわく、善男子よ来れ、文殊師利法王子が汝の身を見
 
たいと願っている。同時に妙音菩薩は、彼の国の中から姿を消して、八万四千人の菩
 
薩と共々に出発しだした。それらの通過経路の諸国は、六種類の震動を起こして、皆
 
盛んに七宝の蓮華を雨のように降らし、百千種類の天の楽器が各々ひとりでに鳴り続
 
けた。
    
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   2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回、文殊師利菩薩が釈迦に対し妙音菩薩について事前にいろいろ知りたいことがあ
るとしきりに申し出ました。
 
それから今回が始まりますが、釈迦はその文殊師利の申し出に対しての詳しい情報は
相変わらず何も教えないままに、その代わり釈迦は文殊師利に対し、ここに居る滅度
して久しい多宝如来は、まさに汝らの為にわざわざその姿を現わしくださったのだと
教えました。
 
そしてその頃、多宝佛は妙音菩薩にこのように告げられました。
「善男子よ来れ、文殊師利法王子が汝の身を是非とも見たいと願っている」と。
その告げを聞くと同時に妙音菩薩は、彼の国から姿を消し、八万四千人の菩薩ととも
に耆闍崛山へ向けて出発を始めたのでした。
 
その途中経路の諸国は、六種類に震動を起こして、皆盛んに七宝の蓮華を雨のように
降らし、百千の天の楽器が何もしないのに自然に鳴り出してきました。
   
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   3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:久滅度の多宝如来とは、如来であっても釈迦如来とは違って、涅槃に入っ
     たままの状態なのでしょうか?
      
その謎2:釈迦が妙音菩薩と文殊師利菩薩へ会わせるために多宝如来を出現させたの
     は、法華経を修行する彼の菩薩たちを多宝如来中心に任せたい意味がある
     のでしょうか?
 


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法華経 序品第一

 

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7-24

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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん (金曜日, 24 11月 2017 09:37)

    王と菩薩の関係が気になるところです。
    薬王菩薩や文殊師利法王子菩薩、宿王華菩薩などは王や王子に関係した菩薩のようです。
    それらの菩薩は釈迦牟尼仏よりも多宝仏に関連しているように思えます。
    そして、それらの王関係の菩薩は多宝仏を通じて釈迦牟尼仏の娑婆世界に集められたように思えます。
    その娑婆国へ更に浄華宿王智仏の浄華荘厳国から妙音菩薩が呼び出されてくるのが今回のシーンです。
    その娑婆国には多宝仏も釈迦牟尼仏と一緒に待っているのです。
    これらは一体何のための大規模な調整なのでしょうか?
    幾つかの王家一族の仏道信者たちが元王だった釈迦牟尼仏を中心に王一族としての合同対策会議を計画し出したのでしょうか?
     
    (ぶっけん 成安田)