★★ きょうの謎!
その謎1:一切衆生喜見菩薩が過去に佛を供養し終わって、法華経の八百千万億
那由他・甄迦羅・頻婆羅・阿粛婆等の偈を聞いた後、また日月淨明徳
佛の国に生れたというのは、常不軽菩薩の場合とほぼ似通っているの
ではないでしょうか?
その謎2:解一切衆生語言陀羅尼、七宝の臺、高さ七多羅樹や十の指爪を合せる
などの用語は他にもあるようですが、何か意味があるのでしょうか?
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■■第8-23日 Vol.218
今故お現に在す
【薬王菩薩本事品第二十三】
(四十二~四十九行)
■■今日の一偈一句
コ ゲ ト オワ チチ モウ モウ ニチガツジョウミョウトクブツイマナゲン イマ ワレサキ
是の偈を説き已つて父に白して言さく、日月淨明徳佛今故お現に在す。我先に
ホトケ クヨウ オワ ゲ サイシュジョウゴゴンダラニ エ マタ コ ホケキョウ マンノク ナユ
佛を供養し已つて解一切衆生語言陀羅尼を得、復是の法華經の八百千萬億那由
タ ケンガラ ビンバラ アシュクバトウ ゲ キ ダイオウ ワレイママサ カエ コ ホトケ
他・甄迦羅・頻婆羅・阿粛婆等の偈を聞けり。大王、我今當に還つて此の佛を
クヨウ モウ オワ スナワ ポウ ウテナ ザ コクウ ノボ タカ タ ラ
供養すべしと。白し已つて即ち七寶の臺に坐し、虚空に上昇ること高さ七多羅
ジュ ブッショ オウトウ ズメン ミアシ ライ シソウ ア ゲ モッ ホトケホ
樹にして、佛所に往到し頭面に足を禮し、十の指爪を合せて、偈を以て佛を讃
めたてまつる
ヨウゲンハナハキミョウ コウミョウ ポウテラ ワレムカシ クヨウ イママタカエ
容顏甚だ奇妙にして 光明十方を照したもう 我適曾供養し 今復還つて
シンゴン
親近したてまつる
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1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
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この偈を説き終わって父に白して言さく、日月淨明徳佛は今尚現に居られます。
我は過去に佛を供養し終わって解一切衆生語言陀羅尼を得、またこの法華経の八
百千万億那由他・甄迦羅(けんがら:16桁の数)・頻婆羅(びんばら:18桁
の数)・阿粛婆(あしゅくば:20桁の数)等の偈を聞けり。大王、我は今當に
甦ってこの佛を供養すべしと思っています。そう言い終わって直ちに七宝の台に
座し、虚空に上昇すること高さ七多羅樹(しちたらじゅ:ターラ樹7本分)の所
で、佛所に行き至り頭と顔を足まで下げて礼を作し、両手十本の指と爪を合せて、
偈を唱えて佛を讃めたてまつった
容顔麗しく甚だ特異な妙相にして その光明十方を照したもう 我はまさに
昔供養し 今また甦って 親近したてまつる
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2. 今 日 の 説 法 ! (集)
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前回までは、一切衆生憙見菩薩が自らの身を火で燈したままに千二百年を過ぎて
その身が尽き果てた後、また同じく日月淨明徳佛の国に生れることになり、その
国の淨徳王の家に化生したのでした。
そして、一切衆生憙見菩薩は化生して出るや否や直ちに淨徳王に、偈頌を唱えた
のです。
「大王よ今まさに知ることです 我は彼の日月淨明徳佛の所にて経の修行をして
即時に一切の 現諸身三昧を得て 大精進にて勤行し 我が所愛の身を捨て去っ
たのです」と。
この偈にある一切の現諸身三昧とはおそらくかつて一切衆生憙見菩薩が日月淨明
徳佛の法の中に於て自ら願って苦行・精進経行して得た現一切色身三昧のことだ
と思います。
そして、その大事な虎の子の三昧を保持しながら一切衆生憙見菩薩は自らの身に
火を燈して千二百年、所愛の身を捨て去ったようです。
その後すぐに一切衆生憙見菩薩は淨徳王の家へ化生し、上記の偈を唱えたわけで
す。
そして今回は、その偈を説き終わった一切衆生憙見菩薩は父の淨徳王に申し上げ
たのでした。
「日月淨明徳佛は今まだ現に居られるのです。我は過去に佛を供養し終わって解
一切衆生語言陀羅尼を得、またこの法華経の八百千万億那由他・甄迦羅・頻婆羅
・阿粛婆等の偈を聞いたのです。大王、我は今當に甦ってきてこの佛を供養しな
ければならないと思っているのです」と。
それを言い終えると一切衆生憙見菩薩は、直ちに七宝の台に座し、虚空に上昇す
ること高さ七多羅樹に至ると、佛所に往詣して頭と顔を足まで下げて礼を作し、
両手十本の指と爪を合せて、次の偈を唱えて佛を讃嘆しました。
容顔麗しく甚だ特異な妙相にして その光明十方を照したもう 我はまさに
昔供養し 今また甦って 親近したてまつる者である
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3. 今 日 の 謎 ! (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
その謎1:一切衆生喜見菩薩が過去に佛を供養し終わって、法華経の八百千万億
那由他・甄迦羅・頻婆羅・阿粛婆等の偈を聞いた後、また日月淨明徳
佛の国に生れたというのは、常不軽菩薩の場合とほぼ似通っているの
ではないでしょうか?
その謎2:解一切衆生語言陀羅尼、七宝の臺、高さ七多羅樹や十の指爪を合せる
などの用語は他にもあるようですが、何か意味があるのでしょうか?
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ぶっけん成安田 (土曜日, 23 12月 2017 10:01)
法華経に登場する古代の仏、日月燈明仏と日月浄明徳仏は名前がよく似ていますね。
しかし、その性質はほとんど逆のように違うのです。
そのように、様々な個性の仏の仏法が無数に存在しているわけですが、法華経経典の目的は一貫してどの仏にも共通しているただ一つなのです。
即ち、どんな違いも同時に華が咲くという縁起を持つ法華経の個性なのです。
お釈迦様をはじめ多くの仏はこの法華経が経典の第一であると説き、お釈迦様も自身の個性として主張する勇猛と精進も同時に華が咲いて成仏に至った両立だったのでしょう。
(ぶっけん成安田)