第4-17日 Vol.101  佛壽の長遠なることを聞いて 【分別功徳品第十七】(三十五~四十三行)



★★ きょうの謎!
   
その謎1:このお祭騒ぎの状況は、化城諭品第七での大通智勝佛が諸天の用意した菩提樹下

     の師子座に於て、阿耨多羅三藐三菩提を成じ得た時に、各々の梵天王が盛大に

     祝った事と同様な再現なのでしょうか?
   
その謎2:空と虚空、曼陀羅と摩訶曼陀羅の違いは各々何でしょう?
 
 
■■第4-17日 Vol.101
 
  
 佛壽の長遠なることを聞いて
 
 【分別功徳品第十七】
 (三十五~四十三行)
   
■■今日の一偈一句
 
  カク ゴト ラ シュジョウブツジュジョウオン    キ    ムリョウムロ ショウジョウカホウ
  是の如き等の衆生 佛壽の長遠なることを聞いて 無量無漏 清淨の果報を
 
  ウ マタ ハッセカイ ミジンジュ シュジョウ  ホトケ ジュミョウ ト     キ   ミナム
  得 復八世界 微塵數の衆生あつて 佛の壽命を説きたもうを聞いて 皆無
 
  ジョウココロ オコ  セソン ムリョウフカシギ   ホウ  ト      オオ ニョウヤク トコロ
  上の心を發しつ 世尊無量不可思議の 法を説きたもうに 多く饒益する所
 
       コクウ  ムヘン   ゴト テン マンダラ  マカ マンダラ  フ    シャク
  あること 虚空の無邊なるが如し 天の曼陀羅 摩訶曼陀羅を雨らして 釋
 
   ボンゴウジャゴト ムシュ ブツド  キタ   センダンジンズイ フ    ヒンプン
  ・梵恒沙の如く 無數の佛土より來れり 栴檀・沈水を雨らして 繽粉とし
 
   ミダ オ     トリ ト  ソラ  クダ ゴト     ショブツ クサン   テン
  て亂れ墜つること 鳥の飛んで空より下るが如くにして 諸佛に供散し 天
 
  ク コクウ ナカ    ジネン ミョウショウ イダ テンネセンマンノク センデン  ライゲ  シュホウ
  鼓虚空の中にして 自然に妙聲を出し 天衣千萬億 旋轉して來下し 衆寶
 
   タエ  コウロ   ムゲ カ  タ   ジネン コトゴトシュヘン   モロモロ セソン  ク
  の妙なる香爐に 無價の香を燒いて 自然に悉く周遍して 諸 の世尊に供
 
  ヨウ
  養す
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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 このような種々の衆生たちは 佛の寿命の長遠であることを聞いて 無量な無
 
 漏と清淨の果報を得 また八世界を微塵にした それだけの微塵数の衆生が居
 
 て 佛の寿命について説きたもうを聞いて 皆が無上道を得ようとする心を起
 
 しました 世尊が無量な不可思議の 法を説きたもうことは 実に多く饒益す
 
 る所があること 虚空が無辺であるが如し 天の曼陀羅  摩訶曼陀羅を雨らし
 
 て 釈提桓因(しゃくだいかんにん:元インド神話の空界の王インドラ神で、
 
 刀利天の主の帝釈天)や梵天が恒沙の如く 無数の佛土より参られた  栴檀の
 
 粉末や沈水香を雨らして 繽粉(ひんぷん:多く盛んな様)として乱れ墜ちる
 
 様子は まるで鳥の飛びながら空より下るが如くのように 諸佛に供散し 天
 
 鼓の音が虚空の中にこだまして 自然に妙音を出し 天の衣が千・萬・億 旋
 
 轉(せんでん:ひらひら回転する)して來下し 衆の宝である妙なる香爐に 
 
 無償の香をたいて 自然にことごとく良い香りが一円に蔓延して 諸諸の世尊
 
 に供養が奉げられました
  
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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今回は前回から続く、弥勒菩薩が釈迦に奉げた偈の部分です。
   
今回も前品の如來壽量品での釈迦の説いた佛の寿命が長遠であることについての
説法を聞いただけで、衆生が皆歓喜踊躍し、際限なく果てしない浮かれ祭が起き
た状況について最大に素晴らしいとして称えています。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:このお祭騒ぎの状況は、化城諭品第七での大通智勝佛が諸天の用意し
     た菩提樹下の師子座に於て、阿耨多羅三藐三菩提を成じ得た時に、各
     々の梵天王が盛大に祝った事と同様な再現なのでしょうか?
   
その謎2:空と虚空、曼陀羅と摩訶曼陀羅の違いは各々何でしょう?
 


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法華経 序品第一

 

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4-17

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コメント: 2
  • #1

    ぶっけん (月曜日, 17 8月 2015 16:52)

    【佛(釈迦)の寿命が永遠であることを知った後の衆生たちのお祭り騒ぎ】

  • #2

    ぶっけん成安田 (日曜日, 16 4月 2017 22:27)

    前品の如来寿量品において釈迦は如来の無量なる寿命の長さの真実を説き明かしました。
    これが法華経の最大クライマックスということです。
    皆さんはこれが一体どういう真実であるかをピンとこれるでしょうか?
    そして、次のこの分別功徳品ではその如来寿量品の真実に対しての大歓喜、つまり多くの信者たちの異常なほどの熱狂に満ちた嬉しさ余る飛び跳ねが起きるという状況結果から始まるのです。
    なんらか大げさな作り劇のように、単純なシナリオによる大騒ぎ表現かのように思えたりしますが、これが作り物による大歓喜であるのか、ただ真実による素直さが大歓喜させたのであるのか、それがここで示したい分別というものなのであるのです。