★★ きょうの謎!
その謎1:通常、私たちは、仏様とはこの世の私たちにとても心優しい穏やかな
気持ちで見守っていてくれているというイメージがありますが、ここ
で描かれている大雲の如來は全然違うのはどういうことなのでしょう
か?
その謎2:如來はなぜ、自らの名を知らしめるのでしょう?
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■■第3-5日 Vol.61
世に出現すること大雲の起るが如く
【薬草喩品第五】
(八行~十八行)
■■今日の一偈一句
カショウ タト ダイ セカイ センゼン ケイコク トチ オ トコロ キモク ソウリンオヨ
迦葉、譬えば三千大千世界の山川・谿谷・土地に生いたる所の卉木・叢林及び
モロモロ ヤクソウ シュルイソコバク ミョウシキオノオノコトナ ミツウン ミフ アマネ ダイ セカイ
諸 の藥艸、種類若干にして名色各 異り、密雲彌布して遍く三千大千世界に
オオ ジ ヒト ソソ ソ ウルオイアマネ キモク ソウリンオヨ モロモロ ヤクソウ ショウコン ショウ
覆い、一時に等しく灌ぐ。其の澤 普く卉木・叢林及び諸 の藥艸の小根・小
キョウ ショウシ ショウヨウチュウコンチュウキョウ チュウシチュウヨウ ダイコン ダイキョウダイシダイヨウ ウルオ
莖・小枝・小葉・中根・中莖・中枝・中葉・大根・大莖・大枝・大葉に洽う。
ショジュダイショウジョウチュウゲシタガ オノオノ ウ トコロ ウン フ トコロ ソ シュショウ
諸樹の大小、上中下に随つて各 受くる所あり。一雲の雨らす所、其の種性に
カノ ショウチョウ エ ケカ ヒラ ミ ジ ショショウ ウ ショニン
稱うて生長することを得て、華果敷け實なる。一地の所生・一雨の所潤なりと
イエド シカ モロモロ ソウモクオノオノシャベツ ゴト カショウマサ シ ニョライ マタマタカク
雖も、而も諸 の艸木各 差別あるが如し。迦葉當に知るべし。如來も亦復是
ゴト ヨ シュツゲン ダイウン オコ ゴト ダイオンジョウモッアマネ セカイ テン ニン
の如し。世に出現すること大雲の起るが如く、大音聲を以て普く世界の天・人
アシュラ ヘン カ ダイウン アマネ ダイコクド オオ ゴト ダイシュ ナカ
・阿修羅に遍ぜること、彼の大雲の遍く三千大千國土に覆うが如し。大衆の中
オイ コ コトバ トナ ワレ コ ニョライ オウグ ショウヘンチミョウギョウソクゼンゼイ セケンゲ
に於て是の言を唱う、我は是れ如來・應供・正遍知・明行足・善逝・世間解・
ムジョウジジョウゴジョウブテンニンシ ブツ セソン
無上士・調御丈夫・天人師・佛・世尊なり。
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1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
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迦葉よ、たとえば三千大千世界の山川・渓谷・土地に生い茂った所の草木・雑木
林及びさまざまの薬草、その種類はそこそこに多く各々の色あいや形は各々異な
っている、雨雲が立ち込めて一面に三千大千世界に覆いかぶさり、あたり一面一
挙に同量の雨を降り注ぐ。その大雨の谷壷はあたり一面に草木・雑木林及びさま
ざまの薬草の小根・小茎・小枝・小葉・中根・中茎・中枝・中葉・大根・大茎・
大枝・大葉に潤う。諸樹の大小、品質の上中下の種類に従って各々雨水の受け方
がある。その一雲の雨を降らすことで、その種類や性質に適った成長をすること
を得て、花は咲き誇り実は生る。一面同じ一つの土地の植物・一面同じ一度の雨
の降雨量であるといえども、そうであっても諸々の草木各々その違いの別がある
ようなものを。迦葉よ心して知るのだ。如來も降り立つ時はまったくこのような
ことだ。この世に出現するということはたちまちに大雲の立ち込めるが如く、大
音聲を響かせあたり一面に世界の天・人・阿修羅に知らしめる有様は、雨を降ら
す大雲の一面に三千大千の国土に覆いかぶる状況に等しい。そして大衆の中に降
り立ちこの言葉を唱える、我の名は如來・應供・正遍知・明行足・善逝・世間解
・無上士・調御丈夫・天人師・佛・世尊であると。
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2. 今 日 の 説 法 ! (集)
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釈迦は摩訶迦葉に、如來とはどういう性質やイメージなのかを教えるため、自然
界のさまざまな植物の各々の成長の違いを例に、そのさまざまな植物へ雨を同等
に降らす大雨雲のような存在が如來に喩えられるものであると説明しています。
そして、雨を各々の性質に応じて受け入れる草木などが、この世界の天・人・阿
修羅などの種類があることと同じであると喩えています。
また、如來のイメージとは、大雨雲が空一面を不気味に覆いつくすように恐ろし
く偉大なものであり、その畏怖の君臨がこの世の衆生へ恩恵を与えてくれるのだ
と教えています。
その降り立った時、如來は自らを如來・應供・正遍知・明行足・善逝・世間解・
無上士・調御丈夫・天人師・佛・世尊であると唱えて、大衆にその名を完全に知
らしめるということです。
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3. 今 日 の 謎 ! (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
その謎1:通常、私たちは、仏様とはこの世の私たちにとても心優しい穏やかな
気持ちで見守っていてくれているというイメージがありますが、ここ
で描かれている大雲の如來は全然違うのはどういうことなのでしょう
か?
その謎2:如來はなぜ、自らの名を知らしめるのでしょう?
『見たこともない仏様は恐い真実』
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ぶっけん (土曜日, 30 5月 2015 10:47)
『見たこともない仏様は恐い真実』
ぶっけん (金曜日, 04 11月 2016 22:12)
日ごろ私たちは、何か正しいことを必ず身に付けようと思ったら、やっぱりいつもの日常とは違う、かなり脅威的な変化や刺激的な印象を受けることが、不思議としっかりいつまでも忘れず身につくものではないでしょうか。
つまり、今後どうなるのかと不安や焦りに直面して、一気に勇気とけじめを心がけさせる儀式がとても大事なのだと思います。
たとえば、お金を用いてその大事な儀式を行うとすれば、所持する財産のほとんどを出し尽くすほどの思いのことです。それは、家づくり、結婚、そしてお葬式など・・人生には数々の思い切らなければならないシーンがあり、その都度にためらってはいられません。
躊躇したり、出し惜しみしないけじめ、それが意外にも必ず人生を良い方へ変えてくれる自分自身の精神づくりとライフチェンジなのです。
Kendal Cuthbert (木曜日, 02 2月 2017 11:17)
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ぶっけん成安田 (日曜日, 05 3月 2017 09:23)
仏教とは何の為にあるのでしょうか?
この世からあの世へ行った後のことを教えるにはどう意味があるのでしょう?
仏様の数は数えきれないほど無数だそうですが、それよりもはるかに多いのは浮かばれない霊魂なのです。
そのために、霊魂の多くは幽霊のようにただ漂っているのです。
そうです、この世で道に迷っていると同じようにあの世との間で浮遊しているのです。
そういうさ迷いの霊魂から区分して守ってくれるのが数少ない仏様の教えなのです。
そのために、仏様こそその存在を明確に知らしめるのです。