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第3-6日 Vol.62  最後身に於て佛に成る 【授記品第六】(十二~十八行)

法華経 授記品第六

 
★★ 今日の謎!
  
謎の1:最上の二足尊とは、釈迦のことでしょうか?
   
謎の2:最後身で成佛するとはどういう意味なのでしょう?
       
   
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■■第3-6日 Vol.62
   
 最後身に於て佛に成る
 
  【授記品第六】
  (十二~十八行)
   
■■今日の一偈一句
 
 ソ トキ  セソン カサ  コ  ギ ノ   ホッ   ゲ ト  ノタマ
 爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく
 
  モロモロ ビク  ツ  ワレブツゲンモッ  コ カショウ  ミ   ミライセ  オイ  ムシュ 
  諸 の比丘に告ぐ 我佛眼を以て 是の迦葉を見るに 未來世に於て 無數
 
  コウ ス    マサ サブツ     ウ   シカ ライセ  オイ   マンノク ショブツ
  劫を過ぎて 當に作佛することを得べし 而も來世に於て 三百萬億の諸佛
 
  セソン   クヨウ ブゴン  ホトケ チ エ タメ  キヨ ボンギョウシュ  サイジョウ
  世尊を 供養し奉覲して 佛の智慧の為に 淨く梵行を修せん 最上の 二
 
  ソクソン クヨウ  オワ    サイ ムジョウ エ シュシュウ  サイゴシン オイ  ホトケ ナル
  足尊を供養し已つて 一切の 無上の慧を修習し 最後身に於て 佛に成爲
 
     エ
  ことを得ん
 
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その時に世尊は、重ねてこの授記の儀式を宣言したいと思い、箇条の詩にまとめ
 
て繰り返して語らく
 
 諸々の比丘に宣言する 我の佛眼の力で この摩訶迦葉を見るところ 未來世
 
 において 無数の歳月を過ぎ去って 見事に佛と成ることを得るはずである 
 
 それに向う來世にては 三百万億の数の諸佛世尊を 供養し巡礼奉り それら
 
 の佛の智慧の恩恵にて 清く正しき衆生としての佛道を修養することになる 
 
 そして最上のこの世の尊者を供養し終わって それにより一切の無上の智慧を
 
 修習し 最後身に於て 佛に成ることになるであろう。   
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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釈迦は、前回での弟子の摩訶迦葉への成佛授記に関して、今回はあらためてその
内容を偈を用いて告知しました。
   
この偈を用いて繰り返す儀式は、法華経の中で頻繁に出てくる様式ですが、しっ
かり解かってもらうように偈頌を覚書のようにして付属サービスしているかのよ
うですね。
おそらく、お経という一度読んだだけでは難しくて整理がつかないことへの配慮
によるものではないかと思いますが・・・。
   
とりあえずは、今回の迦葉への授記に関するこの偈の中で重要となる事柄は、迦
葉が成佛できるようになる未來世までには無数の歳月を要するということと、そ
の成佛への経路として必要なことは、今世に対し來世に生まれ変わった時、三百
万億という膨大な数種の諸佛としての世尊に供養、巡礼して回り、行儀良く礼節
を各々の世尊からあやかりながら修行を積むことにより、最終的にこの世で最上
といわれる世尊を供養し終わることで、無上の悟りを得ることになり、それも最
後身にて成佛するということなのです。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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さて、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:最上の二足尊とは、釈迦のことでしょうか?
   
その謎2:最後身で成佛するとはどういう意味なのでしょう?
 

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法華経 序品第一

 

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★
 
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3-6

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コメント: 4
  • #1

    ぶっけん (月曜日, 06 7月 2015 14:35)

    『摩訶迦葉という釈迦の直弟子』

  • #2

    ぶっけん (水曜日, 29 7月 2015 23:30)

    二度とこの世に生を受けない身

  • #3

    ぶっけん (日曜日, 06 11月 2016 11:13)

    お釈迦さまは、特に重要な大弟子に対しては遠い将来において彼らが成仏する条件としては最後身になってからという意味不明な難題を付しています。
    最後身とはもう二度とこの世へは生まれてこない最後の身体を意味します。
    通常はこの世で一生を終えてあの世へ行ったとしても、それで誰もが仏の位に成れるとは限らないのであり、仏に成れなかった者はまた同じ衆生としてのこの世の生を受け生まれ変わってくるのです。
    つまり、その通常の生まれ変わりの者誰もが仏の生まれ変わりということではないのです。
    お釈迦様が亡くなる間際に言い残した言葉は、この世に存在するあらゆるものすべては移り変わっていくのであり、この世にあるもので変わらぬものなど何一つないということなのです。
    とにかく、私たちの身体もこの世に存在する限り、いつまでも同じく変わらぬ姿で存在し続けるわけではないですよね。
    この世の中に存在する限りは、永遠に変わり続ける私たちの身体や考え方であるのです。

  • #4

    ぶっけん成安田 (日曜日, 05 3月 2017 20:42)

    人生は一度きりですか?
    仏教においてはどうやら、寿命が尽きれば二度と生まれ変わらない人と、今の寿命が尽きようと何度でも生まれ変わって来る人と、両方が存在するようなのです。
    釈迦仏が実は過去二万回も仏として生まれ変わって来ているのです。
    それに対し、釈迦は大弟子たちには初めて仏に成ることは二度とこの世に生を受けないという条件を示しているのです。
    ただし、その大弟子たちが成仏できるのは遥か未来のようです。
    つまり今の人生を終えてすぐには成仏に適うとは限らないのです。
    釈迦仏と大弟子たちが遠い未来に成仏することの違いをどう考えるべきでしょう?