プロフィール

ぶっけん(仏建) 


自己紹介: 生年月日:1962年4月15日
出身地:新潟県長岡市

居住地:新潟県燕市

facebook:安田 和正


職業: 一級建築士・情報通信業

建築設計事務所を廃業し、現在は情報通信業BUKKENを経営しています。

 

現居住所位置

現在は「良寛資料館」のすぐ近くに住んでいます。

 

あ ら ま し

 

   法華経は各品ずつを単独に読んでいてもわからないところがいずれ出て

きます。
   ですから、戸津説法といって、今から千年以上昔、伝教大師つまりは比
   叡山を開いた最澄法師が琵琶湖畔の戸津というところで始めたといわれ
   ている法華経のこの説法講演会が重要視されてくると思われるのです。
   
   実は私がメールマガジン「ぶっけんの毎日ホッ!法華経DM(日月)328」

を始めよう

  と思ったきっかけもこの戸津説法がとても良い参考になっていました。
   この戸津説法の特徴は、最澄さんが始められた当初は法華経の一品一品を

   一日ずつ掛けて毎日連続に28日間を通して行われたものだったそうです。
   
   ですから、私も思い切ってこの方法を見習ってメールマガジンを通じて

開始してみようと思ったのでした。
   実に毎日連続は大変なのですが、私が当初最も困惑したのは、一日のメ
   ールの文章量では当然のことながらその日の一品すべてを一度に書き表
   すわけには行かないということでした。
   
   そこで私がとった方法は各一品の各文句少しずつを文頭から順番に取り
   出して、一日ずつその少しずつの一偈一句と共に解説を補足し、また
   月の同じ日にちに前月の同じ品の続きとして一ヶ月飛ばしに徐々に加算
   して書き加えて行こうというものでした。
   ですからおおかた、各々の一品ずつがすべて一緒に終わるには2~3年
   は掛かるだろうという予測をたてました。
   
   しかし、さらに不安に思えたことは毎日少しずつ別の品では、たとえば
   今日が序品第一の文頭少し、そして翌日に今度は、新たに方便品第二の
   文頭からまた少しという具合に発行していては、読み手側からしては今
   日と翌日の品が別々ではバラバラで、何ら話のつながりが続かないだろ
   うということでした。
   
   ということでしたが、とりあえず法華経の文中には一偈一句だけでも拾
   い読みするだけで無量の功徳を得るとありますので、まぁこれで良いか
   、詳しい内容の意味までは必要ないだろうし、そもそも戸津説法がこの

   ことだという判断で、そのまま飛び飛びに一日ごとに次の品、次の品と
   ただ少しずつ分けながら発行することにしてみました。
   
   その調子で何とか今まで半年ほどを続けてやって来て、実は思い掛けな
   いことが生じてきたのです。
   それは何気ない各品の区切れ区切れずつの解読であってもしっかり、そ
   の日の品から翌日の別の品への内容が不思議と密接なつながりを生じ出
   し、関連性が整ってくることを発見できるに至れたのです。
   
   これは、たとえば臓器の一部ずつを取り出して、その臓器と別の臓器の
   各々の一部ずつを無造作につないでも、ちゃんとお互いの機能の生きた
   関係を持ち始めるといった不思議な快楽のようなものを得るに至ったの
   でした。
   
   これはどういうことだったのでしょう?
   中国或いは当初のインド国で初めて法華経を編纂しだした頃、やはり、
   各品を少しずつ関連を確かめながら徐々に徐々に各品ずつを同時に話の
   内容を積み重ねながらの、いわば各品ごとの組立を同時に進歩させてい
   くやり方による全体の完成が各品同時期に終了するようにコツコツ編纂
   した結果だったのではないかと思えたのです。
   
   つまり、最澄が始め、今私もやりだした、この毎日飛び飛びの解読編纂の仕方
   もまた、これとほぼ同じようだと感じることが出来たのです。
   この不思議な伝統的因果を感じ取りながら、一歩一歩の各々の価値とし
   て、娑婆世界を丸ごと買えるくらいを達成してみてください。
   そのように、いつだって各品同等なINGな状態ですので、是非、安心
   と期待を持って、このまま解読をお進みください。

 

  <2014年10月13日発行「MailING!日月説法」 ■■第6-13号 我當に云何がすべき【勧持品第十三】より>