★★　きょうの謎！
　
その謎１：一念信解することと言趣を解することはどう違うのでしょう？
　
その謎２：若しくはと、幾つかが続いてますが、この若しくはとは、そのうちのど

　　　　　れかだけで良いのか、それとも若しくはと示されたすべての事を行なう

　　　　　ということでしょうか？
　
　
■■第12-17日　　Vol.319
　
　能く如來の無上の慧を起さん
　
　　【分別功徳品第十七】
　　（八十三～八十八行）
　
■■今日の一偈一句
　
　ﾏﾀｱｲｯﾀ　　ﾓ　ﾎﾄｹ　ｼﾞｭﾐｮｳｼﾞｮｳｵﾝ　ｷ　　　　ｿ　ｺﾞﾝｼｭ　ｹﾞ　　　　　　ｺ　ﾋﾄ
　又阿逸多、若し佛の壽命長遠なるを聞いて、其の言趣を解するあらん。是の人
　　
　　ｼｮﾄｸ　ｸﾄﾞｸｹﾞﾝﾘｮｳ　　　　　　　　ﾖ　ﾆｮﾗｲ　ﾑｼﾞｮｳ　ｴ　　ｵｺ　　　ｲｶ　ｲﾜ
　の所得の功徳限量あることなくして、能く如來の無上の慧を起さん。何に況ん
　
　　　ﾋﾛ　ｺ　ｷｮｳ　ｷ　　ﾓ　　ﾋﾄ　　　　ｷ　　　　　ﾓ　　ﾐｽﾞｶ　ﾀﾓ　　ﾓ
　や、廣く是の經を聞き若しは人をしても聞かしめ、若しは自らも持ち、若しは
　
　ﾋﾄ　　　　ﾀﾓ　　　　ﾓ　　ﾐｽﾞｶ　　ｶ　　ﾓ　　ﾋﾄ　　　　　ｶ　　　　ﾓ
　人をしても持たしめ、若しは自らも書き、若しは人をしても書かしめ、若しは
　
　ｹ　ｺｳ　ﾖｳﾗｸ　ﾄﾞｳﾊﾞﾝｿﾞｳｶﾞｲ　ｺｳﾕ　ｿﾄｳ　ﾓｯ　ｷｮｳｶﾞﾝ　ｸﾖｳ　　　　　ｺ　ﾋﾄ
　華・香・瓔珞・幢幡・絹葢・香油・蘇燈を以て經巻に供養せんをや。是の人の
　
　ｸﾄﾞｸﾑﾘｮｳﾑﾍﾝ　　　　　ﾖ　ｲｯｻｲｼｭﾁ　ｼｮｳ
　功徳無量無邊にして、能く一切種智を生ぜん。
　
　
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　　1.　今日の解読！　　（苦）
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また阿逸多よ、もし佛の寿命が長遠である話を聞いて、その言葉の趣旨を理解す
　
る者があったとする。この人の得れる所の功徳は限量あることがなくして、素晴
　
らしく如來の無上の智慧を起こすであろう。これはどういうことかといえば、広
　
範囲にこの経を聞き若しくは人に対しても聞かしめ、若しくは自らも受持し、若
　
しくは人に対しても受持せしめ、若しくは自らも書き、若しくは人に対しても書
　
かしめ、若しくは華・香・瓔珞・幢幡・絹葢・香油・蘇燈（そとう：乳酪を油と
　
する燈火）を用いて経巻に供養を施すことを言うのである。この人の功徳は無量
　
無辺にして、素晴らしく一切種智（諸法を全体としても部分としても知っている
　
者、即ちすべてを知る佛の智そのもの）を生じるのである。
　
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　　2.　今日の説法！　　（集）
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前回までは、釈迦は阿逸多、つまり弥勒菩薩に対して、佛の寿命が長遠であるこ
とを聞いて一念信解を生ずる者の限量ない功徳の多さについて偈を用いて説いて
いました。
　
そして今回は、前回の偈を説き終えた釈迦は、再び阿逸多へ呼びかけ、もし佛の
寿命が長遠であることを聞いて、その言趣を解する者の得る所の功徳は限量がな
いほど多いと言い、その者は適格に如來の無上の智慧を起こせるだろうと説きま
した。
　
それはどういう意味かといえば、広くこの経を聞き、若しくは他人にも聞かせ、
若しくは自らも受持し、若しくは人にも受持させ、若しくは自らも書写し、若し
くは人にも書写させ、若しくは華・香・瓔珞・幢幡・絹葢・香油・蘇燈を用いて
経巻に対し供養をすることを言うのだそうです。
　
このような人の功徳は無量無辺にして、適格に一切種智を生じるのだそうです。
　
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　　3.　今日の謎 !　　　（滅）
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう！
　
その謎１：一念信解することと言趣を解することはどう違うのでしょう？
　
その謎２：若しくはと、幾つかが続いてますが、この若しくはとは、そのうちの
　　　　　どれかだけで良いのか、それとも若しくはと示されたすべての事を行
　　　　　なうということでしょうか？
　