第12-10日 Vol.312  是の人は如來と共に宿するなり 【法師品第十】(六十三~六十八行)

法華経 法師品第十

 

★★ きょうの謎!
 
その謎1:釈迦の言うように、滅後の如來に誉めたてまつられることがそれほどま

     さに目が覚めるほど喜ばしいことなのでしょうか?
 
その謎2:如來の滅後に法華経を受け持つ者は特に大神通力などの不思議で功徳力

     が身に付くというわけではなく、ただ大信力及び志願力、諸々の善根力

     が有るというだけでは特に優れた者という意味でもなさそうで、何とな

     く変な表現なのではないでしょうか?

 
■■第12-10日  Vol.312
 
 是の人は如來と共に宿するなり
 
  【法師品第十】
  (六十三~六十八行)
 
■■今日の一偈一句
 
 ヤクオウ マサ シ     ニョライ メツゴ ソ ヨ  ショジドクジュ クヨウ  タニン タメ
 藥王、當に知るべし、如來の滅後に其れ能く書持し讀誦し供養し、他人の爲に
 
 ト   モノ ニョライスナワ コロモ モッ コレ オオ      マタ タホウ ゲンザイショブツ ゴ
 説かん者は、如來則ち衣を以て之を覆いたもうべし。又他方の現在の諸佛に護
 
 ネン       エ   コ ヒト ダイシンリキオヨ シガンリキ ショゼンゴンリキ   マサ シ
 念せらるることを爲ん。是の人は大信力及び志願力・諸善根力あらん。當に知
 
     コ  ヒト ニョライ トモ シュク    スナワ ニョライ ミテ    ソ コウベ ナ
 るべし、是の人は如來と共に宿するなり。則ち如來の手をもつて其の頭を摩で
 
     エ
 たもうを爲ん。

 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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薬王よ、まさに知るべし、如來の滅後にそれ正しく書持し読誦し供養し、他人の
 
為に説こうとする者は、如來はすなわち衣をもってこれを覆ってくれるだろう。
 
また他方の現在の諸佛に護念されることを得る。この人は大信力及び志願力・諸
 
々の善根力があるのだ。まさに知るべし、この人は如來と共に宿縁となれるのだ。
 
すなわち如來の手をもってその頭を摩でてもらうことを得るであろう。
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回、偈を一旦、説き終わった釈迦は再び薬王菩薩へ、釈迦自身の所説の経典は
無量千万億ほどもあり、過去に説いたもの、今説いているもの、そして将来これ
から必ず説くことになるものとがあるが、その中でもこの法華経は特に最も信じ
難くて理解し難いものだと伝えました。
 
よって、この法華経こそが諸佛の祕要の蔵なのだそうで、むやみに人に分け配布
して授与してはいけないと忠告し、法華経は古くから諸佛世尊の守護していらっ
しゃる所であって、昔からこのかた未だかつて顕わには説かれたことがなかった
のだと教えました。
 
しかもこの法華経は如來が現れている今すらなおも怨嫉が多く、ひどいのは特に
如來の滅度の後であることは言うまでもないことだと釈迦は伝えました。
 
さて今回は、あらためて釈迦は薬王の名を呼び、まさに知るのだと前置きして告
げられました。
如來の滅後になって、法華経を正しく書持し読誦し供養して、他人の為にも説こ
うとする者は、如來はそのまま衣をもってその者を覆ってくれるだろう。
また他方に出現している諸佛に護念されることを得るだろう。
 
この人は大信力及び志願力、諸々の善根力があるのである。
まさに知るのだ、この人は如來と共なった宿縁を持つのである。
もちろんのこと如來の御手をもってその頭を撫でられることを得るであろう。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:釈迦の言うように、滅後の如來に誉めたてまつられることがそれほど
     まさに目が覚めるほど喜ばしいことなのでしょうか?
 
その謎2:如來の滅後に法華経を受け持つ者は特に大神通力などの不思議で功徳
     力が身に付くというわけではなく、ただ大信力及び志願力、諸々の善
     根力が有るというだけでは特に優れた者という意味でもなさそうで、
     何となく変な表現なのではないでしょうか?
  


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法華経 序品第一

 

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★
 
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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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12-10

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コメント: 3
  • #1

    安田 和正 (金曜日, 10 4月 2015 21:11)

    『功徳力を望むのはまだまだ佛に甘えている』

  • #2

    ぶっけん (金曜日, 09 12月 2016 19:36)

    早く功徳が生ずれば、その行ないを続けて頑張ることに期待を持つことができます。
    しかし、マンネリ化した同じ修行を毎日繰り返す努力ではなかなかその都度の功徳はすぐには実感できないようです。
    その代わり、面倒で心から嫌なこともしっかり続けて頑張れば、何より信用が有利に付きやすいということになるようです。

  • #3

    ぶっけん (土曜日, 10 12月 2016 01:43)

    お経の中には「寺」という字句は無いようだ。
    しかし、「侍」という字句ならある。
    そもそも、「寺」や「住職」とは、国の造った約束事の機関であろう。