第12-3日 Vol.306  是の堅滿菩薩次に當に作佛すべし 【比喩品第三】(七十一~七十八行)

法華経 譬喩品第三


 
★★ きょうの謎!
 
その謎1:釈迦の舍利弗への授記内容である華光佛の寿命が十二小劫であること

     と、華光如來が堅満菩薩へ授記して滅度した後の正法三十二小劫・像法

     三十二小劫の間、住する関係はどういう意味なのでしょうか?
 
その謎2:華光如來が授記するという堅満菩薩は、恐らく如來の十號を具足してな

     いと思われる多陀阿伽度・阿羅訶・三藐三佛陀という號の佛になるとい

     うのはどういう意味なのでしょうか?
 
 
■■第12-03日  Vol.306
 
 是の堅滿菩薩次に當に作佛すべし
 
  【比喩品第三】
  (七十一~七十八行)
 
■■今日の一偈一句
  
 シャリホツ  ケコウブツ ジュジュウニショウコウ  オウジ シ イマ サブツ   トキ  ノゾ
 舍利弗、華光佛は壽十二小劫ならん。王子と爲て未だ作佛せざる時をば除く。
 
 ソ クニ ニンミン ジュハッショウコウ    ケコウニョライジュウニショウコウ ス   ケンマンボサツ アノク
 其の國の人民は壽八小劫ならん。華光如來十二小劫を過ぎて、堅滿菩薩に阿耨
 
 タ ラサンミャクサンボダイ キ サズ モロモロ ビク  ツ   コ ケンマンボサツツギ マサ サブツ
 多羅三藐三菩提の記を授け、諸 の比丘に告げん、是の堅滿菩薩次に當に作佛
 
     ナ ケソクアンギョウ  タダアカド  アラカ  サンミャクサンブッダ    ソ ホトケ
 すべし、號を華足安行・多陀阿伽度・阿羅訶・三藐三佛陀といわん。其の佛の
 
 コクド マタマタカク ゴト      シャリホツ コ ケコウブツ メツド ノチ ショウホウヨ ジュウ
 國土も亦復是の如くならんと。舍利弗、是の華光佛の滅度の後、正法世に住す
 
    サンジュウニショウコウゾウボウヨ ジュウ  マタサンジュウニショウコウ    ソ トキ セソン
 ること三十二小劫、像法世に住すること亦三十二小劫ならん。爾の時に世尊、
 
 カサ  コ  ギ ノ   ホッ   ゲ ト  ノタマ
 重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく
 
    
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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舍利弗よ、華光佛は寿命十二小劫となる。ただしその寿命は王子として未だ作佛
 
せざる時を除外する。その国の人民は寿命八小劫となる。華光如來はその十二小
 
劫を過ぎて、堅滿菩薩に阿耨多羅三藐三菩提の記を授け、諸々の比丘に告げるで
 
あろう、この堅滿菩薩は我の次にまさに作佛する、號を華足安行・多陀阿伽度・
 
阿羅訶・三藐三佛陀という。その佛の国土もまたまた同じようになると。舍利弗
 
よ、この華光佛の滅度の後、正法世に住すること三十二小劫、像法世に住するこ
 
とまた三十二小劫となる。その時に世尊は、重ねてこの義を宣べようと欲して、
 
偈を説いて述べられた
  
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回、釈迦は舍利弗への成佛授記の内容の続きとして、繰り返して舍利弗に対し、
華光佛が出現しようとする時はたとえ悪世でなかろうと華光佛は本願である三乗
の法を説くのであると言って強調しました。
 
華光佛の出現の劫の時代の名は大宝荘厳と呼び、なぜ大宝荘厳というのかといえ
ば、その国の中には菩薩のことを大宝として成立する特徴があるためだそうです。
それら諸々の菩薩たちは、遊説に行こうとする時は宝の華に載って移動するそう
で、それは文殊師利菩薩や妙音菩薩の特技と似ているようですが、同じように初
めて菩薩の心を起こしたばかりの者たちなのではなく、長らく菩薩としての善根
を植え続け、無量百千万億の佛の所に於て清浄に梵行を修し、永遠に諸佛からの
称嘆を戴けることになっていて、常に佛の最高で完全な智慧を修行して大神通を
具足しているという、性質廉直で志念が完全に固まっている者たちだそうです。
 
つまり、このように最高に熟練した菩薩ばかりがその国の中、到る所に存在する
ようになるらしいのです。
 
さて今回は、舍利弗に対し、華光佛の寿命は十二小劫であると釈迦は伝えました。
ただしその十二小劫には舍利弗が王子として未だ作佛していない時期は除かれる
と助言を加えました。
また更に、その国に住む人民の寿命は八小劫であると教えました。
 
そして、華光如來は寿命の十二小劫を経過する頃、堅満という名の菩薩に阿耨多
羅三藐三菩提の授記を言い渡し、諸々の比丘衆に告げることになると、釈迦は次
のような華光如來が告げるという授記を予言して教えました。
 
「この堅満菩薩は我の次にまさに作佛するのだ、名號を華足安行・多陀阿伽度・
三藐三佛陀という。その佛の国土もまたまた我と同じようになる」と。
 
釈迦は舍利弗に再度、呼び掛けると、この華光佛の滅度の後、正法世に住するこ
と三十二小劫、像法世に住することまた同じく三十二小劫となると告げました。
 
その時に世尊は、重ねてもう一度これまでの義を宣説したいと思われて、偈を説
いて述べられた。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:釈迦の舍利弗への授記内容である華光佛の寿命が十二小劫であること
     と、華光如來が堅満菩薩へ授記して滅度した後の正法三十二小劫・像
     法三十二小劫の間、住する関係はどういう意味なのでしょうか?
 
その謎2:華光如來が授記するという堅満菩薩は、恐らく如來の十號を具足して
     ないと思われる多陀阿伽度・阿羅訶・三藐三佛陀という號の佛になる
     というのはどういう意味なのでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん成安田 (火曜日, 03 4月 2018 17:11)

    仏陀とは覚れる者、即ちすでに悟れた者、つまり、成仏できた者に等しい。