第11-20日 Vol.297  常に是の經を受持し讀誦し解説し書寫すべし 【常不軽菩薩品第二十】(五十九~六十三行)



★★ きょうの謎!
 
その謎1:法華経を修行することこそが阿耨多羅三藐三菩提を得る道なのでしょう

     か?
 
その謎2:如來の滅後こそ、阿耨多羅三藐三菩提を得る時なのでしょうか?
 
その謎3:常にこの経を受持し読誦し解説し書写することを基本に命じているの

     は、常不軽のように経巻を用いない修行を見習ってはいけないと戒めて

     いるのでしょうか?
 
 
■■第11-20日  Vol.297
 
 常に是の經を受持し讀誦し解説し書寫すべし
 
  【常不軽菩薩品第二十】
  (五十九~六十三行)
 
■■今日の一偈一句
 
 トクダイセイ マサ シ    コ  ホケキョウ オオイ モロモロ ボサツマカサツ ニョウヤク   ヨ 
 得大勢、當に知るべし。是の法華經は大に諸 の菩薩摩訶薩を繞益して、能く
 
 アノクタラサンミャクサンボダイ  イタ    コ ユエ モロモロ ボサツマカサツ  ニョライ メツゴ オイ
 阿耨多羅三藐三菩提に至らしむ。是の故に諸 の菩薩摩訶薩、如來の滅後に於
 
   ツネ コ キョウ ジュジドクジュ ゲセツ ショシャ    ソ トキ セソン カサ   コ
 て、常に是の經を受持し讀誦し解説し書寫すべし。爾の時に世尊、重ねて此の
 
 ギ ノ    ホッ   ゲ ト  ノタマ
 義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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得大勢よ、まさに知るのだ。この法華経は大いに諸々の菩薩摩訶薩を繞益して、
 
能率よく阿耨多羅三藐三菩提に至らせるのだ。この故に諸々の菩薩摩訶薩は、如
 
來の滅後に於て、常にこの経を受持し読誦し解説し書写することだ。その時に世
 
尊、重ねてこの義を宣説したいと欲して、偈を説いて述べられた
   
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回、釈迦は得大勢菩薩に対し、なぜ阿耨多羅三藐三菩提を、それもなるべく速
く得ることを奨めるのかを説明していたようです。
 
それは、遠い昔、常不軽菩薩を憤りの心を持って軽んじて卑しめた四衆の者たち
が受けた大罰は、二百億劫の間、常に佛に遇うことなく、法を聞かず、教団の僧
を見ず、千劫の間、阿鼻地獄に落ちて大苦悩を受けたということだったのです。
 
そして更にその罪がやっと終えたその四衆は、今度こそ最初から常不軽菩薩の阿
耨多羅三藐三菩提を得れる教化を懸命に受けてきたのですが、そのかつての常不
軽菩薩が釈迦牟尼佛となった今もなお、阿耨多羅三藐三菩提を得るための教化を
受け続けているかつての四衆がこの会衆の者の中には多く居るということだから
だそうです。
 
さて今回は、釈迦は得大勢菩薩に対し、まさに知らせようとして、この法華経は
とても多く諸々の菩薩摩訶薩を修学利益に親しませ、能率よくスムーズに阿耨多
羅三藐三菩提へ至らせるものであると改めて説き、これゆえに諸々の菩薩摩訶薩
たる者は、如來の滅後に於て、常に怠ること無くこの経を受持し読誦し解説し書
写して修練を実行することであると教えました。
 
そして釈迦は、重ねて繰り返しこの義を宣説しておくため、偈をもってこれから
説かれはじめたのです。
  
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:法華経を修行することこそが阿耨多羅三藐三菩提を得る道なのでしょ
     うか?
 
その謎2:如來の滅後こそ、阿耨多羅三藐三菩提を得る時なのでしょうか?
 
その謎3:常にこの経を受持し読誦し解説し書写することを基本に命じているの
     は、常不軽のように経巻を用いない修行を見習ってはいけないと戒め
     ているのでしょうか?
 


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法華経 序品第一

 

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11-20

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コメント: 2
  • #1

    安田 和正 (金曜日, 20 3月 2015 00:51)

    『蜘蛛の糸も説明次第』

  • #2

    ぶっけん (日曜日, 20 11月 2016 10:18)

    この世の中に、欲望や未練が尽きようと、決まりごとの世界はいつまでも果てしない
     
    私たちには欲望があるからこそ、仕事や勉強もはかどるし、自身の進歩の喜びを感じることができる
    欲望がすべて尽きるほど仕事や勉強したなら、いよいよ他人へその成果を提供することができるだろう
     
    もし欲望が尽きないなら、まだまだ他人から教えをもらわなければならない
    よく、「自立する」とはいうが、「自主する」とはいわない
    しかし、何かが違う・・
    さらに「自立させる」はあっても、「自主させる」はおかしいわけで、自立に対し自主のほうは自主的にという、他から見た感じの、らしさに置き換えられるところに意味があるようだ
      
    きっと、欲が尽きない中途半端だから、覚えることはできても、他へ与える判断を間違えるということなのだろう