★★ きょうの謎!
その謎1:膨大な数の菩薩の大衆の数をただあきれるほどに無雑作に示している意
味はどういう教えに適っているのでしょう?
その謎2:再度、爲れ何れの所より來れると繰り返す意味は、どこにこれだけの国
があったかという疑問でしょうか?
■■第11-15日 Vol.292
大菩薩の 六萬恒沙を將いたるあり
【従地涌出品第十五】
(五十九~六十三行)
■■今日の一偈一句
コ イズ トコロ キタ イチイチ モロモロ ボサツ ショショウ モロモロ ケンゾク ソカズハカリ
爲れ何れの所より來れる 一一の諸 の菩薩 所將の諸 の眷屬 其の數量
ア ナ ゴウガシャトウ ゴト アルイ ダイボサツ ロクマンゴウガシャヒキ
有ること無く 恒河沙等の如し 或は大菩薩の 六萬恒沙を將いたるあり
カク ゴト モロモロ ダイシュイッシン ブツドウモト コ モロモロ ダイシトウ ロクマンゴウガシャ
是の如き諸 の大衆 一心に佛道を求む 是の諸 の大師等 六萬恒河沙あ
トモ キタ ホトケ クヨウ オヨ コ キョウ ゴジ
り 倶に來つて佛を供養し 及び是の經を護持す
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1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
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これ何れの所から来たのでしょう 一人一人の諸々の菩薩には 受持ちの率い
る諸々の眷属がいて その数は量有ることは無く 恒河沙等の如し 或いは大
菩薩で 六萬恒沙を率いたる者あり このように諸々の大衆は 一心に佛道を
求めている この諸々の大師等は 六萬恒河沙あり 伴なって来りて佛を供養
し 及びこの経を護持している
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2. 今 日 の 説 法 ! (集)
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前回から弥勒菩薩は、地より釈迦が涌出させたとてつもなく多くの菩薩集団を目
の当たりにしたことについて偈を説きはじめました。
どれは無量千萬億に上り詰めるこの菩薩集団大衆は、昔より未だかつて見たこと
もないということでした。
そしてこれはいずれの所から来たのかとその理由を釈迦へ尋ねる所から始まって
います。
今回はその偈の続きであり、再度、これは何れの所から来たのかと前置きに尋ね
ています。
そしてこの地涌菩薩集団の状況についてありのままに、一人一人の諸々の菩薩は
各々の受け持って引き連れた諸々の眷属がいて、その数は計って判るほどではな
く、恒河沙に等しい数はいるだろうとし、或いは、大菩薩が六万恒河沙の数を率
いているようにも見えると言いました。
このような諸々の大衆は、一心に佛道を求めている者ばかりであり、これら諸々
の大導師等だけでも六万恒河沙を引き連れていると考えられ、これら共に来りて
佛を供養し、及びこの経を護持しているようだと言いました。
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3. 今 日 の 謎 ! (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
その謎1:膨大な数の菩薩の大衆の数をただあきれるほどに無雑作に示している
意味はどういう教えに適っているのでしょう?
その謎2:再度、爲れ何れの所より來れると繰り返す意味は、どこにこれだけの
国があったかという疑問でしょうか?
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安田 和正 (日曜日, 15 3月 2015 16:36)
『目に見えぬ、心の中に存在する濁悪末法の世』
ぶっけん (火曜日, 15 11月 2016 11:35)
目に見えないもの・・
それは真実
ぶっけん成安田 (木曜日, 15 3月 2018 22:53)
昨日の安楽行品では文殊師利法王子菩薩、そして今日の従地涌出品では弥勒菩薩が登場しています。
この二人の菩薩とも最初の序品で登場して以来、ここで初めて再登場してきたようです。
ところでこの品で弥勒菩薩はいきなり釈迦仏の次に作仏するように授記されていることが他の諸仏から発表されます。
これは大変不思議なことです。
私は弥勒菩薩の性質は何だかイエス・キリストに似た存在イメージのように感じていたのですが、それはどうやら違っていたように今日初めて思えてきました。
そもそもイエス・キリストに似たタイプとはどんな人物だろうと思うのですが、どうやら世界的には司法裁判官のようなイメージに感じられるのではないでしょうか?
ところがそれも違うようなのです。
また、何となくビートルズのジョン・レノンのような人物像かとも思えます。
ジョン・レノンと言えばちょっと若く亡くなったわけですが、それが私にはイエス・キリストとどうもイメージがダブってしまうのです。
故ジョン・レノンなどは非常に女性などには弱く、とても裁判官として他人を裁くタイプではなかったように思えてくるのです。それと、イエス・キリストも恐らく同じでしょう。
それに対し、弥勒菩薩は全く違います。
法華経の中ではとかく一番自惚れが強く他者へ疑い深い性質タイプとして描かれています。
いわゆる、不良役なのでしょうか?
弥勒菩薩は特に釈迦仏に対して唯一、他の菩薩とは異なり反抗的な意見を投げかけていますし、天上界という諸天神の住む世界の中で多くの遊女に囲まれて過ごすという描写もなされています。
釈迦仏はそのような弥勒菩薩を次の仏の引き継ぎ者として認めているということに大きな疑問が湧いてくるのです。
国の悪化の責任を持っているのが釈迦仏のように思えるのですが・・
どうやら仏の下の世界の菩薩修行者の中には司法・行政の性質区分が描かれているようでもあり、弥勒菩薩や文殊師利菩薩は現代の国づくりにどのような影響力を持っているのかが興味深くなってくるところです。
(ぶっけん成安田)