★★ きょうの謎!
その謎1:善哉善哉、と誉めている釈迦は多宝佛を代わって真似しているのでしょ
うか?
その謎2:百千種の諸々の油燈などをもって供養する者を擁護するとは、燈火を燈
す方法などからして薬王菩薩などに関連したこれからの法師の初心者を
擁護するという意味になるのでしょうか?
その謎3:無生法忍を得た六万八千人とは何か意味があるのでしょうか?
■■第10-26日 Vol.275
六萬八千人無生法忍を得たり
【陀羅尼品第二十六】<本品最終回>
(六十二~七十行)
■■今日の一偈一句
モロモロ ラセツニョ コ ゲ ト オワ ホトケ モウ モウ セソン ワレラマタマサ ミ
諸 の羅刹女、此の偈を説き已つて、佛に白して言さく、世尊、我等亦當に身
ミズカ コ キョウジュジ ドクジュシュギョウ モノ オウゴ アンノン エ モロモロスイ
自ら是の經を受持し讀誦し修行せん者を擁護して、安穩なることを得、諸の衰
ゲン ハナ モロモロ ドクヤクショウ ホトケ モロモロラセツニョ ツ ゼンザイゼン
患を離れ 衆の毒藥を消せしむべし。佛、諸の羅刹女に告げたまわく、善哉善
ザイナンダチタダヨ ホッケ ミナ ジュジ モノ オウゴ フクハカ イカ
哉、汝等但能く法華の名を受持せん者を擁護せんすら、福量るべからず。何に
イワ グソク ジュジ キョウガン ケ コウ ヨウラク マッコウ ズコウ ショウコウ バンガイギ
況んや、具足して受持し、經巻に華・香・瓔珞・抹香・塗香・燒香・旛蓋・伎
ガク クヨウ シュジュトモシビソトウ ユトウ モロモロ コウユトウ ソマナケ ユトウ センボツケユ
樂を供養し、種種の燈・蘇燈・油燈・諸 の香油燈・蘇摩那華油燈・瞻蔔華油
トウ ハシ カケ ユトウ ウハツラケ ユトウ トモ カク ゴト ラ ヒャクセンジュ クヨウ
燈・婆師迦華油燈・優鉢羅華油燈を燃し、是の如き等の百千種をもつて供養せ
モノ オウゴ コウタイ ナンダチオヨケンゾク マ サ カク ゴト ホッシ オウゴ
ん者を擁護せんをや。皐諦、汝等及び眷屬、應當に是の如き法師を擁護すべし。
コノダラニホン ト トキ ロクマンハッセンニンムショウボウニン エ
此陀羅尼品を説きたもう時、六萬八千人無生法忍を得たり。
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
____________________________________
1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
____________________________________
諸々の羅刹女たちは、この偈を説き終わって、佛に申し上げて言った、世尊様、
我等もまたまさに自身の身で自らにこの経を受持し讀誦し修行する者を擁護する
ことにより、安穩になれることを得、諸々の衰患(すいげん:杖木や毒薬などに
よる暴力的な虐待)を離れ 衆々の毒薬を消滅させてみせます。佛は、諸々の羅
刹女に告げられた、善哉善哉、汝等はただ一筋に法華の名のみを受持する者を擁
護することすら、その福は決して量るに及ばないであろう。その理由は、しっか
り身に付けて受持し、経巻に華・香・瓔珞・抹香・塗香・焼香・旛蓋・伎楽を供
養し、様々の燈・蘇燈・油燈・諸々の香油燈・蘇摩那華油燈・瞻蔔華油燈・婆師
迦華油燈・優鉢羅華油燈を燃し、このようなものに等しい百千種を用いて供養す
る者を擁護するからである。皐諦よ、汝等及び眷属、必ずやこのような法師を擁
護するべし。この陀羅尼品を説かれた時、六万八千人が無生法忍を得たのであっ
た。
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
____________________________________
2. 今 日 の 説 法 ! (集)
____________________________________
前回、十人の羅刹女たちは、即座に佛前で偈を説き始め、もし我らの唱える神呪
に反して、説法者を悩乱することあらば、頭が七つに裂け、まるで阿梨樹の枝の
如くになるでしょう。このように法師を犯す者はまさにそれに相応しい罪の裁き
を得るのである。と、激しく法師を悩ます外敵を戒める約束を誓いました。
今回、羅刹女たちはこの偈を説き終えると、釈迦へ申し上げました、
「世尊様、我等はまたまさに我が身自らこの経を受持し読誦し修行する者を擁護
して、安穏なる世界を得、諸々の虐待を離れ、この世の衆々の毒薬を消滅させる
ことを誓います」
釈迦は、諸々の羅刹女に告げられました、
「善いかな、善いかな、汝等、ただしっかり法華の名のみを受持するだけの者を
擁護することすら、その福量ることはできないものとなろう。何を言わんとする
か、しっかり身に付けて受持し、経巻に華・香・瓔珞・抹香・塗香・焼香・旛葢
・伎楽を供養し、品種さまざまの燈・蘇燈・油燈・諸々の香油燈・蘇摩那華油燈
・瞻蔔華油燈・婆師迦華油燈・優鉢羅華油燈を燈し、このようなものと同等な百
千種のものを用いて供養する者を擁護することである。皐諦よ、汝等及び眷属、
必ずしっかりとこのような法師を擁護せよ」
この陀羅尼品が説かれた時、六万八千人が無生法忍を得たのでありました。
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
____________________________________
3. 今 日 の 謎 ! (滅)
____________________________________
まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
その謎1:善哉善哉、と誉めている釈迦は多宝佛を代わって真似しているのでし
ょうか?
その謎2:百千種の諸々の油燈などをもって供養する者を擁護するとは、燈火を
燈す方法などからして薬王菩薩などに関連したこれからの法師の初心
者を擁護するという意味になるのでしょうか?
その謎3:無生法忍を得た六万八千人とは何か意味があるのでしょうか?
ご案内
♪ 上記ブログをお読みになった感想、ご案内への問い合わせ等、どんなことでも構いません、下記フォームに記載の上、送信してください。<🌷このメッセージフォームでの記載内容は公開されません。公開用掲示板へのコメント投稿の場合はさらに下段のコメントフォームの方からお送りください。>
コメントをお書きください
安田 和正 (木曜日, 26 2月 2015 01:19)
善哉善哉、と多宝佛を代わった釈迦牟尼佛。
ぶっけん成安田 (月曜日, 26 2月 2018 21:41)
青春を人生の中盤以降に置いたら一番素敵なのではないでしょうか?
そのために本当の青春を単に時の成り行きで味わうだけよりも計画的に最高に楽しみにしたいと望むなら、それ相応な準備に数十年はかけたいところでしょう。
かと言って、鉄は熱いうちに打て、というように成すべき時に成さなければ何の収益にならないということもあるでしょうね。
また、焦りとは計算高さの失敗心理に等しいとも思うのですが、結局日常すべきことをしっかりせず、予測計算ばかりを過信していては勇気を損ね精進を無駄と思いがちにもなるかもしれません。
しかしながらどちらをとってもこれが一番という生き方の判断は付きにくいのがお釈迦様の明確な答えなのではないでしょうか?
あれこれ様々な道に悩み、思い通りには行かないことを知り、最終的に勇気と精進を混ぜ合わせたようなバランス感覚が結構よいという実感を得る頃、ようやく青春とは新鮮で素晴らしいと思えるようになるのかもしれません。
恐らく、勇気も精進もどちらもパーフェクトに挑むことが一つの目的を達成する原動力となるのかもしれません。
(ぶっけん成安田)