★★ きょうの謎!
その謎1:多宝如來は、その佛身を文殊師利と妙音菩薩の為に現わそうとして、妙
音菩薩を直接文殊師利に会わせようとして呼び出したのはどういう意味
でしょうか?
その謎2:多宝如來は、釈迦の説く法華経を妙音菩薩に聴かせるために呼び出した
ことになるのでしょうか?
■■第10-24日 Vol.273
我今多寶如來の身を見たてまつらんと欲す
【妙音菩薩品第二十四】
(五十三~六十行)
■■今日の一偈一句
セソン シュジョウ ヨ モロモロ マオン ゴウブク イナ クメツド タホウニョライ シチポウトウ
世尊、衆生は能く諸 の魔怨を降伏するや不や。久滅度の多寶如來は七寶塔の
ウチ マシマ キタ ホウ キ イナ マタタホウニョライ モンジン アンノン
中に在して、來つて法を聴きたもうや不や。又多寶如來を問訊したもう、安穩
ショウノウ カンニン クジュウ イナ セソン ワレイマ タホウブツ ミ ミ
少惱にして堪忍し久住したもうや不や。世尊、我今多寶佛の身を見たてまつら
ホッ タダネガ セソン ワレ シメ ミ ソ トキ シャカムニブツ
んと欲す。唯願わくは世尊、我に示して見せしめたまえ。爾の時に釋迦牟尼佛、
タホウブツ カタ コ ミョウオンボサツアイミ エ ホッ トキ
多寶佛に語りたまわく、是の妙音菩薩相見たてまつることを得んと欲す。時に
タホウブツ ミョウオン ツ ノタマ ゼンザイゼンザイナンジヨ シャカムニブツ クヨウ オヨ ホ
多寶佛、妙音に告げて言わく、善哉善哉、汝能く釋迦牟尼佛を供養し、及び法
ケキョウ キ ナラビ モンジュシリトウ ミ タメ ユエ ココ ライシ
華經を聽き、並に文殊師利等を見んが爲の故に此に來至せり。
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1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
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世尊さま、衆生は能力的に諸々の魔怨(まおん:悪魔の作る怨み)を降伏させる
や不や。久しく滅度されている多宝如來は七宝塔の中にましまして、来って法を
聴いてくれているや不や。又多宝如來を問訊したいと思っております、安穩少悩
にして堪忍のいくままに久住してらっしゃるや不や。世尊さま、我は今多宝佛の
佛身を見奉りたいと願います。ただ願わくは世尊さま、我に示して見せしめ賜え。
その時に釈迦牟尼佛、多宝佛に語り賜った、この妙音菩薩は相見奉ることを得た
いと願っている。同時に多宝佛は、妙音に告げて言われた、善哉善哉、汝は光栄
にも釈迦牟尼佛を供養し、及び法華経を聴き、並びに文殊師利等を見るが為の故
に遂にここに来至せり。
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2. 今 日 の 説 法 ! (集)
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前回、娑婆世界の耆闍崛山に到着した妙音菩薩は、乗って来た七宝の華台を降り、
百千の価値のある瓔珞を手に携えて釈迦牟尼佛の所へ至り、頭が足につくほどの
礼拝をし、その瓔珞を献上して、釈迦へ到着の挨拶を申し上げ始めました。
今回はその挨拶の続きとなります。
「世尊様、衆生は能力あって諸々の魔の怨讐を降伏させているでしょうか? 久
し久滅度されている多宝如來は七宝塔の中にましながら、来っては法を聴いてく
ださっていますでしょうか? また多宝如來を問訊し賜わりたく存じております
が、安穏少悩にして堪忍のほどに久しく住まわれて居られでしょうか? 世尊様、
我は今多宝佛の佛身を見奉りたいと願っております。ただ願わくは世尊様、我に
お示し見せしめ賜え」
その時に釈迦牟尼佛は、多宝佛に語り掛けられました、
「この妙音菩薩が相見奉る機会を得たいと願っておる」
それに対し多宝佛は、妙音に告げて申された、
「目出度い目出度い、汝有り難く釈迦牟尼佛を供養し、及び法華経を聴き、並び
に文殊師利菩薩等を見たいが為の故に良くぞここへ來至してくれた」
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3. 今 日 の 謎 ! (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
その謎1:多宝如來は、その佛身を文殊師利と妙音菩薩の為に現わそうとして、
妙音菩薩を直接文殊師利に会わせようとして呼び出したのはどういう
意味でしょうか?
その謎2:多宝如來は、釈迦の説く法華経を妙音菩薩に聴かせるために呼び出し
たことになるのでしょうか?
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安田 和正 (月曜日, 23 2月 2015 22:13)
自国で休む暇もなく、幾つ身があっても足らないとても忙しい多宝佛。
ぶっけん (土曜日, 24 2月 2018)
【妙音菩薩品第二十四】(五十三~六十行)
昨夜の上弦の月は見事に綺麗に輝いていました。まるでかつて女性だった妙音菩薩が無我夢中で釈迦の娑婆国まで空を飛んで駆けつける清々しい姿そのもののようでした。
しかし、あっけらかんと何事も起きない。ただ、他国からやってきた妙音菩薩は何者かが語られたかのように、そこには多宝仏塔が現れていたのでした。
(ぶっけん安成)