第10-17日 Vol.267  我が壽命を説くを聞いて 【分別功徳品第十七】(七十二~七十八行)



★★ きょうの謎!
 
その謎1:釈迦は、修行とはただひたすら独断に長い歳月掛けることを目指すより

     も、しっかりした師匠、つまり佛との値遇を目指すことが大事だと言っ

     ているのでしょうか?
 
その謎2:菩薩の修行の場合も先ずは佛の話を聞くことですが、更に法華経を頂受

     することで、無畏の心にて説法できるということでしょうか?
 
 
■■第10-17日  Vol.267
 
 我が壽命を説くを聞いて
 
  【分別功徳品第十七】
  (七十二~七十八行)
 
■■今日の一偈一句
 
  ゼンナンニョトウ    ワ ジュミョウ ト  キ   ナイシ イチネン シン   ソ フクカ
  善男女等あつて 我が壽命を説くを聞いて 乃至一念も信ぜば 其の福彼れ
  
   ス      モ ヒトコトゴト イッサイ モロモロ  ギケ         ジンシン
  に過ぎたらん 若し人悉 く一切の 諸 の疑悔あることなくして 深心に
  
  シュユ シン    ソ フクカク ゴト      ウ ソ モロモロ ボサツ  ムリョウコウ
  須臾も信ぜん 其の福此の如くなることを爲 其れ諸 の菩薩の 無量劫に
  
  ミチ ギョウ     ワ ジュミョウ ト  キ    コ スナワ ヨ シンジュ  カク
  道を行ずるあつて 我が壽命を説くを聞いて 是れ則ち能く信受せん 是の
  
  ゴト ショニンラ コ キョウデン チョウジュ  ワレミライ オイ  チョウジュ シュジョウ ド
  如き諸人等 此の經典を頂受して 我未來に於て 長壽にして衆生を度せん
  
     コンニチ セソン  ショシャク ナカ オウ    ドウジョウ  シシク   ホウ ト
  こと 今日の世尊の 諸釋の中の王として 道場にして師子吼し 法を説き
  
      オソ  トコロ  ゴト
  たもうに畏るる所なきが如く
 
 
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
____________________________________
 
  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
____________________________________
 
 善男女等がいて 我が寿命を説くのを聞いて せいぜい一念でも信ずれば そ
 
 の福は先の者以上に過ぐれたるものになる もし人がことごとく一切の諸々の
 
 疑いや悔やみあることなくして 深心にしばらくも信じたなら その福はこの
 
 ようになるということである それは諸々の菩薩に於ける 無量劫に度り佛道
 
 を修行する者が居て 我が寿命を説くのを聞いて これを直ちに正しく信受し
 
 たなら このような諸人等は この経典を頂受することを得て 我は未來に於
 
 いて 長寿でありながらにして衆生を度すること 今日の世尊のように 諸釋
 
 (しょしゃく:釈迦族、仏教徒)の中の王(おう:釈尊)として 道場に於い
 
 て師子吼(ししく:ライオンの吠え声、即ち佛の説法)し 法を説きたもうこ
 
 とに恐れる所無きに等しくなれると思うことであろう
 
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
____________________________________
 
  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
____________________________________
 
前回まで、釈迦は弥勒菩薩に対し偈を説いて、過去八十万億那由他の劫数に於て
ひたすら地道に忍耐し、そして安楽に修行を積んできている修行者の尊さの幾つ
かの例を次々に挙げて述べきました。
 
そして、心から精進し、常に心がけ堅固にて無量億劫の間、一心に修行を積み続
けて、寝る暇も惜しんで常に心を磨いて、遂に正しい諸々の禅定なる精神を生じ
ることができ、八十億万劫の期間中、安楽に住して心を乱さず、ただ一心による
福徳利益を宝にして禅定の際限を尽くすまで修行するとすれば、この人は百千万
億の劫数の中に於てさまざまの功徳を実行することにより先に述べた所説の如く
多くの功徳を得るだろうと説いていました。
 
さて今回釈迦は、それに対し、通常のたとえば育ちの良い善なる男女などが居て、
釈迦の話す佛の寿命についての説法を聞いたことにより、わずかに一念でも信ず
るならば、それだけで得れる福はたちまちにそれと同等以上のものになるという
のです。
 
これはもしも人が完璧に一切諸々の疑いや後悔などを排除して、深心にしばらく
も信ずるだけで、その福はすぐこのようになるということのようです。
 
そのことは諸々の菩薩の位にある者の場合、無量劫という長きにわたり菩薩道を
修行しているとして、もし釈迦の佛の寿命についての説法を聞けば、これを直ち
に素直に信受するであろうとし、このような諸人等はこの経典を頂受(ちょうじ
ゅ:頂戴する、敬いの心で崇拝する)して、我が未來に於て長寿にして衆生を度
脱することは、今日の世尊が行なっている釈迦族の中の第一の釈尊として道場に
て獅子の如く説法する佛として法を説くことに何ら変わらない、恐れる所が何も
無いが如くのことであることを知るであろう、と述べています。 
 
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
____________________________________
 
  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
____________________________________
 
まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:釈迦は、修行とはただひたすら独断に長い歳月掛けることを目指すよ
     りも、しっかりした師匠、つまり佛との値遇を目指すことが大事だと
     言っているのでしょうか?
 
その謎2:菩薩の修行の場合も先ずは佛の話を聞くことですが、更に法華経を頂
     受することで、無畏の心にて説法できるということでしょうか?
 

ご案内

法華経 序品第一

 

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★
 
本日品の続き解明文、【今日の謎!シリーズの答え、解説など詳細満載】
 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
は、有料メールマガジン『ぶっけんの毎日ホッ法華経!DM328』のご購読でお読みいただけます。どうぞご活用ください
 
購読料:月々¥840円(消費税込み)
ご購読希望の方は、「発行メールマガジン・SNSのご紹介」ページ からお申し込みください。 

 上記ブログをお読みになった感想、ご案内への問い合わせ等、どんなことでも構いません、下記フォームに記載の上、送信してください。🌷このメッセージフォームでの記載内容は公開されません。公開用掲示板へのコメント投稿の場合はさらに下段のコメントフォームの方からお送りください。>

メモ: * は入力必須項目です

10-17

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    安田 和正 (火曜日, 17 2月 2015 00:17)

    修行のホップ・ステップ・ジャンプとは、心の安住を図る⇒多勢の前で説法する度胸を実行する⇒成佛を得る

  • #2

    ぶっけん (土曜日, 17 2月 2018 08:28)

    [分別功徳品第十七]
    他人の靴を磨いてあげる努力より、自分の靴を磨いて貰える身になるための努力が大切です。
    [Distinguished merchandise item 17]
    From your efforts to polish others' shoes, it is important to make efforts to become your body to polish your shoes.