第9-27日 Vol.249  一時に共に佛所に詣ず 【妙荘厳王本事品第二十七】(五十二~五十五行)



★★ きょうの謎!
 
その謎1:妙荘厳王の後宮八万四千人に対し王の二子と伴なった四万二千人という

     数は何か意味があるのでしょうか?
 
その謎2:妙荘厳王と淨徳夫人と二子は各々どうして別々の眷属集団に別れて佛に

     詣でることにしたのでしょう?
 
 
■■第9-27日  Vol.249
 
 一時に共に佛所に詣ず
 
 【妙荘厳王本事品第二十七】
  (五十二~五十五行)
 
■■今日の一偈一句
 
 ニシ カク ゴト ホウベンリキモッ ヨ  ソ チチ ケ   ココロ ブッポウシンゲ コウギョウ
 二子是の如く方便力を以て善く其の父を化して、心に佛法を信解し好樂せしむ。
 
 ココ ミョウショウゴンノウグンジンケンゾクトモ ジョウトクブニンゴグウ サイニョケンゾクトモ  ソ  オウ
 是に妙莊嚴王は群臣眷屬と倶に、淨徳夫人は後宮の采女眷屬と倶に、其の王の
 
 ニシ  シマン ニセンニン トモ  イチジ トモ ブッショ モウ イタ オワ  ズメン ミアシ ライ
 二子は四萬二千人と倶に、一時に共に佛所に詣ず。到り已つて頭面に足を禮し、
 
 ホトケ メグ  サンソウ  サ   イチメン ジュウ
 佛を繞ること三匝して去つて一面に住す。
    
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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二子はこのようにして方便力を酷使して上手くその父を教化し、その心に佛法を
 
信解し興味を得させることに成功したのだった。ここに妙荘厳王は群臣眷属と共
 
に、淨徳夫人は後宮の采女眷属と共に、その王の二子は四万二千人と共に、皆同
 
時に伴なって佛所に詣でたのだった。到着し終えると頭面を足まで下げてお辞儀
 
し、佛を旋回すること三周繰り返して後ずさりして整列して座を落ち着けた。
      
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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二子は、父に対して繰り返し繰り返し佛の大切さについて上手く方便を用いて考
えを改めさせ、本心から信解して向上心を自ら起こさせるようにすることができ
たのでした。
 
ここについに妙荘厳王の家族は皆揃って佛に詣でることになったのですが、その
際に、妙荘厳王は群臣眷属を伴に、淨徳夫人は後宮の采女(さいにょ:侍女)眷
属を伴に、そして二子は四万二千人と伴なって出発したということです。
 
そしてこの大集団の一行は、雲雷音宿王華智佛の所に到着すると、皆が頭を足に
付けるまで深く礼を作し、さらに佛の周囲を三周廻り終えるとそのまま後ずさり
してきちんと列を作して静かに腰を降ろしました。
  
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:妙荘厳王の後宮八万四千人に対し王の二子と伴なった四万二千人とい
     う数は何か意味があるのでしょうか?
 
その謎2:妙荘厳王と淨徳夫人と二子は各々どうして別々の眷属集団に別れて佛
     に詣でることにしたのでしょう?
 



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法華経 序品第一

 

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9-27

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コメント: 3
  • #1

    ぶっけん (火曜日, 27 1月 2015 12:46)

    人が良く几帳面な妙荘厳王の選んだ道は?

  • #2

    ぶっけん (月曜日, 26 9月 2016 22:25)

    何気ない日常を過ごしていても、ちょっと思いもよらない危険を暗示しているのは仏教なのかもしれません。
    その点、神信仰は決まりきった正しささえ守っていれば安心していけそうです。
    しかし、一番身近な家族の不和に関してはつまらないことが長く尾を引いたりするものです。
    つまり、家族身内の単位の大切さに本当に気を配らせるのは仏教ではないのかと思うのです。

  • #3

    ぶっけん (木曜日, 26 1月 2017 20:14)

    王の後宮の妻たちの宗教的な地位は、通常の女性よりかなり低かったようです。非人と呼ばれるレベルを妻とすることが王にとって、それこそ重大な社会の縦構造を築くノルマがあったと言えます。