第9-20日 Vol.243  他人の爲に説かずんば 【常不軽菩薩品第二十】(五十~五十三行)


 
★★ きょうの謎!
 
その謎1:疾(と)く、つまり速くを釈迦は一番強調しているようですが、これは

     どういう意味でしょう?
 
その謎2:法華経を人の為に説くから速いというのは、なぜ衆生全体ではなく人間

     の為になのでしょう?
 
 
■■第9-20日  Vol.243
 
 他人の爲に説かずんば
 
  【常不軽菩薩品第二十】
  (五十~五十三行)
 
■■今日の一偈一句
 
 モ ワレシュクセ オイ  コ キョウ ジュジドクジュ タニン タメ  ト     ト  アノクタ 
 若し我宿世に於て此の經を受持し讀誦し、他人の爲に説かずんば、疾く阿耨多
 
 ラ ミャク ボダイ ウ   アタ   ワレセンブツ ミモトオイ コ キョウ ジュジドクジュ ヒト
 羅三藐三菩提を得ること能わじ。我先佛の所に於て此の經を受持し讀誦し、人
 
  タメ ト    ユエ  ト アノク タラ ミャク ボダイ エ
 の爲に説きしが故に、疾く阿耨多羅三藐三菩提を得たり。
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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もし我れが宿世(しゅくせ:過去世)に於てこの法華経を受持し読誦し、他人の
 
為に説かずに居たら、疾く(とく:速く)阿耨多羅三藐三菩提を得ることはでき
 
なかったのだ。我は先佛の所に於てこの法華経を受持し読誦し、人の為に説きし
 
が故に、速く阿耨多羅三藐三菩提を得れたのだ。
  
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回で、釈迦は得大勢菩薩へ今話した常不軽菩薩とは他でもないこの釈迦自身で
あることを打ち明けたのでした。
 
今回、釈迦は過去世に於て常不軽菩薩だった最初の頃のように、専らに法華経の
経典の読誦をしないままに、ただ礼拝による布教だけを行なっていて、もしこの
法華経を他人の為に説かないままに居たならば、決してこんなに速くは阿耨多羅
三藐三菩提を得れなかったと教えました。
 
そして、釈迦は過去の佛の所で修行しながら、この法華経を受持・読誦し、人の
為に説いたが故に、速く阿耨多羅三藐三菩提を得れたのであると繰り返し説明し
ました。
  
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:疾(と)く、つまり速くを釈迦は一番強調しているようですが、これ
     はどういう意味でしょう?
 
その謎2:法華経を人の為に説くから速いというのは、なぜ衆生全体ではなく人
     間の為になのでしょう?
 


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法華経 序品第一

 

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★
 
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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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9-20

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コメント: 2
  • #1

    安田 和正 (火曜日, 20 1月 2015 00:01)

    もし釈迦自身が過去世に於てこの法華経を受持・読誦し、他人の為に説かずに居たら?

  • #2

    ぶっけん成安田 (金曜日, 21 9月 2018 20:06)

    日本の神社には春祭りと秋祭りがあります。
    春祭りには一年の豊富を祈願し、秋祭りには一年の感謝を奉納するそうです。
    一年のうち神に対し二種類の祭りと祈り、そして期間があるということですね。
    この本当の話。素晴らしいけじめの国ですね。