★★ きょうの謎!
その謎1:本菩薩の道を行じて成ぜし所とは、釈迦が常不軽菩薩だった前世の頃を
言っているのでしょうか?
その謎2:如来は滅度しないのが真実であり、滅度するというのが方便ということ
でしょうか?
■■第9-16日 Vol.239
當に滅度を取るべしと言う
【如来寿量品第十六】
(四十四~四十八行)
■■今日の一偈一句
モロモロ ゼンナンシワレモトボサツ ドウ ギョウ ジョウ トコロジュミョウイマ ナ イマ ツ マタカミ
諸の善男子、我本菩薩の道を行じて成ぜし所の壽命、今猶お未だ盡きず。復上
カズ バイ シカ イマジツ メツド アラザ シカ スナワトナ マサ メツド ト
の數に倍せり。然るに今實の滅度に非れども、而も便ち唱えて當に滅度を取る
イ ニョライ コ ホウベン モッ シュジョウキョウケ ユエ イカ モ ホトケヒサ ヨ
べしと言う。如來是の方便を以て衆生を敎化す。所以は何ん、若し佛久しく世
ジュウ ハクトク ヒト ゼンゴンウ ビングゲセン ヨク トンジャク オクソウモウケン
に住せば、薄徳の人は善根を種えず。貧窮下賤にして五欲に貪著し、憶想妄見
アミ ナカ イ
の網の中に入りなん。
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1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
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諸々の善男子よ、我は元となる菩薩の道を修行して達成した所の寿命は、今なお
未だ尽きていない。また先に示した数にさらに倍になっている。それなのに今実
の滅度に非れども、あえて便宜に唱えてまさに滅度のほうを取るべしと言う。如
來はこの方便を用いて衆生を教化するのである。それはどうしてなのか、もし佛
が長らく世に住すれば、薄徳の人は善根を植えない。貧窮下賤の状態にして五欲
に貪著し、憶想妄見の網の中に入りかねないからだ。
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2. 今 日 の 説 法 ! (集)
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前回の釈迦は、三界のありのままの真実を見抜ける唯一の如來が、あらゆる方便
を用いて衆生を説法してきて、未だ曾てこの佛事は一度も廃止に持ち込まれたこ
とはなかったと伝え、釈迦自身は久遠の昔に成佛して以来、その寿命は無量阿僧
祇劫にして常住であったと言いました。
今回は再び、諸々の善男子と言う呼びかけから始まり、我は元の菩薩道を修行し
て成佛した時に得た寿命は、今もなお未だ尽きていないと言い、その寿命の数は
先に述べた倍になるとのことです。
されども、今現在、真実の滅度がやってきたわけではないのに、それでも便宜的
に唱えて、当に滅度を選ぶべきと言うのは、如來とはこの方便を用いて衆生を教
化するためであると説きました。
その理由は、もしも佛がこの世に長らく住むということになれば、心が薄徳の人
は善根を種えることを自らはしなくなるということと、貧しい窮地に居て卑しい
身分の者が五欲に貪著し妄想に埋もれた網の中に入ってしまうからだと言ってい
ます。
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3. 今 日 の 謎 ! (滅)
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その謎1:本菩薩の道を行じて成ぜし所とは、釈迦が常不軽菩薩だった前世の頃
を言っているのでしょうか?
その謎2:如来は滅度しないのが真実であり、滅度するというのが方便というこ
とでしょうか?
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安田 和正 (火曜日, 20 1月 2015 00:05)
釈迦はまだこの世で活動中が真実なら、末法どころかまだ正法時代にもなっていない?!
ぶっけん (金曜日, 16 9月 2016 00:40)
仕組みは作るよりも、手に入れる!
法華経はそもそも万人のために用意された事業計画書なのです。
だから、自分の力でビジネスプランを練る必要もないのです。
所詮、プランを立てたところで毎日のように予定は変わっていくのですから、日々新しい計画を自分で立てるということはかなり難しいことなのです。
しかし、それでは何もわからないまま流されるのかと言えば・・どうせ流されて身を任せたほうが得る利益も当然あるのですから、古くから考え抜かれた真実の事業計画書である法華経の情報に流されていればそれでよいという結論なのです。
ただ、法華経という仏様の教えなど今から何千年も前の計画のことでしょうとなりますが、よっぽどその大昔の時代こそ今より目まぐるしく大変化して、地球が終えそうなんて次元でまとめられた考えに相違ありませんので、逆に今の時代に対するこれからの遠い未来を連想させる未知なることばかりなのです。
よって、未来を予め手に入れたいなら、過去数千年前の状況の真実を手に入れれば、それがそのままこれからの仕組みになります。
なお、数千年前を知ることはたった法華経1冊の文書だけを勉強すればそれだけで知ることができます。
それでも勉強が身に付かないと思う人は、仕組みはすでにあなた自身の過去に組み込まれているのですから、後は勉強という、嫌でも正しい修行を繰り返すことが、仕組みを知らずとも蘇らせて使っていることになるでしょう。
ぶっけん安成 (火曜日, 16 1月 2018 12:22)
娑婆国土のお釈迦様は従地涌出品で弥勒菩薩などの他方の国土から協力にやって来た菩薩集団を最初から拒否した。
ところが、お釈迦様は如来寿量品の教えでは他国へ一人旅立たなければならなくなった医者を仏として表現し、自国で修行する子供たちへは帰ってくるまで薬を代わりに飲むようにと置いて行った。
しかし、一度目は失敗し、子どもたちは別な薬を飲んでしまい錯乱した。
帰ってきた仏は驚き、今度は好んで飲みやすいように薬に美味しそうな色を付けて与えた。
子供たちは今度は喜んで美味しそうな薬を飲んで錯乱の病を自ら治癒した。
それで仏は次は安心して旅立てたのである。
それは難解だが、仏に成ろうとする者はそれほど危険で難しい工夫が何より必要であることを説いているようだ。
(ぶっけん安成)