第9-12日 Vol.235  佛前にあらば蓮華より化生せん 【提婆逹多品第十二】(三十九~四十三行)

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★★ きょうの謎!
 
その謎1:今回の佛は告げたや佛前とあるのは、もしかしたら天王如來のことでは

     ないでしょうか?
 
その謎2:善男子・善女人に対して、地獄・餓鬼・畜生に堕ちずしてとは、そこに

     阿修羅界が抜けているのはなぜでしょうか? 
 
 
■■第9-12日  Vol.235
 
 佛前にあらば蓮華より化生せん
 
  【提婆逹多品第十二】
  (三十九~四十三行)
 
■■今日の一偈一句
 
 ホトケモロモロ ビク ツ       ミライセ ナカ  モ ゼンナンシ ゼンニョニン   ミョウホ
 佛諸 の比丘に告げたまわく、未來世の中に若し善男子・善女人あつて、妙法
 
 ケキョウ ダイバダッタホン キ   ジョウシンシンキョウ ギワク ショウ    モノ  ジゴク ガ
 華經の提婆逹多品を聞いて、淨心に信敬して疑惑を生ぜざらん者は、地獄・餓
 
 キ チクショウ オ      ポウブツゼンショウ  ショショウ トコロ ツネ  コ キョウ キ
 鬼・畜生に堕ちずして十方の佛前に生ぜん。所生の處には常に此の經を聞かん。
 
 モ ヒト テン ナカ ウマ   ショウミョウ ラク ウ  モ ブツゼン    レンゲ  ケショウ
 若し人・天の中に生るれば勝妙の樂を受け、若し佛前にあらば蓮華より化生せ
 
 
 ん。
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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佛は諸々の比丘に告げられた、未來世の中にもし善男子・善女人がいて、妙法華
 
経の提婆逹多品を聞いて、淨い心で信受・恭敬して疑惑を生じない者は、地獄・
 
餓鬼・畜生の境界に堕ちずして十方世界の佛前に生れるようになる。所生の所で
 
は常にこの法華経を聞くことができる。もし人間・天上界の中に生れれば極めて
 
不可思議な楽を受け、もしそれが佛前であれば蓮華の中より化生して生れ出るだ
 
ろう。
  
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回は、天王如來が般涅槃する後の正法世に於ては、天王如來の遺骨を納めた七
宝の塔が起つということでした。
この七宝の塔は多宝佛の塔に比較してだいぶミニサイズなのですが、諸天や人民
は皆この妙塔を礼拝供養するそうです。
そして、それら衆生は阿羅漢(声聞)果を得たり、辟支佛(縁覚)を悟ったり、
菩提を本質とする悟りを得ようと発心して大乗を修行する菩薩の地位に至ったり
するということでした。
 
さて今回、佛は諸々の比丘に告げたと次のように再度告げることを繰り返しまし
た。
「未来世の中にもし善男子・善女人が居たとすれば、そのうち妙法華経の提婆達
多品を聞いて、清らかな心にて信受・尊敬して疑惑の心を生じない者は、地獄・
餓鬼・畜生の世界には堕落しないままに十方世界の佛前に生れる。そして生まれ
出でた所には常にこの法華経を聞けるようになっている。もしも人間界・天上界
に生れるのなら最勝の不可思議な妙楽を受け、もしも佛前に生れるのなら蓮華の
中から化生して生れ出るだろう」と言われました。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:今回の佛は告げたや佛前とあるのは、もしかしたら天王如來のことで
     はないでしょうか?
 
その謎2:善男子・善女人に対して、地獄・餓鬼・畜生に堕ちずしてとは、そこ
     に阿修羅界が抜けているのはなぜでしょうか? 
 
 


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法華経 序品第一

 

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9-12

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コメント: 4
  • #1

    安田 和正 (月曜日, 12 1月 2015 02:01)

    四衆の在家・出家が現代の逆転現象。

  • #2

    ぶっけん (水曜日, 09 9月 2015 08:05)

    釈迦前世における謎の失踪事件。
    釈迦があえて3度繰り返して比丘・四衆に告げた意味は、過去世・現世・未來世の区分。

  • #3

    ぶっけん (水曜日, 11 1月 2017 22:50)

    前世に自分は何者であったか・・?
    気付くことは何より幸いなり

  • #4

    ぶっけん安成 (金曜日, 12 1月 2018 10:08)

    昨日は11日正月と言うそうです。
    それは松飾を片付けて祝うという何だか不思議な正月祝いですね。
    ところで、法華経では昨日の十品目は見宝塔品でした。
    見宝塔品とは多宝仏が中に入っていて法華経を説く衆生のために現れてくる豪華に目出度い多宝仏塔の品です。
    それに対し一変して今日12日の提婆達多品は提婆達多が成仏して天王如来となり七宝の塔の中から法を説くのです。
    多宝如来と天王如來の両者の仏塔は各々別ですが、昨日の多宝仏塔は法華経を説く衆生を多宝仏自らが聞くために現れます。
    それに対し今日の天王如来は自ら法を説いて衆生に聞かせるために現れるという大きな違いがあるのです。

    私の住む雪国は、昨日夕方近くから本格的に降り積り始めた細かい大雪で今朝には銀世界へと一変していました。

    (ぶっけん安成)