第9-3日 Vol.226  汝今 悉く忘れて 【比喩品第三】(五十~五十六行)

法華経 譬喩品第三


★★ きょうの謎!
 
その謎1:釈迦はここで天・人・沙門・婆羅門等の大衆の中で説くと言ってます

     が、ここでの沙門・婆羅門等とは非人や

     王などを除く、最初からこの会場に集まって居た阿羅漢や声聞などを含

     めた四衆(比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷)全般に説こうとしているこ

     となのでしょうか?
 
その謎2:釈迦は昔曾て二万億の佛の所に於てとあるのは、今時点のことではな

     く、その二万億の佛とは常不軽菩薩品で説明している日月燈明佛や雲自

     在燈王佛、その他千万億の佛に値い奉っていた常不軽菩薩だった頃のこ

     とを言っているのでしょうか?
 
その謎3:佛の方便によって引導されることが、更にその佛の法の中に生ずること

     になったとはどういうことなのでしょうか?
 
その謎4:滅度を得るということが佛道を志願することとは違うのでしょうか?
 
その謎5:方便品の段階で舍利弗が疑っていた諸佛第一の甚深微妙難解の法とは、

     この大乗経の妙法蓮華・教菩薩法・佛所護念、つまり法華経のことなの

     でしょうか?
 
 
■■第9-3日  Vol.226
 
 汝今 悉く忘れて
 
  【比喩品第三】
  (五十~五十六行)
 
■■今日の一偈一句
  
 ソ トキ ホトケ シャリホツ  ツ      ワレイマテン ニン シャモン バラモントウ ダイシュ ナカ
 爾の時に佛、舍利弗に告げたまわく、吾今天・人・沙門・婆羅門等の大衆の中
 
  オイ ト  ワレムカシカツ  マンノク ホトケミモト オイ  ムジョウドウタメ ユエ ツネ ナンジキョウケ
 に於て説く。我昔曾て二萬億の佛の所に於て、無上道の爲の故に常に汝を敎化
 
   ナンジマタヂョウヤワレシタガ ジュガク  ワレホウベン モッ ナンジインドウ  ユエ   ワ
 す。汝亦長夜に我に随つて受學しき。我方便を以て汝を引導せしが故に、我が
 
 ホウ ナカ ショウ   シャリホツ ワレムカシナンジ ブツドウ シガン    ナンジイマコトゴトワス
 法の中に生ぜり。舍利弗、我昔汝をして佛道を志願せしめき。汝今 悉く忘れ
 
   スナワミズカ スデメツド エ    オモ  ワレイマカエ  ナンジ  ホンガンショギョウドウ
 て、便ち自ら已に滅度を得たりと謂えり。我今還つて汝をして本願所行の道を
 
 オクネン     ホッ   ユエ  モロモロ ショウモン タメ コ ダイジョウキョウミョウホウレンゲキョウボ
 憶念せしめんと欲するが故に、諸 の聲聞の爲に是の大乗經の妙法蓮華・敎菩
 
 サッポウブッショゴネン ナヅ   ト
 薩法・佛所護念と名くるを説く。
 
    
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その時に佛は、舍利弗に告げたまわく、吾は今ここで天・人・沙門・婆羅門等の
 
大衆の中に於て説く。我は昔かつて二万億の佛の所に居た頃、無上道の為を理由
 
に常に汝を教化した。汝もまた長夜に我に随って受学していた。我は方便を用い
 
て汝を引導したが故に、汝は我が法の中に生じたのである。舍利弗、我は昔汝に
 
対して佛道を志願するように指導していた。汝は今それをことごとく忘れて、便
 
宜的に自らすでに滅度を得たりと思っていたようだ。我は今再び甦って汝に対し
 
て本願である所行の道を憶念させなければならないと願うが故に、諸々の声聞の
 
為にこの大乗経の妙法蓮華・教菩薩法・佛所護念というものを説くのだ。
 
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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舍利弗は前回までに長々36行にも渡る偈を説き綴り、釈迦への弁済と自身への
反省を明らかにしました。
 
今回、それに対し釈迦は舍利弗に告げられました、

「吾は今ここに居る天・人・沙門・婆羅門等の大衆の中に於て説こう。我は昔か
つて二万億の佛の所に居た頃、無上道が大切であるが為の故に常に汝を教化した。
汝もまた長夜素直に我に随って受学していた。
 
我は方便を用いて汝を引導していたが故に、汝は我が法の中に生じることになっ
たのである。舍利弗、我は昔汝に対して佛道を志願するように指導していたのだ。
汝は今それをことごとく忘れて、便宜的に自らすでに滅度を得たりと思っていた
ようだ。
 
我は今再び甦って汝に対して本願である所行の道を憶念させなければならないと
願うが故に、諸々の声聞の為にこの大乗経の妙法蓮華・教菩薩法・佛所護念とい
うものを説こうとしているのだ」と。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:釈迦はここで天・人・沙門・婆羅門等の大衆の中で説くと言ってます
     が、ここでの沙門・婆羅門等とは非人や王などを除く、最初からこの
     会場に集まって居た阿羅漢や声聞などを含めた四衆(比丘・比丘尼・
     優婆塞・優婆夷)全般に説こうとしていることなのでしょうか?
 
その謎2:釈迦は昔曾て二万億の佛の所に於てとあるのは、今時点のことではな
     く、その二万億の佛とは常不軽菩薩品で説明している日月燈明佛や雲
     自在燈王佛、その他千万億の佛に値い奉っていた常不軽菩薩だった頃
     のことを言っているのでしょうか?
 
その謎3:佛の方便によって引導されることが、更にその佛の法の中に生ずるこ
     とになったとはどういうことなのでしょうか?
 
その謎4:滅度を得るということが佛道を志願することとは違うのでしょうか?
 
その謎5:方便品の段階で舍利弗が疑っていた諸佛第一の甚深微妙難解の法とは、
     この大乗経の妙法蓮華・教菩薩法・佛所護念、つまり法華経のことな
     のでしょうか?
 


ご案内

法華経 序品第一

 

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★
 
本日品の続き解明文、【今日の謎!シリーズの答え、解説など詳細満載】
 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん (月曜日, 02 2月 2015 14:37)

    佛道とは当世一代で誰もが達成できるような生易しいものではない。