第8-11日 Vol.207  彼の國の諸佛、大妙音を以て 【見宝塔品第十一】(四十三~四十九行)

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★★ きょうの謎!
 
その謎1:十方の諸国土の地は皆頗黎で、娑婆国土の地は瑠璃なのは何か意味があるので

     しょうか?
 
その謎2:黄金を縄として八道の界いとするのはどういう意味があるのでしょう?
 
その謎3:諸々の天・人を移して他土に置いたのはなぜでしょう?
 
 
 
■■第8-11日  Vol.207
 
 彼の國の諸佛、大妙音を以て
 
  【見宝塔品第十一】
  (四十三~四十九行)
 
■■今日の一偈一句
 
 ソ トキ  ポウ ショブツオノオノモロモロ ボサツ  ツ  ノタマ  ゼンナンシ ワレイマ シャバセカイ
 爾の時に十方の諸佛、各 衆 の菩薩に告げて言わく、善男子、我今娑婆世界
 
  シャカムニブツ  ミモト ユ  ナラビタホウニョライ ホウトウ  クヨウ    トキ シャバセカイスナワ
 の釋迦牟尼佛の所に往き、并に多寶如來の寶塔を供養すべし。時に娑婆世界即
 
  ヘン  ショウジョウ  ルリ  ジ   ホウジュショウゴン オウゴン ナワ  モッ ハチドウ
 ち變じて清淨なり。瑠璃を地となして寶樹莊嚴し、黄金を縄として以て八道を
 
 サカ  モロモロ ジュラク ソンヨウジョウオウダイカイ コウガ センゼン リンソウ   ダイホウコウ タ
 界い、諸 の聚落・村營・城邑・大海・江河・山川・林藪なく、大寶の香を燒
 
   マンダラケ アマネ ソ ジ シ  タカラ モウマン モッ ソ  ウエ カ オオ モロモロホウリョウ
 き、曼陀羅華遍く其の地に布き、寶の網慢を以て其の上に維け覆い諸の寶鈴を
 
 カ    タダコ  エ シュ トド  モロモロ テン ニン ウツ   タド オ
 懸けたり。唯此の會の衆を留めて、諸 の天・人を移して他土に置く。
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その時に十方の諸佛は、各々大衆の中の菩薩に告げて言わく、善男子たちよ、我
 
は今娑婆世界の釈迦牟尼佛の所に往詣し、並びに多宝如來の宝塔を供養すべし、
 
と。同時に娑婆世界は立ちどころに変化して清浄となった。瑠璃(るり:猫晴石
 
・猫目石。キャッツアイ・ラピスラズリの和名。濃い赤みある青色のガラス工芸
 
品。ひらめきの石)を地となして宝の樹にて荘厳し、黄金を縄としてそれにより
 
八道を境界区分することで、諸々の聚落(じゅらく:村落・集落)・村營(そん
 
よう:村市場)・城邑(じょうおう:城壁に囲まれた町。みやこ。都会。まち)
 
・大海・江河・山川・林藪(りんそう:雑木林)がなく、大宝の香を焚き、曼陀
 
羅の華があまねくその地に一面に咲きほこり、宝の網を天幕としてその上に覆い
 
諸々の宝の鈴を提げ掛けている。唯一この集会の大衆だけをここに留めて、諸々
 
の天神・人々を移動させて他の土に置いたのだった。
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回釈迦は、十方の世界から分身の諸佛を各々に呼び集める前に、先ずその十方
世界の状況を娑婆世界に居ながらに大光明を発して映し出してご覧なられました。
  
それらの諸々の十方の国土の様子は、皆頗黎(はり:水晶)を用いて地と成して
いて、宝の樹木・宝の衣服を用いて荘厳しており、無数千万億の菩薩がその中に
密集して住んでおり、宝の日除け網があまねく張り巡らされて七宝や黄金ででき
た網細工を提げ掛けていました。
 
さて、今回はその時、釈迦に映し出された十方世界の諸佛は各々がその国民の菩
薩へ告げて言いました。
「善男子たち、我は今、娑婆世界の釈迦牟尼佛のみもとに往詣し、並びに多宝如
来の宝塔を供養しに参る」
 
時を合わせて娑婆世界は立ちどころに変化し清浄な国土となったのでした。その
様相は、青く透き通るラピスラズリの宝石を地として宝の樹木で荘厳し、黄金を
縄に用いて八つの道の境界とすることにより、国内の集落や市場、城下町、大き
な湖や海、江河、山や川、雑木林などがなく、大量な宝の御香を焚き、曼荼羅の
華があらゆる地面の一面に敷き詰められ、宝の網の天幕によりその上が掛け覆わ
れて諸々の宝の鈴を吊り下げているものでした。
 
そして、唯一この会場に集まっていた大衆のみをこの場に留めて、その他の天神
・人間を移動させて他の土へ置いたのでした。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:十方の諸国土の地は皆頗黎で、娑婆国土の地は瑠璃なのは何か意味が
     あるのでしょうか?
 
その謎2:黄金を縄として八道の界いとするのはどういう意味があるのでしょう?
 
その謎3:諸々の天・人を移して他土に置いたのはなぜでしょう?
 


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法華経 序品第一

 

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8-11

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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん成安田 (月曜日, 11 12月 2017 09:29)

    建築とはひと際人目を惹く絢爛豪華さを呼ぶことが当初の建築の売り物です。
    人目を惹くことに最大な重点を置いたのが当初の建築装飾の素晴らしい効果といっても良いでしょう。
    その最初の建築の目的とは、多くの人の目を惹きつけることで素晴らしいという美意識効果をもたらすことにあります。
    そして、その完成に至らせるための目標設定が装飾や技術力の達成なのです。
     
    それらすべては形として仕上がった段階の完成品の豪華さを意味するものです。
    それでは、その将来の完成予想図の可憐な仕上がり効果を創り上げたいと取り組むことに目覚めさせる、いわば決意する心を起こすにはほんの幾つかの適確な条件成立により創始されなければならないのです。
     
    つまり、目的、目標を立て、そしてそれに対する『方法に目覚める』ことが最もの重要課題なのです。
     
    (ぶっけん成安田)