★★ きょうの謎!
その謎1:父が子に感付いて瞬時に財物・貯蓄の贈与処分のことを重要に考えたのはなぜで
しょう?
その謎2:父は、門外の窮子が逃げ去る状況を見た後、初めて我が子と感付いたのでしょう
か?
■■第8-4日 Vol.200 ≪第200号記念≫
子を見て便ち識りぬ
【信解品第四】
(三十九~四十三行)
■■今日の一偈一句
トキ ト チョウジャシシ ザ オイ コ ミ スナワ シ ココロオオイ カンギ スナワ コ
時に富める長者師子の座に於て、子を見て便ち識りぬ。心大に歡喜して即ち是
ネン ナ ワ ザイモツコゾウ イマフ トコロ ワレツネ コ コ シネン
の念を作さく、我が財物・庫藏今付する所あり。我常に此の子を思念すれども
コレ ミ ヨシ シカ タチマ オノズカ キタ ハナハ ワ ネガイ カナ ワレトシ ク
之を見るに由なし。而るを忽ちに自 ら來れり。甚だ我が願に適えり。我年朽
イエド ナオトンジャク スナワ ボウニンツカ キュウ オ ヒキ カエ
ちたりと雖も猶故貧惜す。即ち傍人を遣わして、急に追うて將いて還らしむ。
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1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
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時たまタイミングよくくつろいでいる豪華な出で立ちな長者は師子の座に居なが
ら、子を見るやすぐさまに認識しました。心大いに歓喜して反射的にこの思いを
念じました、我が財物・貯蔵庫ごとやっと今与える機会に出会えた。我は常にこ
の子を思念すれどもこの財宝を見るだけで理由は必要なかろう。そうであればこ
そ自動的に自ら来たのだ。思いもよらず我が願いに適えり。我は年老いたりとい
えども今更ながらも貧しさを惜しむ気持ちはまだまだある。ただちに傍人を遣わ
して、急いで追いかけてでも連れ戻させよう、と。
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2. 今 日 の 説 法 ! (集)
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前回まで、偶然にも父親の住む所へたどり着いた窮子は、入り口門から見る遠く
垣根越しのその財宝家が父とは知らず、目を見張らしているうちにあまりの豪華
さに恐ろしくなり、急いでその場から逃げ去ったのでした。
今回は、その窮子が珍しげに覗き見ているのをたまたまその応接の師子座に休ん
でいた富める父は、その窮子を見つけ、それが我が子であることをすぐに感付き
ました。
その父にとっては日頃から子のことを忘れたこともなく、その日は来客の応接に
日頃の子への未練を一時も忘れていられた優雅なひとときだったのでしょう。
されど門外の子を見つけるや否や日頃の子への想いは反射的に気づかせ、いつも
絶えず考えていた今ある財宝をすべて子に与えたい気持ちに一挙に遭遇を見たの
でした。
父は常に子を想えど、今なせる唯一の伝手はこの財宝処分のことであり、その巨
額な財宝が今確かにあることだけが最終手段、残された手綱と悟っていたのでし
ょう。
その残され託された最後の願いゆえに子は自らにここへ現れてきたと瞬時に悟り、
探し出す手段をも財宝が役割ってくれるとは思ってもないことで、あとは財宝を
与える目的だけを果たすのみのチャンスが用意されたのです。
父自身は、年老いてあとは財宝だけを頼りにすがって孤独に生きるのみでしょう
が、貧しく不憫な苦労者への同情心はまだまだ健全に旺盛を保持している、ゆえ
にこの場は逃さず直ちに傍らの者を遣わして、今すぐにも後を追いかけて何とし
ても連れ戻そうと判断すること必然でした。
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3. 今 日 の 謎 ! (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
その謎1:父が子に感付いて瞬時に財物・貯蓄の贈与処分のことを重要に考えた
のはなぜでしょう?
その謎2:父は、門外の窮子が逃げ去る状況を見た後、初めて我が子と感付いた
のでしょうか?
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ぶっけん成安田 (月曜日, 06 8月 2018 17:59)
班田収授の法に御注目!
班とは最小単位のグループのこと。
生活収益の原型は共存生活のグループ化だった。