第7-17日 Vol.185  劫數に於て 五波羅蜜を行ぜん 【分別功徳品第十七】(五十七~六十二行)

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★★ きょうの謎!
 
その謎1:八十万億那由他の劫数とは、どういう意味があるのでしょう?
 
その謎2:釈迦がここで喩えている佛などのために布施や供養し、立派な僧院を建てて、美

     しく荘厳された状態で佛道を目指すことは、現在まで行われている通常の寺院の

     運営の風習とほぼ変わらないものでしょうか?
 

 
■■第7-17日 Vol.185
 
 劫數に於て 五波羅蜜を行ぜん
 
  【分別功徳品第十七】
  (五十七~六十二行)
 
■■今日の一偈一句
 
 ソ トキ  セソン カサ  コ  ギ ノ   ホッ   ゲ ト  ノタマ
 爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく
 
  モ  ヒトブッテ モト    マンノク ナユタ  コッシュ オイ   ハラミツ  ギョウ  コ モロモロ
  若し人佛慧を求め 八十萬億 那由他の劫數に於て 五波羅蜜を行ぜん 是の諸
 
    コウ ナカ オイ  ホトケオヨ エンガクデシ ナラビモロモロボサツシュ  フセ  クヨウ   チンニ
   の劫の中に於て 佛及び縁覺弟子 并に諸の菩薩衆に 布施し供養せん 珍異
 
   オンジキ ジョウブクガグ センダン   ショウジャ タ  オンリン モッ ショウゴン  カク ゴト
  の飲食 上服と臥具と 栴檀をもつて精舍を立て 園林を以て莊嚴せる 是の如
 
   ラ  フセ シュジュ ミナミミョウ   コ モロモロ  コッシュ ツ    モッ ブツドウエコウ
  き等の布施 種種に皆微妙なる 此の諸 の劫數を盡くして 以て佛道に回向せ
 
  
  ん
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その時に世尊は、重ねてこの意義を宣べたいと思って、偈頌を説いて申された
 
 もし人として佛の智慧を求め 八十万億 那由他の劫数に於て 五波羅蜜を行じた
 
 としよう この諸々の劫の中に於て 佛及び縁覚の弟子 並びに諸々の菩薩衆に 
 
 布施をし供養したとする 珍しい趣の飲物や食物 上等な服と袈裟道具と 栴檀香
 
 木を用いて精舍(しょうじゃ:僧院)を立て 庭園を築いて荘厳させる これらさ
 
 まざまな布施 各々に皆良いと思えるものだ この諸々の劫数を使い果たして こ
 
 れにより佛道に巡り会えていくとしよう
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回まで釈迦は盛んに佛の寿命の長遠なる話の大功徳は、八十万億那由他劫において
修行する五波羅蜜の功徳より遥かに大きいことを弥勒菩薩へ説いていましたね。
 
そして今回、世尊は弥勒へ行なったその説法を偈頌に直して再度述べはじめました。
 
それは、もしも人として佛の智慧を求めたいがために、八十万億那由他の劫数におい
て、五波羅蜜を修行したとしよう、と先ず仮定しました。
このことは前回、弥勒へ説いた内容そのままですね。
 
そしてこのとても長い劫の中において、佛及び縁覚の弟子、並びにさまざまな菩薩衆
のために、布施をして供養したとし、とても珍重な飲物や食べ物、上等な服と袈裟等
の佛具と栴檀の香木で造った僧院を建てて、庭園に鑑賞木を植え煌びやかに荘厳させ
たとしたら、これらは皆各々に趣向があってとても良いものだろうが、このたとえよ
うもない長い劫数全部をそれだけに尽くしたとして、これにより佛道と巡り会えてい
くとしてみよう、と喩えています。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:八十万億那由他の劫数とは、どういう意味があるのでしょう?
 
その謎2:釈迦がここで喩えている佛などのために布施や供養し、立派な僧院を建て
     て、美しく荘厳された状態で佛道を目指すことは、現在まで行われている
     通常の寺院の運営の風習とほぼ変わらないものでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
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7-17

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コメント: 2
  • #1

    ぶっけん (金曜日, 17 11月 2017 11:23)

    分別とは何でしょう?
    お釈迦様はそれを解かり易く言えば、成仏即ち救われるまでの時間の違いであるとして説いているようです。
    分別とは違いによる区分であって、それを知る年代を分別盛りとも言っていますね。
    それは、自分と他者とは明らかに違うのであることを、歳を重ねるごとに物分かりが盛んに付き出す年代ということでしょう。
    それは誰もが経験がなければ明らかにならない、そして予測だけでは真相は悟れない、つまり経験とは違いを知るための功徳と言えるのではないでしょうか。
     
    違いを悟ることが平和につながる、それは信長の「人間五十、滅せん者のあるべきや」
    信長一人だけですべての者を滅ぼせるという意味ではないですよね。
     
    (ぶっけん 成安田)

  • #2

    ぶっけん (金曜日, 17 11月 2017 12:35)

    俳句などひねってしまえホトトギス�