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第7-2日 Vol.170  示すに三乗の敎を以てす 【方便品第二】(三十七~四十四行)

法華経 方便品第二

 

★★ きょうの謎!
 
その謎1:釈迦は舍利弗に対しては、方便説法による三乗の教え方がとても大切さだという

     ことを教えているのでしょうか?
 
その謎2:釈迦は舍利弗の佛に対する誤解や思い違いを解こうとしているのでしょうか?
 
 
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■■第7-2日 Vol.170
 
 示すに三乗の敎を以てす
 
  【方便品第二】
  (三十七~四十四行)
 
■■今日の一偈一句
  
  マタシャリホツ  ツ ムロ フシギ   ジンジンミミョウホウ  ワレイマスデ ソナ エ   タダワレコ
  又舍利弗に告ぐ無漏不思議の 甚深微妙の法を 我今已に具え得たり 唯我是の
  
  ソウ シ     ポウホトケ マタシカ  シャリホツ マサ シ    ショブツ ミコトコト
  相を知れり 十方の佛も亦然なり 舍利弗當に知るべし 諸佛は語異なることな
  
    ホトケ ショセツ ホウ オイ マサ ダイシンリキ ショウ    セソン ホウヒサ    ノチ カナラ
  し 佛の所説の法に於て 當に大信力を生ずべし 世尊は法久しうして後 要ず
  
  マサ シンジツ ト       モロモロ ショウモンシュ オヨエンガクジョウモト     ツ  ワレ
  當に眞實を説きたもうべし 諸諸の声聞衆 及び縁覺乗を求むるものに告ぐ 我
  
  クバク ダッ  ネハン タイトク         ホトケホウベンリキモッ  シメ   ジョウキョウ
  苦縛を脱し 涅槃を逮得せしめたることは 佛方便力を以て 示すに三乗の敎を
  
  モッ   シュジョウショショジャクコレ ヒ   イ     エ
  以てす 衆生處處の著 之を引いて出ずることを得せしめんとなり
  
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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さらに舍利弗に告ぐ 無漏であり不思議であり 甚深である微妙の法を 我は今すで
 
に具え得ている ただ我のみぞこの性質を知れり 十方の佛もまた同然である 舍利
 
弗よまさに知るべし 諸佛は原語の異なることなし 佛の所有する説の法に於て ま
 
さに大信力を生ずべし 世尊はその法を長らくかけた後に かならず正しく真実を説
 
き明かすのである 諸々の声聞衆 及び縁覺乗を求むる者に告ぐ 我は苦縛をくぐり
 
抜け 涅槃をやっとの思いで逮得せしめたることについては 佛は方便力を便宜とし
 
示すためには三乗の教えを用いて行うのである 衆生の箇所箇所の執著に対し この
 
糸を引いて解脱することを得させたいためなのだ
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回釈迦は、同類の次元での物事を図る共同体や集団がどんなに結集を図って心底考
え抜いても佛の真実の教えの意味を知ることは出来ないという忠告を偈の中で舍利弗
に伝えていました。
 
そして、今回の偈の続きはまた舍利弗に対し、この微妙な法華経は無漏であり不思議
そのものであり、そして奥深いものであると強調し、その法を釈迦自身は今すでに備
え得ているのであり、解明の困難な道のりはすでに終えているのだということをはっ
きり教えています。
 
そして、貴重にして得たその法は釈迦のみその本来の性質を知っているのであり、他
の十方の佛も皆釈迦と当然同じなのであるといい、あらためて舍利弗に念を押して、
諸佛の法華経に対する教えは皆まったく等しいのであるから、佛が各々保持している
さまざまな説の法においてもまっすぐに躊躇せずに信心を深める決意をするように促
したのです。
 
そして、世尊とはその所説の法を長らく内はそのまま放任していても、その後に必ず
その法の正しい真実を説き示してくれるのであるからどこまでも挫けず信じなさいと
言っています。
 
また、舍利弗のみならず諸々の声聞衆や縁覚乗を求めてやまない者たち全般に言いた
いことは、釈迦自身が今までやっとの思いで涅槃の域にたどり着き、計り知れない苦
しみや束縛を掻い潜ってきた事柄について、それらの血のにじむ努力を皆、どの佛も
親しみやすい随時の方便力を使って、分かりやすく伝えるためには三乗の教え方を用
いてきているのであって、それにより衆生が数々の場面、所々の困難への執著に滞っ
ている場へ、この三乗の教えの糸を下ろし、引導して解脱を得させたいということだ
と伝え、釈迦は偈を終わりました。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:釈迦は舍利弗に対しては、方便説法による三乗の教え方がとても大切さだ
     ということを教えているのでしょうか?
 
その謎2:釈迦は舍利弗の佛に対する誤解や思い違いを解こうとしているのでしょう
     か?
 


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法華経 序品第一

 

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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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コメント: 4
  • #1

    安田 和正 (木曜日, 13 11月 2014 00:00)

    佛の手作りのようなこの世界に私たちが一番過しやすく生きるには、やはり、監理者たる菩薩に従順になるか、あるいは自身でその佛のシステムをしっかり把握して自分で守っていく必要がある、そのどちらかのなのでしょう。

  • #2

    ぶっけん成安田 (木曜日, 02 11月 2017 10:28)

    車の両輪の合理的な知恵とは車の後輪のことを意味します
    つまり、かじ取り役の前輪の役割は並列した両輪である必要はなく一輪で十分良いのです
    後輪が両輪で都合が良いのは安定するわけで、後輪が一輪だけの自転車やバイクではバランスを常に心がける必要があります
    つまり、安定した三輪車が進みは遅いですが、それを舎利弗に対して釈迦は大事な三乗の教えとして後輪の役割を忘れている状態は最もの罪であるとして強く戒めているのです
     
    (ぶっけん)

  • #3

    ぶっけん成安田 (月曜日, 02 7月 2018 06:31)

    SNSは反射神経テスト!

  • #4

    ぶっけん成安田 (金曜日, 13 7月 2018 17:28)

    自分自身での宗教の一面がソーシャルではないと思えるならば、その一面は人前には出さないようにすることである。