第6-26日 Vol.166  持國天王、呪を説いて曰さく 【陀羅尼品第二十六】(三十六~四十一行)



 ★★ きょうの謎!
 
その謎1:持国天王はどういう存在なのでしょう?
 
その謎2:持国天王と乾闥婆はどういう関係なのでしょう?
 
 
 
■■第6-26日 Vol.166
 
 持國天王、呪を説いて曰さく
 
  【陀羅尼品第二十六】
  (三十六~四十一行)
 
■■今日の一偈一句
 
 ソ トキ  ジコクテンノウ コ エチュウ ア     マンノクナユタ  ケンダツバシュ クギョウイニョウ
 爾の時に持國天王、此の會中に在つて、千萬億那由他の乾闥婆衆の恭敬し圍繞せる
 
   スス  ブッショ モウ ガッショウ ホトケモウ  モウ   セソン  ワレマタダラニジンシュ モッ
 と、前んで佛所に詣で、合掌し佛に白して言さく、世尊、我亦陀羅尼神呪を以て、
 
 ホケキョウ  タモ  モノ オウゴ  スナワ シュ ト  モウ
 法華經を持たん者を擁護せん。即ち呪を説いて曰さく
 
  アキャネ  キャネ  クリ  ケンダリ センダリ  マトウギ ジョウグリ ブロシャニ  アッチ
  阿伽禰 伽禰 瞿利 乾陀利 旃陀利 摩登耆 常求利 浮樓莎尼 按底
 
 セソン  コ ダラニジンシュ     オクショブツ ショセツ   モ  コ ホッシ  シンキ
 世尊、是の陀羅尼神呪は四十二億の諸佛の所説なり。若し此の法師を侵毀すること
 
    モノ  スナワ コ コ ショブツ シンキ  オワ
 あらん者は、則ち爲れ是の諸佛を侵毀し已れるなり。
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その時に持國天王は、この会衆の中に居て、千万億那由他の乾闥婆衆の恭敬し圍繞す
 
る最中で、前に進み出て佛所に詣で、合掌して佛に白して言さく、世尊、我もまた陀
 
羅尼神呪をもって、法華経を受持する者を擁護しましょう。直ちに呪を説いて曰さく
 
  阿伽禰(あきゃね;一) 伽禰(きゃね;二) 瞿利(くり;三) 乾陀利(け
 
  んだり;四) 旃陀利(せんだり;五) 摩登耆(まとうぎ;六) 常求利(じ
 
  ょうぐり;七) 浮樓莎尼(ぶろしゃに;八) 按底(あっち:九)
 
世尊、この陀羅尼神呪は四十二億の諸佛の説く所であります。もしこの法師を侵毀す
 
るようなことがある者は、則ちそれはこれらの諸佛を侵毀したことになり終わってし
 
まうのであります。
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回の、毘沙門天王護世者が、陀羅尼神呪を説いた次に、今回は、この同じ会衆の中
に居た持国天王が名乗り出ました。
持国天王は千萬億那由他の乾闥婆衆に恭敬され圍繞されながら、前に進んで佛の面前
に詣でて、合掌して佛に話されました。
 
「 世尊、我もまた陀羅尼神呪を用いて、法華経を受持する者を擁護いたします 」
と言い、ただちに神呪を説きだしました。
「 阿伽禰 伽禰 瞿利 乾陀利 旃陀利 摩登耆 常求利 浮樓莎尼 按底 」
と、説き終わると、
「 世尊、この陀羅尼神呪は四十二億の諸佛の説きたもう所なり。もしこの法師を侵
毀するような者があれば、ただちにそれはこれらの諸佛を侵毀したと等しいことにな
りそれで一巻の終わりとなることでしょう 」
と、言いました。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:持国天王はどういう存在なのでしょう?
 
その謎2:持国天王と乾闥婆はどういう関係なのでしょう?
 


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法華経 序品第一

 

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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん成安田 (木曜日, 26 10月 2017 12:00)

    今日の陀羅尼品の初めには薬王菩薩の問いに対し釈迦牟尼仏は多くの仏を供養することよりも法華経の僅か一四句偈を理解し修行することのほうが甚だ功徳は多いという重要な答えを出しています
    これは仏教でいう他受か自受か、つまり他者のためか自身のためかという区分でありますが、この品で薬王菩薩に続いて持国天王も自ら修行する者たちに対し陀羅尼を用いて守護すると誓うシーンになっています
     
    この持国天王とは日蓮聖人の曼陀羅の四隅にも書かれている東方を守護する役割の諸天善神です
    そしてその東方には釈迦仏の住む娑婆国がありまして、その娑婆国に対しても守護している善神が持国天王なのです
     
    よって、多くの仏供養よりも僅かでも法華経修行のほうを薦める判断が東方にある娑婆世界の仏である釈迦牟尼仏の特有な教えなのです
    つまり、東方は十方(東・西・南・北・四惟・上・下)の中の一方であり各方には釈迦牟尼仏以外の別な仏が各々住んでいることはお解かりでしょう
     
    また、日蓮聖人の御本尊である曼陀羅は陀羅尼でもありましょう
    今日の陀羅尼品は法華経の中でも日蓮聖人の御本尊ととても密接な関係にあるといえるでしょう
     
    (ぶっけん成安田)