第6-24日 Vol.164  何なる三昧を行ずる 【妙音菩薩品第二十四】(三十三~三十八行)


 
★★ きょうの謎!
 
その謎1:釈迦はなぜ文殊師利の願いのままに妙音菩薩の持つ特殊な三昧の意味を詳しく教

     えてあげないのでしょうか?
      
その謎2:文殊師利の釈迦へ要求した妙音菩薩に対する疑問は、前品の宿王華菩薩の懐いた

     薬王菩薩への疑問と類似なものではないでしょうか?
   
■■第6-24日 Vol.164
   
 何なる三昧を行ずる
 
  【妙音菩薩品第二十四】
  (三十三~三十八行) 
   
■■今日の一偈一句     
   
 モンジュシリ ホトケ モウ  モウ   セソン  コ ボサツ イカ  ゼンポン ウ イカ クドク シュ
 文殊師利、佛に白して言さく、世尊、是の菩薩は何なる善本を種え何なる功徳を修
 
    ヨ  コ ダイジンヅウリキ  イカ  マイ ギョウ  ネガ   ワレラ  タメ コ  マイ
 して、能く是の大神通力ある、何なる三昧を行ずる。願わくは我等が爲に是の三昧
 
  ミョウジ ト     ワレラマタコレ ツト シュギョウ   ホッ  コ  マイ ギョウ  スナワ ヨ
 の名字を説きたまえ。我等亦之を勤め修行せんと欲す。此の三昧を行じて、乃ち能
 
  コ ボサツ シキソウ ダイショウ イギ シンシ  ミ  タダネガ  セソン ジンヅウリキ モッ  カ
 く是の菩薩の色相の大小、威儀・進止を見ん。唯願わくは世尊、神通力を以て、彼
 
  ボサツ キタ   ワレ   ミ     エ
 の菩薩の來らんに我をして見ることを得せしめたまえ。
    
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   1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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文殊師利は、またさらに釈迦に白して言さく、世尊、この菩薩は何なる善本(ぜんぽ
 
ん:善根に同じで、善い結果を生ずる根幹となるもの。食欲・瞋恚・愚癡のないこと
 
などを指す)を植え何なる功徳を修行して、鮮やかに示したるこの大神通力があるの
 
でしょうか、何なる三昧を行ずるのでしょう。願わくは我等がためにこの三昧の名前
 
を教えてください。我等はさらにまたこれを大切に修行させてもらう事を願っていま
 
す。この三昧を披露されば、すぐにも有益にこの菩薩の色相の大小、威儀(いぎ:厳
 
正な行動・道徳行為)・進止(しんし:立ち居振る舞い)がどういうものかを見れま
 
す。ただ願わくは世尊、神通力を用いて、彼の菩薩の来たるまえに我自身に対して見
 
ることのできる知識を得させください。
    
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   2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回での文殊師利の質問に対し釈迦ははっきり説明しなかったためか、今回、もう一
度、文殊師利は釈迦へ少し質問の意味を変えて尋ねているようです。
つまり、前回のような奇妙な形の蓮華を化作できる不思議な力を持つ妙音菩薩は、い
ったいどんな善根を植えて、どんな功徳を修得して、あれほど見事に華やかなこの大
神通力を持つに至れたのか? 何という三昧を行じているのか?
是非、他の耆闍崛山の菩薩たちの為にもこの三昧の名前を教えてほしいとのことなの
です。
   
それにより娑婆世界の菩薩たちは皆新たな修行の知恵として取り入れていきたいと願
っているとのことです。
そのためにはこの三昧を披露するところや、直に詳しくこの妙音菩薩の色相の大小、
行動規準や立ち振る舞いを見させてもらいたいのであり、ただ願いは釈迦の神通力を
用いて、その妙音菩薩の来る前にそれを見ることを得させてくださいと懇願したので
した。
   
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   3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:釈迦はなぜ文殊師利の願いのままに妙音菩薩の持つ特殊な三昧の意味を詳
     しく教えてあげないのでしょうか?
      
その謎2:文殊師利の釈迦へ要求した妙音菩薩に対する疑問は、前品の宿王華菩薩の
     懐いた薬王菩薩への疑問と類似なものではないでしょうか?
   


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6-24

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コメント: 8
  • #1

    ぶっけん (火曜日, 24 10月 2017 09:02)

    文殊師利法王子菩薩はこれから娑婆世界へ来訪ししてこようとする妙音菩薩について気ぜわしく釈迦仏に盛んに尋ねようとしています
    しかし、釈迦仏は文殊菩薩の方がよく知っているだろうといった感じを受けます
    お釈迦様は王家の出身でありますが、仏同士のことは良く知っていても王家同士のことは良く知らないのかもしれません
     
    (ぶっけん)

  • #2

    ぶっけん成安田 (金曜日, 13 7月 2018 17:36)

    釈迦の末法までの期間説はそもそも日本国独自に作られたものがあると考えるなら、日本の江戸時代までの天下分け目の大合戦頃が末法の始まりで、そこから遡ること約千年前の西暦6世紀に日本へ仏教伝来した頃が形だけを重んずる像法の始まりと考えられるのかもしれない。

  • #3

    ぶっけん成安田 (金曜日, 13 7月 2018 17:37)

    釈迦の正法は世界的に印刷技術が普及し始めた西暦1世紀頃、像法へと転換した。
    つまり、日本ではいい国を造ろうとしていた鎌倉幕府の時代が釈迦の末法の始まりと噂された頃だったのだろう。史上最大のモンゴル帝国の繁栄の始まりもその頃と一致している。

  • #4

    ぶっけん成安田 (金曜日, 13 7月 2018 17:38)

    だらしのない東方娑婆世界とは日本です。
    日本が正直に拉致問題を反省し、世界の民衆にこそ真相を打ち明けるべきです。
    日本は自国以外の海外世界には迷惑はかけてないと言うでしょう。
    それは世界にとっては日本の大きなお世話です。
    今の中国の繁栄は日本と朝鮮の問題に始まっていると言ってよいでしょう。
    日本人は騙せても海外の国々は決して騙されていません。
    大国に頼らない元々の自立した日本を取り戻す、それが娑婆世界の宿命です!

  • #5

    ぶっけん成安田 (金曜日, 13 7月 2018 17:40)

    当たり前のことを理解できないのに世の中を当たり前でないと言い張っているようなことだろう

  • #6

    ぶっけん成安田 (金曜日, 13 7月 2018 17:41)

    「覚りを得る」
    それは、真の自己に目覚めることであり、
    法に目覚めることである。
    そこに最高の境地が開ける

  • #7

    ぶっけん成安田 (金曜日, 13 7月 2018 17:42)

    同じ国内の各々の王様が同じ決まりを共有する事が国法の始まりである。

  • #8

    ぶっけん成安田 (金曜日, 13 7月 2018 17:43)

    自らをたよりとして、
    他人をたよりとせず、
    法をよりどころとして、
    他のものによることなかれ(自帰依・法帰依)