第6-15日 Vol.155  少病少惱にして安樂に 【従地涌出品第十五】(三十二~三十八行)



★★ きょうの謎!
 
その謎1:地涌の四大菩薩たちは長らく釈迦牟尼世尊と面会が無かったのでしょうか?
 
その謎2:地涌の四大菩薩たちは釈迦の説く安楽行のことを予め良く指導され理解していた

     のでしょうか?
 
その謎3:地涌の四大菩薩たちは釈迦以外の別な佛の元に居たのではないのでしょうか?
 
 
■■第6-15日 Vol.155
 
 少病少惱にして安樂に
 
  【従地涌出品第十五】
  (三十二行~三十八行)
 
■■今日の一偈一句
 
 ダイシュ マエ ア  オノオノトモ ガッショウ シャカムニブツ  ミ      モンジン  モウ
 大衆の前に在つて各 共に合掌し、釋迦牟尼佛を觀たてまつりて問訊して言さく、
 
 セソン ショウビョウショウノウ アンラク ギョウ     イナ  ド  トコロ モノオシエ ウ    ヤス
 世尊、少病少惱にして安樂に行じたもうや不や。度すべき所の者敎を受くること易
 
   イナ  セソン    ヒロウ ナ      ヤ ソ トキ  ダイボサツ シカ ゲ ト  
 しや不や。世尊をして疲労を生さしめざる耶。爾の時に四大菩薩、而も偈を説いて
 
 モウ
 言さく
 
  セソン アンラク    ショウビョウショウノウ    シュジョウ キョウケ      ヒケンナ
  世尊は安樂にして 少病少惱にいますや 衆生を敎化したもうに 疲倦無きこと
 
   エ      マタモロモロ シュジョウ ケ ウ    ヤス  イナ   セソン    ヒロウ
  を得たまえりや 又諸 の衆生 化を受くること易しや不や 世尊をして 疲勞
 
   ナ      ヤ
  を生さしめざる耶
 
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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大衆の前に居る四菩薩は各々共に合掌し、釈迦牟尼佛を観立てまつりて問訊して言っ
 
た、世尊、病ほどほどに悩みほどほどにして安楽に過されたもうや不や。済度(さい
 
ど:「済」は救う、「度」は渡す意。迷いの苦海から救い、彼岸へ導き渡らすこと)
 
すべき所にある者たちは教えを受けて理解すること易しや不や。世尊に負担を掛けて
 
疲労を生じさせていませんか。その時に四大菩薩は、加えて偈を説いて語りかけた。
 
  世尊は安楽にして 少病少悩にいらっしゃいますか 衆生を教化していることに
 
   疲倦(ひけん:疲れ飽きれる)無きようになさってください また諸々の衆生
 
  は 教化を受けるに容易でしょうかどうでしょうか 世尊ばかりに 疲労を生じ
 
  させていないでしょうか
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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大衆が皆集まっている前で、釈迦に初めて紹介された上行・無邊行・淨行・安立行の
四大菩薩は、各々共に釈迦に対し合掌し礼をなすと、釈迦牟尼佛の尊顔を観立て奉り
て問訊して話しかけました。
 
「世尊様、病ほどほどにお悩みもほどほどにして、安楽にお過ごしでありましょうか。
済度すべき此岸に居る者たちは教えを率直に理解に至れてくれるでしょうか。世尊に
ご負担ばかりを掛けて疲労を生じさせていないでしょうか。」と。
 
そして、四大菩薩は続けてこれを偈にして説いて語りました。
 
  世尊は安楽になさって 少病少悩にお過ごしで居られますか 衆生を教化するこ
 
  とに 疲労倦怠無きようになさってください また諸々の衆生は良く教えの通り
 
  に率直に実行していますか 世尊にとって 疲労を生じることなどありませんか
 
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:地涌の四大菩薩たちは長らく釈迦牟尼世尊と面会が無かったのでしょう 
     か?
 
その謎2:地涌の四大菩薩たちは釈迦の説く安楽行のことを予め良く指導され理解し
     ていたのでしょうか?
 
その謎3:地涌の四大菩薩たちは釈迦以外の別な佛の元に居たのではないのでしょう
     か?
 


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法華経 序品第一

 

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6-15

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コメント: 2
  • #1

    安田 和正 (木曜日, 13 11月 2014 21:23)

    行處・親近處での安楽行を、既に如来滅後の悪世の到来を想定して先に実行してきた菩薩たちの実態なのだと考えられます。

    ですから、前日の安楽行品での説明の如く、そこには如来が降りて来ない悪世をそのまま想定した状態、つまり釈迦の末法悪世の対策を予め釈迦の指導だけを守って実践してきた特殊部隊の菩薩集団であったわけです。

  • #2

    ぶっけん成安田 (日曜日, 15 10月 2017 12:46)

    四大菩薩とは釈迦が独自に作り上げた未来計画に関わる菩薩地位の模範となる代表格4者のことです
    通常の菩薩はお釈迦さまの指導の元によりその地位を得た者ばかりではなく、釈迦仏以外の仏に仕えて菩薩になっている者たちも多く居るのです
    つまり、菩薩なら必ずそのすべてがお釈迦様の教えを受けている者ばかりではないのです
    菩薩にとってその仕える仏は教えの師匠であり、どの師匠に仕えるかは菩薩の任意判断で決めていることであって、途中で師匠を変えていくことも、はたまた独学の立身出世でも可能なのです
    ですから、仏にとってできるだけ多くの受講者の菩薩が集まれば他の仏より株が高いということになります
    各々の仏は仏同士が協議し合って過去の改善と将来計画を菩薩中心に指導しているのが通常の役割なのです