★★ きょうの謎!
その謎1:法明如来の国の位置は、諸天の宮殿近くの虚空と密接な位置にあるという
ことですが、今娑婆世界のある欲界から出て、梵天王などの住む色界に近
づいた十方における上方世界ということになるのでしょうか?
その謎2:この法明如来の住む未来予測の国は、どうやら現代の進んだ日本国の状況
とほぼ似ているのではないでしょうか?
■■第6-8日 Vol.148
諸天の宮殿近く虚空に處し
【五百弟子受記品第八】
(二十九行~三十五行)
■■今日の一偈一句
ソ ホトケゴウガシャトウ ダイ セカイ モツ ブツド ナ ポウ ジ ナ ジ タイラ
其の佛恒河沙等の三千大千世界を以て一佛土と爲し、七寶を地と爲し、地の平かな
タナゴゴロゴト センリョウ ケイカン コウガク ポウダイカン ソ ナカジュウマン
ること掌の如くにして山陵・谿澗・溝壑あることなけん。七寶の臺觀其の中に充滿
ショテン クデンチカ コクウ ショ ニン テンキョウショウ フタ アイミ エ モロ
し、諸天の宮殿近く虚空に處し、人・天交接して兩つながら相見ることを得ん。諸
モロ アクドウ マタニョニン サイシュジョウミナモツ ケショウ インヨク ダイジンヅウ
の惡道なく亦女人なくして、一切衆生皆以て化生し婬欲あることなけん。大神通
エ ミ コウミョウ イダヒギョウジザイ シネン ケンゴショウジン チエ アマネ ミナ
を得て、身より光明を出し飛行自在ならん。志念堅固に精進・智慧あつて、普く皆
コンジキ ソウ ミズカ ショウゴン
金色に、三十二相をもつて自ら莊嚴せん。
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1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
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その法明佛は恒河沙に等しいほど計り知れない数の三千大千世界を集めて一佛土と成
し、七宝を地と成し、その地面の平かなることは掌のようであり山陵(せんりょう:
君主の墓、天皇・皇后などの墓、みささぎ、御陵)・谿澗(けいかん:谷川、谷)・
溝壑(こうがく:みぞ、どぶ、谷間)はあることなし。七宝の臺觀(たいかん:高層
建築物、物見塔)がその中に密集し、諸天の宮殿近くの虚空にその佛国土はあり、人
間と天神は交じって接近していて両者はお互いに行き交う関係を得る。諸々の悪道者
は居なくまた女人も居ない状態で、一切の衆生は皆存在するに化生し婬欲はあること
なし。大神通を得ることにより、身体より光明を発して飛行することが自在になる。
志念堅固に精進し・智慧もあって、誰も彼も皆金色に彩られた、三十二相をもって自
らに荘厳することであろう。
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2. 今 日 の 説 法 ! (集)
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富楼那が遥か遠い未来に成るという法明如来は、恒河沙というガンジス河の畔の砂の
数に等しいほど計り知れない数である三千大千世界のすべてを一つの佛国土として統
合し、その国土は七宝で地が出来ていて、その地面の平らであることは手のひらのよ
うであり、山陵や谷川、谷間などの高低差や障害物はほとんどあり得ないそうです。
そして、七宝で出来た高層建築物や物見塔がその国の中には密集して立ち並び、天上
世界の諸天の宮殿近くにある虚空にその国の住民たちは皆居住して、人間界と天上界
は交じり合って近接して両者共々に相行き交うことができるのだそうです。
なお、その国には四悪道(地獄界・餓鬼界・畜生界・阿修羅界の衆生)が住んで居な
くて、また女人も居なく、そこに住む一切衆生は皆が独自に化生(けしょう:四生の
うちの一つで、母胎や卵によらずある時忽然と生まれてくる生きもの。天上界や地獄
界の中有の衆生類の生まれ方。
佛や菩薩が人間の姿に化身して生まれてくること。浄土教で、阿弥陀の浄土に成仏す
ること)にて生まれてきており、婬欲の類はあることはないそうです。
そして更に大神通を得て、身体から光明を出して空を飛ぶことが自由自在に適うそう
です。
佛法への意志はとても堅固であり、精進と智慧を具え持ち、誰もが皆金色の三十二相
で身を自ら豪華に飾っているという未来世界だそうです。
こういう未来都市の国に富楼那は成佛し法明如来として降り立つそうです。
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3. 今 日 の 謎 ! (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
その謎1:法明如来の国の位置は、諸天の宮殿近くの虚空と密接な位置にあるという
ことですが、今娑婆世界のある欲界から出て、梵天王などの住む色界に近
づいた十方における上方世界ということになるのでしょうか?
その謎2:この法明如来の住む未来予測の国は、どうやら現代の進んだ日本国の状況
とほぼ似ているのではないでしょうか?
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ぶっけん (日曜日, 08 10月 2017 11:31)
【親鸞聖人の目覚め】
今日は8日であり、私の勝手ながら8日の日は法華経五百弟子受記品第八の日と決めているのです
この第八の日とは法華経において昨日7日を化城品第七と考えますと、昨日は修行者の一時休息場としての化城を作ったわけですがその章の最後には消し去り、あえて残りの道だけを残しさらに先の目的地があることを目指させて進ませるための配慮の章だったのです
このように法華経の全28章の各品目は皆単独のバラバラの教えなのではなく物語形式で最終章まで連続して繋がっているのです
ですから、今日の五百弟子受記品第八は二人の釈迦の弟子が各々に仏に成るための進路を定めて再び共に二人仲良く疲れず歩き出す段階が描かれているのです
とても大切なことをお教えしますが、日本の親鸞聖人が作ったといわれる仏説阿弥陀経は法華経化城品第七で紹介されている西国の阿弥陀仏をテーマにしたお経です
ところで、阿弥陀仏の大昔の父親は大通智勝仏であり、その大通智勝仏は元はと言えば王様であり16人の王子が居て、釈迦仏も阿弥陀仏も元はその16王子のうちの一人でありました
それらは法華経化城品第七に明らかに記されています
その後、16王子は出家して各々に仏に成りました
そして、一応その辺りまでの説明が法華経の化城品第七までなのです
その後の章から時代はどんどん進み、過去の化城は慣らし運転の仏法に過ぎず、懲りさせず最終目的の途中で休ませるための教えだったのです
さあ、今日8日の五百弟子受記品第八からは最終目的地へ向けての新たな再出発が始まるのです
私は、この法華経五百弟子受記品第八こそが本来の親鸞聖人の目指した新たな真実の仏法への目覚めと理解しています
(ぶっけん成安田)