第5-27日 Vol.139  汝等が師は爲めて是れ誰ぞ 【妙荘厳王本事品第二十七】(二十六~三十二行)


 
★★ きょうの謎!
   
その謎1:父は、二子の現じた神變を見て、即座にそれまで夢中になっていたバラモンの教

     えは捨て去り、何の躊躇もなく二子が得た佛法に移行しようと決め込むことがで

     きたのはなぜでしょう?
   
その謎2:雲雷音宿王華智佛の在する七宝菩提樹下とは、釈迦などが修行したという同じ菩

     提樹下のことでしょうか?
   
その謎3:妙荘厳王は、雲雷音宿王華智佛のことを今まではほとんど知らなかったのでしょ

     うか?
 
  
■■第5-27日 Vol.139
  
 汝等が師は爲めて是れ誰ぞ
 
 【妙荘厳王本事品第二十七】
 (二十六~三十二行)
  
 
■■今日の一偈一句
  
 トキ チチ コ ジンリキカク ゴト    ミ  ココロオオ カンギ ミゾウウ     エ ガッ
 時に父、子の神力是の如くなるを見て、心大に歡喜し未曾有なることを得、合
 
 ショウ  コ ムカ  イ   ナンダチ シ サダ  コ タレ  タレ デシ   ニシ モウ
 掌して子に向つて言わく、汝等が師は爲めて是れ誰ぞ、誰の弟子ぞ。二子白し
 
  モウ   ダイオウ カ ウンライオンシュクオウケチブツ イマシチポウボダイジュゲホウザ ウエ マシマ
 て言さく、大王、彼の雲雷音宿王華智佛、今七寶菩提樹下の法座の上に在して
 
 ザ      イッサイセケン テン ニンシュ ナカ オイ   ヒロ ホケキョウ ト      コ
 坐したまえり。一切世間の天・人衆の中に於て、廣く法華經を説きたもう。是
 
  ワレラ  シ   ワレ コ デシ    チチ コ カタ   イ   ワレイママタナンダチ シ
 れ我等が師なり、我は是れ弟子なり。父、子に語つて言わく、我今亦汝等が師
 
  ミ       ホッ  ト モ  ユ ベ
 を見たてまつらんと欲す。共倶に往く可し。
 
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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一時のうちに父は、子の神力がこのように驚くべきであることを見抜き、心は大
 
いに歓喜し珍しい貴重なることを得て、合掌して子に向って言った、汝等の師は
 
間違いなくこれ誰なのである、誰の弟子なのだ。二子は白して言さく、大王様、
 
お尋ねの雲雷音宿王華智佛は、今七宝菩提樹の下の法座の上に居しじっとして座
 
しておられます。そして一切世間の天・人衆の中に於て、広く法華経を説いてお
 
られるのです。この佛が我等の師であり、我はこの佛の弟子であります。父、子
 
に語って言わく、我もまた今汝等の師を是非とも見たてまつりたいと思う。一緒
 
に行こうではないか。
       
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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瞬時に父の妙荘厳王は、二子の神力の技が今まで見たこともないとても素晴らし
いものであることを驚き、心は大きく歓喜し喜び、貴重な印象を得たままに、合
掌をして子に言いました。
   
「汝らを教えた師は一体誰である、誰の弟子であるのだ」
   
二子は答えました。
   
「大王様、お尋ねの雲雷音宿王華智佛は、今七宝菩提樹の下の法座の上におられ、
そこに座しております。そして一切世間の天神・人間衆の中において、広く法華
経を説いておられるのです。この佛が私たちの教えの師であり、私たちはこの佛
の弟子であります」
   
父は子に話しました。
   
「我は今すぐにも汝らの師を見たて奉りたいと思う。一緒に行くのだ」
  
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
  
その謎1:父は、二子の現じた神變を見て、即座にそれまで夢中になっていたバ
     ラモンの教えは捨て去り、何の躊躇もなく二子が得た佛法に移行しよ
     うと決め込むことができたのはなぜでしょう?
   
その謎2:雲雷音宿王華智佛の在する七宝菩提樹下とは、釈迦などが修行したと
     いう同じ菩提樹下のことでしょうか?
   
その謎3:妙荘厳王は、雲雷音宿王華智佛のことを今まではほとんど知らなかっ
     たのでしょうか?
 



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法華経 序品第一

 

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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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コメント: 2
  • #1

    ぶっけん成安田 (水曜日, 27 9月 2017 08:02)

    法華経の中には大きく分けて2種類の仏が描かれています
    仏の数は無数と言われていますが、一体ずつ各々に名前があり名号といいます
    そして各々の仏には苗字もついているのですが、その苗字がどうやら大きく2種類に分かれているのです
    その一つは、如来の十号といって〇〇如来・應供・正偏知・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・佛・世尊
    という長い苗字が同じ種類の仏には名前の後に皆連なっています
    それに対し、もう一つは、〇〇・多陀阿伽度・阿羅訶・三藐三佛陀という前者よりかなり短い苗字です
    この末尾に佛陀とある後者が今回の妙荘厳王本事品に登場している王一家を誘拐したかのような謎の仏なのです
    この本事品の佛陀の謎が法華経の最大の山場なのではないでしょうか
    (ぶっけん成安田)

  • #2

    ぶっけん成安田 (水曜日, 27 9月 2017 15:40)

    仏様ではなく仏陀と呼ぶ流行りはちょっと恐ろしい