　
★★　きょうの謎！
　　　　
その謎１：文殊師利菩薩は最初、いきなりの妙音菩薩の率いる大群の到来、及び化作された

　　　　　蓮華を警戒し疑ったのでしょうか？
　　　　　　　
その謎２：妙音菩薩は一人だけではなく、なぜ八萬四千人の菩薩を囲繞しながらに耆闍崛山

　　　　　へ到来したのでしょう？
　　
　　
■■第5-24日　Vol.136
　　
　而も此の娑婆世界に來至して
　
　【妙音菩薩品第二十四】
　（二十七～三十三行）
　　
　　　　
■■今日の一偈一句
　　　　
　ｿ　ﾄｷ　　ﾓﾝｼﾞｭｼﾘﾎｳｵｳｼﾞ　ｺ　　ﾚﾝｹﾞ　ﾐ　　ﾎﾄｹ　ﾓｳ　ﾓｳ　　　　ｾｿﾝ　ｺ　ﾅﾝ　　　
　爾の時に文殊師利法王子、是の蓮華を見て、佛に白して言さく、世尊、是れ何
　
　　ｲﾝﾈﾝ　　　　ﾏ　　ｺ　ｽﾞｲ　ｹﾞﾝ　　ｿｺﾊﾞｸｾﾝﾏﾝ　ﾚﾝｹﾞ　　　ｴﾝﾌﾞﾀﾞﾝｺﾞﾝ　ｸｷ
　の因縁あつてか先ず此の瑞を現ぜる。若干千萬の蓮華あつて、閻浮檀金を莖と
　
　　　ﾋﾞｬｸｺﾞﾝﾊ　　　ｺﾝｺﾞｳ　ｼﾍﾞ　　ｹﾝｼｭｸｶﾎｳ　ﾓｯ　ｿ　ｳﾃﾅ　　　　ｿ　ﾄｷ　ｼｬ
　し、白銀を葉とし、金剛を鬚とし、甄叔迦寶を以て其の臺とせり。爾の時に釋
　
　ｶﾑﾆﾌﾞﾂ　　ﾓﾝｼﾞｭｼﾘ　　ﾂ　　　　　　ｺ　ﾐｮｳｵﾝﾎﾞｻﾂﾏｶｻﾂ　　ｼﾞｮｳｹｼｭｸｵｳｹﾁﾌﾞﾂｸﾆ
　迦牟尼佛、文殊師利に告げたまわく、是れ妙音菩薩摩訶薩、淨華宿王智佛の國
　
　　　　ﾊﾁﾏﾝｼｾﾝ　ﾎﾞｻﾂ　ｲﾆｮｳ　　　　ｼｶ　　ｺ　ｼｬﾊﾞｾｶｲ　　ﾗｲｼ　　　ﾜﾚ　ｸﾖｳ
　より、八萬四千の菩薩の圍繞せると、而も此の娑婆世界に來至して、我を供養
　
　　ｼﾝｺﾞﾝ　ﾗｲﾊｲ　　　ﾎｯ　ﾏﾀ　ﾎｹｷｮｳ　ｸﾖｳ　　ｷ　　　　　　　　ﾎｯ
　し親近し禮拝せんと欲し、亦法華經を供養し聴きたてまつらんと欲せるなり。
　
　
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　　1.　今日の解読！　　（苦）
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その時に文殊師利法王子は、この蓮華を見て、佛に白して言さく、世尊、これど
　
ういう因縁があってか先んじてこの瑞相を現すのでしょう。おおよそ千萬の蓮華
　
があって、閻浮檀金をその茎（くき）とし、白銀を葉とし、金剛を鬚（しべ）と
　
し、甄叔迦寶（けんしゅくかほう：恐らくはキムシュカ樹の赤い花の色に似た宝
　
石）を用いてその臺（うてな：台、恐らくは花びらそのもの）としております。
　
その時に釈迦牟尼佛は、文殊師利に告げたまわく、これは妙音菩薩摩訶薩が、淨
　
華宿王智佛の国より、八萬四千の菩薩を圍繞（いにょう：回りを囲い廻らすこと、
　
とりまくこと）しながら、しかもこの娑婆世界に到来して、我を供養し親近し礼
　
拝したいと願い、また法華経を供養し聴きたてまつりたいと願っているのである。
　　　　　　　
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　　2.　今日の説法！　　（集）
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妙音菩薩が、釈迦の住む耆闍崛山の近くまで、八万四千人の菩薩を取り巻きなが
らすでにやって来ていて、三昧力を用いて八万四千の衆宝の蓮華を化作して見せ
ていたのです。
　　　　
その数々の宝石で造作された多くの蓮華を観て、耆闍崛山の文殊師利菩薩は、そ
の不思議さについて釈迦へ尋ね申し上げたのでした。
それに対し、釈迦は文殊師利へ、これは妙音菩薩が淨華宿王智佛の国から、八万
四千の菩薩を囲繞しながらにして、この娑婆世界へ到来し、我を供養し、親近し、
礼拝したいと願い、また法華経を供養し、聞きたいと願っているのだ、と伝えた
のでした。
　　
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　　3.　今日の謎 !　　　（滅）
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう！
　　　　　　　
その謎１：文殊師利菩薩は最初、いきなりの妙音菩薩の率いる大群の到来、及び
　　　　　化作された蓮華を警戒し疑ったのでしょうか？
　　　　　　　
その謎２：妙音菩薩は一人だけではなく、なぜ八萬四千人の菩薩を囲繞しながら
　　　　　に耆闍崛山へ到来したのでしょう？
　