★★ きょうの謎!
その謎1:この仙人は、法華経の詳しい内容の秘伝よりも心を磨く修行の達人だったので
しょうか?
その謎2:王は自らに意気込んで、いきなり仙人に仕えるようになって以来ずっと、法華経
に対する当初の考えは変わらなかったのでしょうか?
■■第5-12日 Vol.124
薪及び果瓜を採つて
【提婆逹多品第十二】
(十九~二十四行)
■■今日の一偈一句
トキ オウセン コトバ キ ココロ ダイキエツ ショウ スナワチセンニン シタガ ショシュ クキュウ
時に王仙の言を聞いて 心に大喜悦を生じ 即便仙人に随つて 所須を供給
タキギオヨ コノミクサノミ ト トキ シタガ クギョウ アタ ココロ ミョウホウ ゾン
し 薪及び果瓜を採つて 時に随つて恭敬して與えき 情に妙法を存ぜるが
ユエ シンジンケゲン アマネ モロモロ シュジョウタメ ダイホウ ゴング マタオノ ミ
故に 身心懈倦なかりき 普く諸 の衆生の爲に大法を勤求して 亦己が身
オヨ ゴヨク ラク タメ カルガユエ ダイコクオウ ナ ゴング コ ホウ エ
及び五欲の樂の爲にせず 故に大國の王と為つて 勤求して此の法を獲て
ツイ ジョウブツウ イタ イマカルガユエナンジタメ ト
遂に成佛を得ることを致せり 今故に汝が爲に説く
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1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
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まさにその時に王は仙人の言葉を聞いて 心に大喜悦を生じ ただちに仙人に
随って 必要な物を供給し 薪(たきぎ)及び果(このみ:木の実)や瓜(く
さのみ:草の実)を採って 時間が来るたびに恭敬して与えた 情(こころ)
は妙法に一途であった故に 身心ともに脱落することはなかった 普く(あま
ねく:隅から隅まで)諸々の衆生の爲に 大法を勤求して また己の身や五欲
の楽の為などとは考えれなかった 故に大国の王と成っていようと 勤求して
この法を獲得し 遂に成佛を得ることを致らしめたのだ 今それ故に他の為に
説いている
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2. 今 日 の 説 法 ! (集)
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釈迦は王であったにもかかわらず、一足飛びに仙人のいう言葉を信じ、王であっ
た過去すべてを振り捨てた意気込みで弟子入りを即座に果たしました。
それ以来は、来る日も来る日も仙人の為に山仕事の修行ばかりに精を出すことに
余念がなく、仙人に常に奉仕し、暮らしを安らげました。
王だった贅沢な暮らしとは大違いに、ただひたすら体を動かして働く毎日でした
が、心の中にはただ一途に法華経を思うことしかなかったので、心身ともに疲れ
ることを知りませんでした。
また、王は隅から隅までのあらゆる衆生を思いやるが為に、法華経という大法を
一途に求め、それはまた、自分自身のことや五欲に楽しもうなどの為には一切考
えたことすら無いものでした。
それ位に頑張ったのであり、たとえ大国の王様だったとしても、王の座への未練
も捨てて、勤めて求めてこの法華経を獲ることができ、遂に成佛を得るまでを到
達できたのです。
それがために、今こうして菩薩を始めとする衆生のために釈迦は説いているので
す。
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3. 今 日 の 謎 ! (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
その謎1:この仙人は、法華経の詳しい内容の秘伝よりも心を磨く修行の達人だ
ったのでしょうか?
その謎2:王は自らに意気込んで、いきなり仙人に仕えるようになって以来ずっ
と、法華経に対する当初の考えは変わらなかったのでしょうか?
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ぶっけん成安田 (火曜日, 12 9月 2017 09:39)
釈迦は城を捨てて仏道へ出家したことはよく知られていますが、今日の提婆達多品では更に釈迦はその前世においても同じく王様であって法華経を得るために出家していたことが記されています
このように釈迦は何度も生まれ変わり、その都度同じようにして仏道を目指してきていたのです
(ぶっけん成安田