第5-10日 Vol.122  如來の肩に荷擔せらる 【法師品第十】(二十六~三十一行)

法華経 法師品第十

 
★★ きょうの謎!
   
その謎1:釈迦の言っていることは、佛の智慧よりも法華経の勉強のほうが大切だというこ

     となのでしょうか?
   
その謎2:修行者が身を自ら佛のように飾って豪華に見せることをなぜ如来は大切に重んじ

     てくれるのでしょう?
 
   
■■第5-10日 Vol.122
    
 如來の肩に荷擔せらる
 
 【法師品第十】
 (二十六~三十一行)
   
■■今日の一偈一句
 
 ヤクオウ モ アクニン   フゼン ココロ モッ イッコウ ナカ オイ  ゲンブツゼン オイ ツネ キ
 藥王、若し惡人あつて不善の心を以て一劫の中に於て、現に佛前に於て常に毀
 
 メ    ソ ツミ ナ カロ  モ ヒトイチ アクゴン モッ ザイケ シュッケ ホケキョウ ドクジュ
 罵せん、其の罪尚お輕し。若し人一の惡言を以て、在家・出家の法華經を読誦
 
   モノ キ シ   ソ ツミハナハ オモ  ヤクオウ ソ  ホケキョウ ドクジュ   ア
 する者を毀罵せん、其の罪甚だ重し。藥王、其れ法華經を読誦すること有らん
 
 モノ  マサ シ     コ ヒト ホトケショウゴンモッ ミズカ ショウゴン   スナワ ニョライ
 者は、當に知るべし、是の人は佛の莊嚴を以て自ら莊嚴するなり。則ち如來の
 
 カタ カタン        エ
 肩に荷擔せらるることを爲ん。
 
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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薬王よ、もし悪人が居たとし不善の心のままに一劫すべての間、表立って佛の前
 
に於て常日頃から毀罵(きめ:破壊すべくののしる)するとしよう、その罪は尚
 
お軽いものだ。もしある人がいてただ一言をもって悪口を投げかけ、在家・出家
 
の法華経を読誦する者を毀呰(きし:壊すようにそしる、中傷する)したとする、
 
その罪は甚だ重いのである。薬王よ、それ法華経を読誦することを心がける者は、
 
まさに知るべし、この人は佛の莊嚴を用いて自らに莊嚴するのである。すなわち
 
如來の肩に荷擔(かたん:荷を背負う、助力)せられることを得るだろう。
       
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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釈迦は引き続き薬王菩薩へ告げられました。
薬王よ、もし悪人が居て、常日頃から佛の面前で佛の智慧をぶち壊すような罵り
をし続けたとしても、その罪はまだ軽いほうなのである。
   
それよりも、ある通常の人が、法華経を読んで理解しようとしている在家・出家
の修行者をまるで不快になるまでにあざ笑ったり、貶したりするような中傷を一
言に於てもしたなら、その罪は甚だ重いのである。
   
であるから、薬王よ、法華経を読んで修行しようとする者であるならば、しっか
りと知らなければならないのだ。
このような修行者は佛が現す荘厳の姿のように自らその荘厳をして身を飾るので
ある。
   
すなわち、そうすることで、如来はその修行者を佛自身があえて自らの肩に担ぐ
荷物のように負担してくれるくらいに重んじてくれることになろう。
  
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:釈迦の言っていることは、佛の智慧よりも法華経の勉強のほうが大切
     だということなのでしょうか?
   
その謎2:修行者が身を自ら佛のように飾って豪華に見せることをなぜ如来は大
     切に重んじてくれるのでしょう?
 

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法華経 序品第一

 

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★
 
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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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5-10

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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん成安田 (日曜日, 10 9月 2017 09:29)

    仏教で三宝といえば、仏・法・僧です
    そのうちの「法」が教典つまりお経と考えられるでしょう
    修行形態として在家と出家の違いは在家とは自分の家で修行を積むことであり、出家は家を出て修行することです
    そして、在家には地域の寺院、つまり管轄の坊さんが通常は付きものでしょう
    その坊さんが僧侶であり、三宝のうちの「僧」です
    そして、出家とは地域の寺院からも離れることを意味し、自ら直接「仏」に仕える僧侶となるコースでしょう
    そして、在家も出家も各々のどちらの修行にも「法」即ち経典を主に用いるのは同じです
    ですから、「法」即ち経典は、在家と出家どちらにも等しく適用されるものなのであり、仏や僧より最も貴重であることを釈迦は説いているのです

    (ぶっけん成安田)