★★ きょうの謎!
その謎1:普賢菩薩は、釈迦が四法の成就についての指南をした後に、どうして薬王菩薩の
判断と同じように自らは修行する者たちを魔や鬼の外敵から守護すると宣言した
のでしょう?
その謎2:普賢が魔の便りを撤廃させると意気込むのは、修行者の身にとって魔や鬼から邪
魔立てを受けることが最大で無上の苦しみということでしょうか?
■■第4-28日 Vol.112
便を得る者なからしむべし
【普賢菩薩勧発品第二十八】
(十四~二十行)
■■今日の一偈一句
ソ トキ フゲンボサツ ホトケ モウ モウ セソン ノチ ゴヒャクサイジョクアクセ ナカ オイ
爾の時に普賢菩薩、佛に白して言さく、世尊、後の五百歳濁惡世の中に於て、
ソ コ キョウデンジュジ モノ ワレマサ シュゴ ソ スイゲン ノゾ アン
其れ是の經典を受持することあらん者は、我當に守護して其の衰患を除き、安
ノン エ ウカガ モト ソ タヨリ ウ モノ モ
穩なることを得せしめ、伺い求むるに其の便を得る者なからしむべし。若しは
マ モ マシ モ マニョ モ マミン モ マ ジャク モノ モ
魔、若しは魔子、若しは魔女、若しは魔民、若しは魔に著せられたる者、若し
ヤシャ モ ラセツ モ クハンダ モ ビシャジャ モ キッシャ モ フタン
は夜叉、若しは羅刹、若しは鳩槃荼、若しは毘舍闍、若しは吉蔗、若しは富單
ナ モ イ ダラトウ モロモロ ヒト ナヤマ モノ ミナタヨリ エ
那、若しは韋陀羅等の諸 の人を惱す者、皆便を得ざらん。
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1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
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その時すぐに普賢菩薩は、佛に白して言さく、世尊、如来滅して後の五百歳の濁
悪世(じょくあくせ)の中に於て、その頃にこの経典を受持する者があれば、我
は必ず守護してその者のの衰患(すいげん:杖木や毒薬)を除き、安穩なること
を得せしめ、その者の弱みに憑け入ろうとする者が無いようにしてみせます。た
とえば魔、若しくは魔子、若しくは魔女、若しくは魔民、若しくは魔に取り憑か
れたる者、若しくは夜叉、若しくは羅刹、若しくは鳩槃荼、若しくは毘舍闍(び
しゃじゃ:餓鬼の一種)、若しくは吉蔗、若しくは富單那、若しくは韋陀羅(い
だら:吸血鬼)等の諸々の人を悩ます者は、皆憑け入ることができなくなるでし
ょう。
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2. 今 日 の 説 法 ! (集)
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前回、普賢菩薩は、釈迦に如来の滅後において、善男子・善女人はどのようにし
たら正しく安全にこの法華経を得ることができるのかを尋ねました。
それに対し釈迦はすぐさまに四法を成就せよと答えました。
そして、今回、普賢菩薩はそれに対しすぐに釈迦へ宣言しました。
釈迦如来の滅後500年の歳月が経過して濁悪世が訪れる頃、その中にこの経典
を受持しようとする者があれば、我は直ちに守護してその者を悩ます杖木の攻撃
や毒薬となるものを除き去り、安穏な状態をつくってあげ、その者の心の隙に憑
け入ろうとする者を断絶して見せます。
たとえ、それが魔であろうと、或いは魔子、或いは魔女、或いは魔民、或いは魔
にとり憑かれた者、或いは夜叉、或いは羅刹、或いは鳩槃茶、或いは餓鬼、或い
は吉庶、或いは富単那、或いは吸血鬼等の諸々の人を悩ます者は、すべて憑け入
ることができなくなるでしょう。
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3. 今 日 の 謎 ! (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
その謎1:普賢菩薩は、釈迦が四法の成就についての指南をした後に、どうして
薬王菩薩の判断と同じように自らは修行する者たちを魔や鬼の外敵か
ら守護すると宣言したのでしょう?
その謎2:普賢が魔の便りを撤廃させると意気込むのは、修行者の身にとって魔
や鬼から邪魔立てを受けることが最大で無上の苦しみということでし
ょうか?
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ぶっけん成安田 (木曜日, 27 4月 2017 21:30)
日蓮聖人を信仰している人なら毎年4月28日は何の日かはすぐにわかるでしょうね。
そうですね、立宗記念日という日です。
すなわち、長引く源平合戦の執着として源氏が、平家を押す天皇家をバラバラに島流しにして勝ち取り新たに鎌倉幕府を打ち立ててから、まだ30年ばかりの1222年、今の千葉県安房の国で生まれた日蓮聖人は幼くして地元のお寺に入門するやすぐに鎌倉・京都・比叡山などを次々に巡り、仏教の根本を探求し尽した後、日本仏教の最高本山である最澄開山の比叡山の衰退さを反発に、故郷へ戻った32歳の4月28日、新たな南無妙法蓮華経と唱える仏法を開発し大衆の前で宣言したのでした。
つまり、この日から日蓮聖人は独自な新仏法を打ち立てたのであり、それと同時に幕府の反感を買い、幕府により順徳天皇を先に島流しにした同じ越後の佐渡などへ流される刑に至らされる戦いが始まったのでした。
日蓮聖人は、比叡山の衰えや当時の幕府が不信用に陥るのは、すべてその重要な身、或いは国そのものに魔性が入り込んでいることが根本的な原因であると説きました。
その時の蒙古の日本侵略に代表する、その恐ろしき魔から自分の身や国を守り抜く、これが日蓮聖人の徹底した法華経指導だったのです。
なお、この同じ頃、別に阿弥陀仏信仰の浄土真宗を開宗したのが親鸞聖人だったのです。
両者は全く同じ時代に生き、別々に活動した聖人同士だったのです。