第4-26日 Vol.110  勇施菩薩、陀羅尼を説かん 【陀羅尼品第二十六】(十八~二十七行)


 
★★ きょうの謎!
 
その謎1:宿王華菩薩はかつて魔群を破壊した功績が有り、薬王菩薩に修行を習うように言

     われていますが、この陀羅尼品の薬王菩薩と関係はないのでしょうか?
   
その謎2:薬王菩薩や勇施菩薩は魔群を破する戦いは初めてなのでしょうか?
 
   
■■第4-26日 Vol.110  
   
 勇施菩薩、陀羅尼を説かん
  
 【陀羅尼品第二十六】
 (十八~二十七行)
   
■■今日の一偈一句
 
 トキ シャカムニブツ  ヤクオウボサツ ホ  ノタマ  ゼンザイゼンザイヤクオウ ナンジコ ホッシ ミン
 時に釋迦牟尼佛、藥王菩薩を讃めて言わく、善哉善哉、藥王、汝此の法師を愍
 
 ネン オウゴ   ユエ コ  ダラニ  ト モロモロ シュジョウオイ ニョウヤク トコロオオ
 念し擁護するが故に是の陀羅尼を説く。諸の衆生に於て饒益する所多からん。
 
 ソ トキ ユウゼボサツ ホトケ モウ  モウ   セソン ワレマタ ホケキョウ ドクジュジュジ モノ
 爾の時に勇施菩薩、佛に白して言さく、世尊、我亦法華經を讀誦し受持せん者
 
  オウゴ   タメ  ダラニ  ト    モ コ  ホッシ コ  ダラニ  エ  モ
 を擁護せんが爲に、陀羅尼を説かん。若し此の法師、是の陀羅尼を得ば、若し
 
  ヤシャ  モ  ラセツ  モ  フタンナ  モ   キッシャ モ  クハンダ  モ  ガキ
 は夜叉、若しは羅刹、若しは富單那、若しは吉蔗、若しは鳩槃荼、若しは餓鬼
 
 トウ ソ タン ウカガ モト   ヨ タヨリ ウ       スナワ ブツゼンオイ シュ ト
 等、其の短を伺い求むとも能く便を得ることなけん。即ち佛前に於て呪を説い
 
  モウ
 て曰さく
  
  ザレ  マカザレ  ウツキ  モツキ ア レ ア ラハ テ ネ レテ  ネレ タハ テ イ チ
  挫隸 摩訶挫隸 郁枳 目枳 阿隸 阿羅婆第 涅隸第 涅隸多婆第 伊緻
 
  ニ  イチニ  シ チニ  ネレ チニ  ネリ チハチ
  尼 韋緻尼 旨緻尼 涅隸緻尼 涅犂遅婆底
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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瞬時に釈迦牟尼佛は、薬王菩薩を讃めて言われました、善哉善哉、薬王よ、汝は
 
この法師を愍念し擁護するが為にこの陀羅尼を説くという。様々な衆生に於て饒
 
益する所がとても多いであろう。その時に勇施菩薩(ゆうぜぼさつ)が、佛に白
 
して言われた、世尊様、我もまた法華経を読誦し受持する者を擁護するが爲に、
 
陀羅尼を説かして下さい。もしこの法師、この陀羅尼を得ば、若しは夜叉、若し
 
は羅刹、若しは富單那(ふたんな:熱病を与える餓鬼の一種)、若しは吉蔗(き
 
っしゃ:邪悪な鬼類の一種)、若しは鳩槃荼(くはんだ:不浄で凶暴な鬼の一種)
 
、若しは餓鬼等、その法師の短所を捜し求むともうまく便(たより:付け入る弱
 
点、スキ)を得ることができまい。その場ですぐに佛前に於て呪を説いて曰さく
 
  
 挫隸(ざれ:一) 摩訶挫隸(まかざれ:二) 郁枳(うつき:三) 目枳(
 
 もつき:四) 阿隸(あれ:五) 阿羅婆第(あらはて:六) 涅隸第(ねれ
 
 て:七) 涅隸多婆第(ねれたはて:八) 伊緻尼(いちに:九) 韋緻尼(
 
 いちに:十) 旨緻尼(しちに:十一) 涅隸緻尼(ねれちに:十二) 涅犂
 
 遅婆底(ねりちはち:十三)
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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薬王菩薩が、四十三種の陀羅尼神呪を説き終えると、すぐさまに釈迦は、薬王菩
薩を善哉善哉、と誉めました。
   
これは薬王菩薩が法師を護ろうと、自身で説きだしたこの陀羅尼神呪は、さまざ
まに修行する衆生に対する心強い救いとなり、平穏ならしめる有益なものであろ
うと釈迦は賞賛しました。
   
すると、次に勇施菩薩が私にもその陀羅尼を説かせてくださいと名乗り出ました。
この陀羅尼はあらゆる鬼類が法師の心の隙を狙おうとすることをできなくする効
果があるとし、十三種の陀羅尼呪を説き出しました。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:宿王華菩薩はかつて魔群を破壊した功績が有り、薬王菩薩に修行を習
     うように言われていますが、この陀羅尼品の薬王菩薩と関係はないの
     でしょうか?
   
その謎2:薬王菩薩や勇施菩薩は魔群を破する戦いは初めてなのでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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コメント: 2
  • #1

    ぶっけん成安田 (火曜日, 25 4月 2017 20:08)

    魔軍を破する、つまり戦う時がいつかはやってきたのです。
    薬王菩薩とは前身で一切衆生憙見菩薩だった頃、自身の身を焼いて元に戻すなどの荒行を見せたりしていました。
    しかし、それは本当の勇気ある行為ではなかったようなのです。
    まだまだ魔軍の力の存在に甘んじていたのでしょう。
    薬王菩薩はどちらかというと勇気よりも精進に努める菩薩だったように思えます。
    つまり、どんな環境下に置かれても苦心や努力を積む義理堅い性質だったのでしょう。
    その薬王菩薩が新たに釈迦仏の説法に触れ、新たな感情を引き起こさせられたのでしょう。
    その新たな感情とは、「戦うこと」だったのです!

  • #2

    ぶっけん成安田 (土曜日, 26 8月 2017 08:05)

    薬王菩薩も勇施菩薩も勇気が象徴の菩薩のようです
    呪文の取り扱いの特殊さは勇気が誰よりも制しているようです