第4-14日 Vol.98  是れを初の親近處と名く 【安楽行品第十四】(十八~二十七行)

安楽行品第十四 法華経

 
★★ きょうの謎!
   
   
その謎1:菩薩摩訶薩の道は女人禁制なのでしょうか?
   
その謎2:男子の心の動揺の原因第一は異性への性欲なのでしょうか?
  
   
■■第4-14日
   
 是れを初の親近處と名く
 
 【安楽行品第十四】
 (十八~二十七行)
 
  
■■今日の一偈一句
 
 モンジュシリ マタ ボサツマカサツ ニョニン  ミ オイ ヨ ヨクソウ ショウ  ソウ ト   タメ
 文殊師利、又菩薩摩訶薩、女人の身に於て能く欲相を生ずる相を取つて、爲に
 
 ホウ ト      マタ ミ  ナガ    モ タ イエ  イ     ショウニョ ショニョ
 法を説くべからず、亦見んと樂わざれ。若し他の家に入らんには、小女・處女
 
  カニョトウ トモ カタ    マタマタ ゴシュフナン ヒト チカ   モッ シンコウ ナ
 ・寡女等と共に語らざれ。亦復五種不男の人に近づいて以て親厚を爲さざれ。
 
 ヒトリタ イエ イ     モ インネン   ヒトリイ    モチ  トキ  タダイッシン ホトケ
 獨他の家に入らざれ。若し因縁あつて獨入ることを須いん時には但一心に佛を
 
 ネン   モ ニョニン タメ ホウ  ト     ハ アラ     エ    クオク アラ
 念ぜよ。若し女人の爲に法を説かんには、齒を露わにして笑まざれ、匈臆を現
 
      ナイシ ホウ タメ  ナ シンコウ    イワ  マタヨ ジ   ネガ  ネンショウ
 わさざれ。乃至法の爲にも猶お親厚せざれ。況んや復餘の事をや。樂つて年少
 
  デシ  シャミ ショウニ タクワ   マタトモ  シ オナ       ネガ   ツネ
 の弟子・沙彌・小兒を畜えざれ。亦與に師を同じうすることを樂わざれ。常に
 
 ザゼン コノ シズ   トコロ ア  ソ ココロ シュショウ  モンジュシリ  コ  ハジメ シン
 坐禪を好んで閑かなる處に在つて其の心を修攝せよ。文殊師利、是れを初の親
 
 ゴンショ ナヅ
 近處と名く。
     
                
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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 文殊師利よ、又菩薩摩訶薩たる者は、女人の身にとって心地よく欲相を生ずる
 
 イメージを認識して、それに合わせるように法を説いてはならない、または他
 
 者に於てもそのような説き方を見たいとも考えてはならない。もしも他人の家
 
 へ入る場合には、小女・處女(しょにょ:未婚女性)・寡女(かにょ:独り者
 
 の女性)等と共に語り合ってはならない。はたまた五種不男(ごしゅふなん:
 
 男性としての機能不善者)の人に近親近感を持って親厚を厚くしないように。
 
 単独では他人の家に入らないことである。もしどうしてもの理由があって入る
 
 ことを必要な時にはただ一心に佛を念ぜよ。そしてもし女人のために法を説く
 
 ことがあれば、歯をおもむろにして笑わないように、胸の内をさらけ出すよう
 
 にしてはならない。たとえ法の為といえどもそれを理由に親厚してはならない。
 
 当たり前にそれらは佛事以外のことであろうに。自ら願って年少の弟子・沙彌
 
 ・小児を引き取ってはならない。また共同して師を同じように務めることを願
 
 ってはならない。常に座禅を好んで閑かなる所に身を置きその状態の心を正し
 
 く養うようにせよ。文殊師利よ、これを初(はじめ)の親近處と名く。
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回では親近處について説き始め、今回は親近處の中でも入門用の初(はじめ)
の親近處について釈迦は文殊師利菩薩に語っています。
   
まずこの初の親近處とは、その心がけによる佛法の基本の第一は、女人への欲相
などに関する男子たる者の異性への警戒と性欲の規制法を教えています。
それが先ず、最初に考えておく心の在り方の修行法であると説いているようです。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:菩薩摩訶薩の道は女人禁制なのでしょうか?
   
その謎2:男子の心の動揺の原因第一は異性への性欲なのでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

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4-14

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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん成安田 (木曜日, 13 4月 2017 19:08)

    法華経のことを妙法とも言っていますが、漢字で「妙」とは女が少ないと書きますね。
    こんな妙な感覚で法華経を読めば、本当に「女が少ないならどうしよう?」・・と焦るよりも・・とかく「女が少ないのは何故だ!?」という自然な疑問意識で最初は入って行ったのが釈迦であり、それが大きな悟りを得た成道、つまりこれから進むべき道を切り開いた、という時点があったことを閃いてみてください。