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第4-1日 Vol.85  各王、天神、各々眷属と倶なり 【序品第一】(十六~三十行)

法華経 序品第一

 
★★ きょうの謎!
  
その謎1:

 

釈迦如來とここに集った各種の王や天神たちはどのような関係にあるのでしょう?
   
その謎2:

 

各種の王や天神の存在は法華経ではどのような区分なのでしょう?
 
  
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■■第4-1日号 Vol.85
 
 各王、天神、各々眷属と倶なり
 
 【序品第一】
 (十六~三十行)
 
  
■■今日の一偈一句
 
 カク ゴト ラ ボサツマカサツ ハチマンニントモ   ソ トキ シャクダイカンニン ソ ケンゾクニマン テン
 是の如き等の菩薩摩訶薩八萬人倶なり。爾の時に釋提垣因、其の眷屬二萬の天
 
 ジ トモ   マタミョウガツテンジ フコウテンジ ホウコウテンジ シダイテンノウ   ソ ケンゾクマン
 子と倶なり。復名月天子・普香天子・寶光天子・四大天王あり。其の眷属萬の
 
 テンジ トモ   ジザイテンジ ダイジザイテンジソ ケンゾクサンマン テンジ トモ   シャバセ
 天子と倶なり。自在天子・大自在天子、其の眷属三萬の天子と倶なり。娑婆世
 
 カイ シュボンテンノウ シキボンテン コウミョウダイボントウソ ケンゾクマンニセン テンジ トモ   ハチリュウ
 界の主梵天王・尸棄大梵・光明大梵等、其の眷属萬二千の天子と倶なり。八龍
 
 オウ   ナンダリュウオウバツナンダリュウオウ シャカラリュウオウ ワシュウキツリュウオウ トクシャカリュウオウ アナ
 王あり、難陀龍王・跋難陀龍王・娑伽羅龍王・和修吉龍王・徳叉迦龍王・阿那
 
 バダッタリュウオウ マナシリュウオウ  ウハツラリュウオウトウ   オノオノソコバクヒャクセンケンゾク トモ
 婆逹多龍王・摩那斯龍王・優鉢羅龍王等なり。各 若干百千の眷属と倶なり。
 
 シ キンナラオウ    ホウキンナラオウ  ミョウホウキンナラオウ ダイホウキンナラオウ  ジホウキンナラオウ
 四緊那羅王あり、法緊那羅王・妙法緊那羅王・大法緊那羅王・持法緊那羅王な
 
  オノオノ ソコバクヒャクセンケンゾク トモ   シケンダツバオウ  ガクケンダツバオウガクオンケンダツバ
 り。各 若干百千の眷属と倶なり。四乾闥婆王あり、樂乾闥婆王・樂音乾闥婆

 オウ ミケンダツバオウ ミオンケンダツバオウ   オノオノソコバクヒャクセンケンゾク トモ   シアシュラ
 王・美乾闥婆王・美音乾闥婆王なり。各 若干百千の眷属と倶なり。四阿修羅
 
 オウ   バヂ アシュラオウ ガラケンダ アシュラオウ  ビマシッタラ アシュラオウ  ラゴ アシュラ
 王あり、婆稚阿修羅王・怯羅騫駄阿修羅王・毘摩質多羅阿修羅王・羅候阿修羅
 
 オウ   オノオノソコバクヒャクセンケンゾク トモ  シ カル ラオウ   ダイイトク カルラオウ  ダイ
 王なり。各 若干百千の眷属と倶なり。四迦樓羅王あり、大威徳迦樓羅王・大
 
 シンカルラオウ  ダイマンカルラオウ  ニョイ カルラオウ    オノオノソコバクヒャクセンケンゾク トモ
 身迦樓羅王・大滿迦樓羅王・如意迦樓羅王なり。各 若干百千の眷属と倶なり。
 
 イダイケ  コアジャセオウ ソコバクヒャクセンケンゾク トモ   オノオノブッソク ライ シリゾイチメン
 韋提希の子阿闍世王、若干百千の眷属と倶なりき。各佛足を禮し退いて一面に
 
 ザ
 坐しぬ。
 
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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これら面々の菩薩摩訶薩の八万人が伴って居た。その同じ会場に釈提垣因(しゃ
 
くだいかんにん:刀利天の主であり、佛教の信奉者である旧インド神話に出る空
 
界の王インドラ神)は、その眷属である二万の天子と共に居合わせていた。また
 
名月(みょうがつ)天子・普香(ふこう)天子・寶光(ほうこう)天子・四大天
 
王が居た。その眷属である万の天子と共に居た。自在(じざい)天子・大自在(
 
だいじざい)天子は、その眷属である三万の天子と共に居た。娑婆世界の主梵天
 
王(しゅぼんてんのう)・尸棄大梵(しきだいぼん)・光明大梵(こうみょうだ
 
いぼん)等は、その眷属である万二千の天子と共に居た。八龍王が居た、難陀龍
   
(なんだりゅう)王・跋難陀龍(ばつなんだりゅう)王・娑伽羅龍(しゃからり
 
ゅう)王・和修吉龍(わしゅうきつりゅう)王・徳叉迦龍(とくしゃかりゅう)
 
王・阿那婆逹多龍(あなだばつだりゅう)王・摩那斯龍(まなしりゅう)王・優
 
鉢羅龍(うばつらりゅう)王等の面々である。それらは各々に若干百千の眷属と
 
共に居た。四緊那羅王が居た、法緊那羅(ほうきんなら)王・妙法緊那羅(みょ
 
うほうきんなら)王・大法緊那羅(だいほうきんなら)王・持法緊那羅(じほう
 
きんなら)王である。それらは各々若干百千の眷属と共に居た。四乾闥婆王が居
 
た、樂乾闥婆(がくけんだつば)王・樂音乾闥婆(がくおんけんだつば)王・美
 
乾闥婆(みけんだつば)王・美音乾闥婆(みおんけんだちばおう)王の面々であ
 
る。それらは各々に若干百千の眷属と共に居た。四阿修羅王あり、婆稚阿修羅(
 
ばぢあしゅら)王・怯羅騫駄阿修羅(がらけんだあしゅら)王・毘摩質多羅阿修
 
羅(びましったらあしゅら)王・羅候阿修羅(らごあしゅら)王である。それら
 
は各々に若干百千の眷属と共に居た。四迦樓羅王が居た、大威徳迦樓羅(だいい
 
とくかるら)王・大身迦樓羅(だいしんかるら)王・大滿迦樓羅(だいまんかる
 
ら)王・如意迦樓羅(にょいかるら)王である。それらは各々に若干百千の眷属
 
と共に居た。韋提希(いだいけ)の子阿闍世(あじゃせ)王は、若干百千の眷属
 
と共に居た。各々に佛足を礼拝し後ずさりして整列して座した。
       
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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この序品の前回(前期)の経記では、学・無学の二千人および摩訶波闍波提と耶輸陀羅の眷属、そして、八万人の菩薩の中の18人の著名な大菩薩の名前が示されていました。
   
今回は、それら八万人の菩薩摩訶薩は共にその場に伴っていたと、状況の説明をはじめました。
そして、その集まりの時、同じく釈提桓因もその場に眷属である二万の天子たちと一緒に来たとなっていますね。
   
また、釈提桓因の眷属天子とは別に名月天子・普香天子・寶光天子、そして四大天王もすでに来ていて、その他眷属の一万の天子たちと伴っていたとなっています。
また、自在天子・大自在天子は、その眷属の三万の天子たちと伴っていました。   
   
それから、娑婆世界の主梵天王・尸棄大梵・光明大梵などが、その眷属一万二千の天子と伴っていました。
   
また、八龍王が居て、難陀龍王・跋難陀龍王・娑伽羅龍王・和修吉龍王・徳叉迦龍王・阿那婆逹多龍王・摩那斯龍王・優鉢羅龍王などが来ていて、各々に約百・千の眷属と伴っていました。
   
また、四緊那羅王が来ていて、それらは法緊那羅王・妙法緊那羅王・大法緊那羅應・持法緊那羅王であって、各々に約百・千の眷属と伴っていました。
   
また、四乾闥婆王が来ていて、それらは樂乾闥婆王・樂音乾闥婆王・美乾闥婆王・美音乾闥婆王であって、各々に約百・千の眷属と伴っていました。
   
また、四阿修羅王が来ていて、それらは婆稚阿修羅王・怯羅騫駄阿修羅王・毘摩質多羅阿修羅王・羅候阿修羅王であって、各々に約百・千の眷属と伴っていました。
   
また、四迦樓羅王が来ていて、それらは大威徳迦樓羅王・大身迦樓羅王・大滿迦樓羅王・如意迦樓羅王であって、各々に約百・千の眷属と伴っていました。
   
それから、韋提希の息子の阿闍世王が約百・千の眷属と伴って来ていました。
   
それらは各々に佛の御足を礼拝して、そのまま後ずさりし並んで整列して座したそうです。

  
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   

その謎1:釈迦如來とここに集った各種の王や天神たちはどのような関係にあるのでしょう?

 

⇒ 如来は仏界に、天神は天上界に、各々が別々の世界に属しています。この世には十界という十の境遇世界、つまり十種の境界があり、性質の違いにより各々が別の境界に住んいることが因縁という境遇の違いのことなのです。
   
その謎2:
各種の王や天神の存在は法華経ではどのような区分なのでしょう?

 

⇒ 王とは人間としての支配者であり、天神とは神様としてこの世の欲望の衆生を支配している者です。人間は人間界に住み、神様は天上界という人間界のすぐ上にある世界に住んでいます。

王とは王仏といわれる仏様以外は人間であり、通常、人間の王は人間界の勝者として天上界の神様を信頼して、人間界の欲望を支配管理している者です。しかし、その中でも特に法王と呼ばれる者は仏法を用いて衆生を管理する王であり神様より仏様を信頼して仏教を護持している王と言えるでしょう。

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法華経 序品第一

 

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コメント: 3
  • #1

    ぶっけん (金曜日, 31 7月 2015 22:58)

    「仏教と神々の関係・・日天子は元はバラモン教の神、太陽(日輪)の神格化」

  • #2

    ぶっけん成安田 (金曜日, 31 3月 2017 23:06)

    【「標準」こそ、元々は何も無かった】
    一緒に暮らしている家族ですら、普段は自分の家の実情などをあらたまった気持ちで話し合う機会はあまりないようですよね。
    たとえば、家づくりの話などは今までの暮らしの標準をあらためて標準として認識することになるのでしょうが、そのような本来の標準的な話題などは誰も言い出さないことのようです。
    しかし、宗教の修行上はその入門者イメージの代表としては、どうやら身近な建築業者を当てはめているように思えるのです。
    これは恐らく世界中同じようで、仏教としては、こういった「標準」こそを不変な入門としていると思えるのです。

  • #3

    ぶっけん成安田 (土曜日, 01 4月 2017 10:02)

    エイプリルフール
    【標準な話題があまり話されない理由】
    標準とは言葉では表現しきれないものだから相談しようにもできない。
    人、一人一人が悲しみのように乗り越えていかなければならないノルマのようなもの。
    しかし、言葉にならない悩みはいつかは解決しなければならない。
    それは時が待ってくれないなら、オープンになること。
    標準な悩みの早期解決は公開するに尽きる。
    文字で表せないなら、オープンに見せることだ。
    それで悟った境地が「標準」なのだ。