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第3-12日 Vol.68  時に仙人あり、我大乗を有てり 【提婆逹多品第十二】(八~十四行)

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★★ きょうの謎!
   
その謎1:仙人は、本当に妙法蓮華経を理解して保持していたのでしょうか?
   
その謎2:釈迦は、仙人の下では妙法華経そのものの教えてもらってはいないのではないでしょうか?
 
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■■第3-12日 Vol.68  
   
 時に仙人あり、我大乗を有てり
 
 【提婆逹多品第十二】
 (八~十四行)
   
■■今日の一偈一句
 
 トキ センニン   キタ  オウ モウ  モウ   ワレダイジョウタモ  ミョウホウレンゲキョウ ナヅ
 時に仙人あり、來つて王に白して言さく、我大乗を有てり、妙法蓮華經と名け
 
       モ ワレ タガ     マサ タメ センズツ   オウ セン コトバ キ
 たてまつる。若し我に違わずんば、當に爲に宣説すべし。王、仙の言を聞いて
 
 カンギユヤク  スナワ センニン シタガ ショシュ クキュウ  コノミ ト  ミズ ク  タキギヒロ
 歓喜踊躍し、即ち仙人に随つて所須を供給し、果を採り、水を汲み、薪を拾い、
 
 ジキ モウ ナイシ ミ モッ ジョウザ ナ    シンジンモノウ       トキ ブジ
 食を設け、乃至身を以て牀座と作せしに、身心倦きことなかりき。時に奉事す
 
    センザイ ヘ  ホウ タメ ユエ ショウゴンキュウジ  トボ  トコロ       ソ
 ること千歳を經て、法の爲の故に精勤し給侍して、乏しき所なからしめき。爾
 
  トキ セソン  カサ  コ ギ ノ   ホッ    ゲ ト  ノタマ
 の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく

    
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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時に仙人が居り、来たりて王に申された、我は大乗を保有している、妙法蓮華経
 
という名で伝えられているものである。もし我のことに間違いなくば、疑いなく
 
望みどおりに宣教して説いてあげれよう。王は、仙人の言葉を聞いて喜び勇んで、
 
すぐさまに仙人に弟子入門し必要な身の回りの世話を供給し、果実を採取し、水
 
を汲み、薪(たきぎ)を拾い、食事を提供し、それほどのことから身体を腰掛椅
 
子にされるほどのことまでであっても、身心は疲れ怠けることはなかった。長い
 
間仕えて千年を経て、何よりも法のためだと思うがために一心に精進して務め給
 
仕し続け、何等不自由を生じさせない暮らし作りに尽したのだった。その時に世
 
尊は、重ねてもう一度この説法を宣べておきたいと思い、つぎの箇条の詩を用い
 
て説いて語られた
  
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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王であった釈迦が城を捨て去り、出家して法華経を説ける者を探し求めている頃、
ある時、仙人が現われ、妙法華経という経を保持しているが、探している大乗で
あるのなら教えてあげようと釈迦へ申し出ました。
   
釈迦は喜んですぐさまにその仙人の奴隷になっても良いという覚悟で弟子入りし
ました。
そして、あらゆる給侍をその仙人に施し、千年の長き間仕え修行しました。
その間は、釈迦は法華経を知ることができるなら、どんな苦しい修行にもへこた
れず、心身ともに理想通りに、前向きに精進したのでした。
   
これは釈迦の過去世での出来事です。釈迦は過去世においても王様の座にあった
というわけですが、この仙人との出会いは通常に考えて性質がお互いに合わない
ような妙な巡り会いに思えますね。
   
千年というとても長き間には何かとお互いの立場のプライドや意見が衝突してケ
ンカになったりで、相性があまり良くはなかっただろうと思えますが、意外と逆
にお互いにそれまでの各々の立場の堅苦しい暮らしや制約から解放されて、案外
理想的で人間的な関係を築くことができ、仲良く修行できた楽しい時期だったか
もしれませんね。
   
ところで、釈迦は千歳になるまで仕えたのですから、仙人と暮らした期間はまっ
たく人間としての寿命期間を遥かに超越していた不思議で奇妙な期間だったとい
うことでしょうね。
  
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:仙人は、本当に妙法蓮華経を理解して保持していたのでしょうか?
   
その謎2:釈迦は、仙人の下では妙法華経そのものの教えてもらってはいないの
     ではないでしょうか?
 


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法華経 序品第一

 

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★
 
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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん成安田 (日曜日, 12 3月 2017 10:08)

    日ごろ、どう考えても理屈に合わない不思議な現象、
    そういった妙な出来事はなぜ起きるのでしょう?
    きっと各々の発想と実行の自由度がそれを発生させているのかもしれません。
    そして、そういう奇妙な出来事が合理的に多くのためになるかもしれない可能性を求めて約束事や原則というものが定まってきているのでしょう。
    そして、その約束事や原則、つまり法を作るには不思議現象を直に体験する修行の必要性が説かれているのだと思います。