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第3-8日 Vol.64  説法人の中に於て最も第一たり 【五百弟子受記品第八】(九~十八行)

法華経 五百弟子受記品第八


★★ きょうの謎!
   
その謎1:富樓那は前世に於て、すでに摩訶迦葉などがこれから來世に行なうことになる梵

     行をもう済ましているのでしょうか?
   
その謎2:富樓那は菩薩なのでしょうか?
 
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■■第3-8日 Vol.64  
    
 説法人の中に於て最も第一たり
 
  【五百弟子受記品第八】
  (九~十八行)
   
■■今日の一偈一句
 
 ソ トキ ホトケ モロモロ ビク  ツ      ナンダチコ フ ル ナミタ ラニ シ ミ 
 爾の時に佛、諸 の比丘に告げたまわく、汝等是の富樓那彌多羅尼子を見るや
 
 イナ  ワレツネ ソ セッポウニン ナカ オイ モットダイ    ショウ  マタツネ ソ シュジュ ク
 不や。我常に其の説法人の中に於て最も第一たりと稱し、亦常に其の種種の功
 
 ドク タン ショウゴン  ワ ホウ ゴジ ジョセン  ヨ  シュ オイ ジキョウリキ  グソク
 徳を歎ず。精勤して我が法を護持し助宣し、能く四衆に於て示教利喜し、具足
 
   ホトケショウホウ ゲシャク  オオイ ドウボンギョウジャニョウヤクニョライ オ       ヨ
 して佛の正法を解釋して、大に同梵行者を饒益す。如來を捨いてよりは、能く
 
 ソ ゴンロン ベン ツ        ナンダチ フルナ  タダヨ ワ  ホウ ゴジジョセン
 其の言論の辯を盡くすものなけん。汝等、富樓那は但能く我が法を護持し助宣
 
   オモ       マタカコ   オク ショブツミモト オイ   ホトケショウホウ ゴジ ジョ
 すと謂うことなかれ。亦過去九十億の諸佛の所に於ても、佛の正法を護持し助
 
 セン  カ セッポウニン ナカ オイ  マタモットダイ     マタショブツショセツ クウホウ オイミョウ
 宣し、彼の説法人の中に於ても亦最も第一なりき。叉諸佛所説の空法に於て明
 
 リョウ ツウダツ  ム ゲチ エ ツネ  ヨ アキラカ ショウジョウ ホウ ト  ギワク
 了に通逹し、四無礙智を得て常に能く審諦に、清淨に法を説いて疑惑あること
 
    ボサツジンヅウチカラ グソク  ソ ジュミョウシタガ ツネ ボンギョウシュ
 なく、菩薩神通の力を具足し、其の壽命に随つて常に梵行を修しき。
 
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その時に佛は、諸々の比丘に告げられた、汝等この富樓那彌多羅尼子(フルナミ
 
タラニシ)を見てどうである。我は常にその説法人の中に於て最も優れた第一た
 
りと称賛し、また常にその各種の功徳を感嘆している。一心に勤めて我が法を護
 
持し助宣し、適確に四衆(比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷)の中に於て教えを示
 
して感謝を受け、身に付けて佛の正法を解釈して、大いに同じ梵行者を保養する。
 
如來を除いては、このように適切にその言論の弁を使いこなせる者は他にいない。
 
汝等、富樓那は唯単に一途に我が法のみを専任して護持し助宣していると想って
 
はならない。更に過去の九十億の数の諸佛の所に於ても、佛の正法を護持し助宣
 
し、それらの説法人の中に於てもまた最も第一といわれたのだった。またそれら
 
諸佛の所説の空法についても明了に理解到達し、四無礙智(しむげち:教法の文
 
書、教法の意義、各地の方言に通じ、弁舌の自在な特性)を得て常に適正に審諦
 
(あきらか)に、清く真正に法を説いて疑惑を生じたことがなく、菩薩の神通の
 
力を身につけて、その寿命を全うする従順さで常に梵行を修めてきたのだった。
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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釈迦がいかにもこの富樓那尼子をたいそう誉めて、他の模範にしたいということ
がよく伝わってきますね。
   
そして釈迦は、この富樓那のことを常日頃から、如來を除く説法人の中では第一
の優れた解説者であると言ってきているそうで、更にそれは富樓那自身の過去前
世に於ても、別の多くの諸佛からも引き継いできた絶賛と評判であり、前世から
出来の良い説法達者の第一人者であったと更に付け加えて説明しています。
   
なお、ここで重要なのは今、釈迦の代で誉められている富樓那には、すでに前世
の代でも、功績の高さを抜群に認められていたということです。
   
これを考えますと、授記品第六などでの四大弟子の大物である摩訶迦葉などより
断然に優れている富樓那に思えますね。
摩訶迦葉などは前世の功績のことについては釈迦は触れていませんでしたが、恐
らく富樓那の方が摩訶迦葉などよりももっと前世の古くから正しい修行を修めて
きていることにより、摩訶迦葉などには無かった菩薩神通力まで、すでに身に付
けていた富樓那だったのです。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:富樓那は前世に於て、すでに摩訶迦葉などがこれから來世に行なうこ
     とになる梵行をもう済ましているのでしょうか?
   
その謎2:富樓那は菩薩なのでしょうか?
 


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法華経 序品第一

 

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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん成安田 (火曜日, 07 3月 2017 21:57)

    説法人の中で第一を称えられる富楼那彌多羅尼子はまだ歳は若いようですが、その前世までの優れた功績がすでに釈迦に認められているということです。
    信頼力とは現世一代だけで作り上げるには時間があまりに足らなすぎるということでしょうか。