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第3-2日 Vol.58  止みなん、復説くべからず 【方便品第二】(十二~十七行)

法華経 方便品第二

 
★★ きょうの謎!
   
その謎1:完全に知ることは不可能であることを教え、諦めさせることが大事なこ

     となのでしょうか?
   
その謎2:十如是の如是とはなんでしょう?
 

 
  
■■第3-2日 Vol.58
   
 止みなん、復説くべからず
 
  【方便品第二】
  (十二行~十七行)
 

  
■■今日の一偈一句
 
 ヤ     シャリホツ マタト       ユエ  イカ ホトケ ジョウジュ   トコロ
 止みなん、舎利弗、復説くべからず。所以は何ん、佛の成就したまえる所は、
 
 ダイ ケウナンゲ  ホウ  タダホトケ ホトケイマ ヨ ショホウ ジッソウ クジン      イワ
 第一希有難解の法なり。唯佛と佛と乃し能く諸法の實相を究盡したまえり。所
 
 ユルショホウ ニョゼソウ ニョゼショウ ニョゼタイ ニョゼリキ ニョゼサ ニョゼイン ニョゼエン ニョゼカ
 謂諸法の如是相・如是性・如是體・如是力・如是作・如是因・如是縁・如是果
 
  ニョゼホウ ニョゼホンマツクキョウトウ   ソ トキ  セソン カサ  コ  ギ ノ   ホッ
 ・如是報・如是本末究竟等なり。爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲し
 
   ゲ ト  ノタマ
 て、偈を説いて言わく
     
                           
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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もうやめよう、舍利弗、これ以上は説くだけ無駄だ。なぜならば、佛の唯一満足
 
行く悟りは、第一の究めて希な説くことが困難な法のことだ。ただ佛と佛とのみ
 
が吟味して慎重に諸法の実相を究めつくしているのである。わかり易く言えば諸
 
法の如是相(生来の姿)・如是性(生来の姿を現す生来の性質)・如是體(性質
 
をかもし出す遺伝子のような本体)・如是力(当たり前のようでもそのものの持
 
つ目には見えない確かな力)・如是作(力が周囲へもたらす作用)・如是因(作
 
用に生ずるすべての現象)・如是縁(現象に関連する気配や機会)・如是果(様
 
々な因・縁から生ずる結果)・如是報(報いであり、現れた果はそれだけにとど
 
まらず、それを知るものに何かを残す)・如是本末究竟等(本末とは「相」から
 
「報」までのことで、究竟とは即ち要約すれば九つの要因は正しく関連し合って
 
おり、一つ一つの要因はすべて本質的に等しい)ということである。その時に世
 
尊は、重ねてこの重要会話をまとめて説明したいと思い、箇条な詩を用いて述べ
 
られた
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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釈迦は舍利弗に汝には理解し難い難しすぎることなのだと忠告してきていました。
そして、今回は釈迦はもう舍利弗へこれ以上教えようとしても時間の無駄だと自
分であきれてしまったようです。
   
釈迦は、あきれた意味として、舎利弗へこの難解の法を解けるのは佛と佛の位同
士がお互いに入念に協議して、やっとその真実を究めつくすほどのことであるの
で、舍利弗自身の理解力だけではとうてい無理であることを念を押して説得した
場面に思えます。
   
そして、釈迦は舍利弗用に、せめてわかり易く簡単に説明するならば、いわゆる
十如是のようなことであると喩えたのであります。
  
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:完全に知ることは不可能であることを教え、諦めさせることが大事な
     ことなのでしょうか?
   
その謎2:十如是の如是とはなんでしょう?
  


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法華経 序品第一

 

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3-2

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コメント: 4
  • #1

    ぶっけん (木曜日, 28 5月 2015 00:47)

    『ウソも方便とは法華経のこと?』

  • #2

    ぶっけん (火曜日, 01 11月 2016 22:09)

    釈迦仏にとっても他の仏にとっても、嘘も方便手段とは、一流の真実へ愚かな者こそを誘導する最もの上等手段。

  • #3

    ぶっけん成安田 (水曜日, 01 3月 2017 22:23)

    【示されている出世の道】
     
    自分の判断力や意志を貫いて頑張ろうとしても上手くいかないことはよくある。
    そんな時はこの世に神も仏もいないなどと思いたくなる。
    それより、案外他人の考えの意向に合わせることで上手く恵まれることのほうが一般的には断然多いはずだ。
     
    そのように自分一人の力よりも他人と歩調を合わせて取り組む結果の方が望ましいということにもなりそうだ。
    しかし、その人の性質にもよるだろうから、誰もが同じなのだとも言えないが・・。
    それにしても、なぜ、人間教育への道徳の中心は自分一人での決意と実行が最も尊いと教えているのだろう?
     
    これは普段うっかり忘れているようだが、孤独に成功できる人は最も先頭に立って頑張れる人物のことだ。
    つまり、成功するまでには普通の人より多くの時間と人一倍の努力から得る希少なアイデアが必要だということだ。
    そのように、世の中から出世する人物になるということは並大抵で標準な生き方ではないらしいという答えだ。
     
    しかし、そのような出世の道こそが基本として示された教えがあるならば、通常に挫折して他人と力を合わせる生き方こそが標準とは違う臨機応変に対応する難しい応用が必要だということだ。
     
    だから、標準で解かりやすい基本の出世の道が示されているのだ。
    しかし、その基本の道は実際に渡って見なければ理解できない。
     
    (ぶっけん成安田)

  • #4

    ぶっけん成安田 (水曜日, 01 3月 2017 22:25)

    標準に思えないことこそ、標準に思えてくる \(^o^)/