★★ きょうの謎!
その謎1:「右に繞ること七匝して」とはどういう意味のある作法なのでしょう?
その謎2:遥か東方にある宝威徳上王佛の国とは、一体どんな国なのでしょう?
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■■第2-28日 Vol.56
遥か、法華経を聴受するために来たり
【普賢菩薩勧発品第二十八】
(二~八行)
■■今日の一偈一句
ショキョウ ショコクアマネミナシンドウ ホウレンゲ フ ムリョウ マンノク シュジュ ギガク ナ
所經の諸國普く皆震動し、寶蓮華を雨らし、無量百千萬億の種種の伎樂を作す。
マタムシュ ショテン リュウ ヤシャ ケンダツバ アシュラ カルラ キンナラ マゴラガ ニン
又無數の諸天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦樓羅・緊那羅・摩候羅伽・人・
ヒニン トウ ダイシュイニョウ オノオノイトクジンヅウチカラ ゲン シャバセカイ ギシャクセン
非人等の大衆の圍繞せると各威徳・神通の力を現じて、娑婆世界の耆闍崛山の
ナカ イタ ズメン シャカムニブツ ライ ミギ メグ ソウ ホトケ モウ モウ
中に到つて、頭面に釋迦牟尼佛を禮し、右に繞ること七匝して、佛に白して言
セソン ワレホウイトクジョウオウブツ クニ オイ ハル コ シャバセカイ ホケキョウ ト
さく、世尊、我寶威徳上王佛の國に於て、遥かに此の娑婆世界に法華經を説き
キ ムリョウムヘン マンノク モロモロボサツシュ トモ キタ チョウジュ
たもうを聞いて、無量無邊百千萬億の諸の菩薩衆と共に來つて聽受す。
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1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
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所経を携える諸国は皆地震動を起し、宝の蓮華を散らし、無量・百・千・万・億
さまざまな種類の音楽を演じた。また無数の諸天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・
迦樓羅・緊那羅・摩候羅伽・人・非人等の大衆が取り囲みながら各々自然威徳の
力・神通の力を現して、娑婆世界の耆闍崛山の中まで入ってきて、頭を下げて釈
迦牟尼佛を禮拝し、右回りに七回お辞儀をして、佛に丹念に申し上げた、世尊、
我は宝威徳上王佛の国に於て、遥か彼方のこの娑婆世界に法華経を説かれている
ことを聞いて、無量・無辺・百・千・万・億ほどの諸々の菩薩衆と共に来たりて
聴受を致したし。
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2. 今 日 の 説 法 ! (集)
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前回のこの品では、法華経の最後の品にて初めて普賢菩薩が登場しました。
その普賢菩薩は釈迦の娑婆世界の更に遙か東方にある国から、かつてない最大数
を誇るとても多くの大菩薩とともに釈迦を訪ねてやって来たのでした。
今回はまたそのところから始まりますが、その普賢菩薩の率いる大群が娑婆世界
へ来るために通過してきた途中の所経を信仰する諸国は皆地震動を起し、蓮華の
花が降り注ぎ、数知れない種類の音楽が鳴り乱れたのだそうです。
さて、前品に於て所行という語がありましたが、今度は所経という語が表されて
います。
この所経とは、やはり前品の所行の意味のように、あまり好ましいとはされない
お経を所経といっているのではないかとも思われます。
なお、所行に似たような語で諸行がありますが、諸行無常という有名な教えの言
葉に使われています。
この諸行無常というのは、釈迦が入滅のため涅槃に入る直前に説かれたこの世へ
の遺言のような言葉だといわれています。
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諸行無常とは、この世の存在すべては常に移り変わっているのであり、一瞬たり
とも同じ状態を保つことがなく、永久不変なものなど一切ないということだそう
です。
また、少し視点を変えてみると、この世のあらゆる諸々の存在は元はすべて無な
のであり、衆生の行動のみが常住なのであるという理解もできると思います。
なお、諸行とは諸々の行いであり、所行とは或る住所での行いということではな
いかと思われるのですが、所有の所と考えてみれば、所持しているなどの意味に
も思え、所行とは良くも悪くも自分の所で修めた行ないのことをいうのでしょう。
また、所とは佛所護念のような、佛の居る住所などの所にも使われていますね。
ですから、所経もある住所に有るお経、或いはその者が所持しているお経という
ことであろうと思われます。
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3. 今 日 の 謎 ! (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
その謎1:「右に繞ること七匝して」とはどういう意味のある作法なのでしょう?
その謎2:遥か東方にある宝威徳上王佛の国とは、一体どんな国なのでしょう?
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ぶっけん (日曜日, 24 5月 2015 23:22)
『最期の最後までわからない、自ら戦う男、釈迦佛』
ぶっけん (土曜日, 27 6月 2015 16:10)
『最期に釈迦を勝たせた支持者たちの思い掛けない連係プレー』
ぶっけん (金曜日, 28 10月 2016 00:06)
お釈迦様といえど、ただ単に自分一人としての苦労だけでは成仏はできなかった。
ぶっけん成安田 (月曜日, 27 2月 2017 20:54)
言葉を本当に上手く使いこなしたいなら、仏の言葉を使いなさい。
人間が神の言葉で話しても可笑しいだけです。