★★ きょうの謎!
その謎1:王だった前世の釈迦はなぜ、いきなり慌てふためいたように佛法の為
に王位をいとも簡単に捨てたのでしょうか?
その謎2:佛法にとって国の存命は重要なのでしょうか?
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■■第2-12日 Vol.40
誰か我に大乗を説かん
【提婆逹多品第十二】
(六~八行)
■■今日の一偈一句
トキ ヨ ニンミンジュミョウムリョウ ホウ タメ ユエ コクイ ス マツリゴトタイシ マカ ツヅミ
時に世の人民壽命無量なり。法の爲の故に國位を捨てて政を太子に委せ、鼓を
ウ ホウ センリョウ ホウ モト タレ ヨ ワ タメ ダイジョウト モノ ワレ
撃つて四方に宣令して法を求めき。誰か能く我が爲に大乗を説かん者なる。我
マサ ミオウ クキュウ ソウシ
當に身終るまで供給し走使すべし。
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1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
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その時代は世の中の人民の寿命はどんどん延びていた。佛法を求める為に国王の
権利を捨てて政治管理を太子に委任し、呼びかけるように四方の国民に誓って佛
法を求めた。誰か心して我が為に大乗佛法を説ける者はいないか。我は一心にこ
の身が終わるまで褒美を与え身を粉に奉仕しよう。
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2. 今 日 の 説 法 ! (集)
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世の中の人民がどんどん寿命が伸びてやまないということは、時の王様にとって
はこれもまた一大事なのかもしれませんね。
その時とばかりに、時の王だった釈迦はこれからは佛法なくは国はもう維持でき
ないといち早く判断したのかもしれませんね。
この釈迦の王としての割り切りの早さ、キッパリと行動する決断力は、王たるも
のの責任というものを十分熟知しての判断だったのでしょう。
政を太子に任せてから王位を捨てたのですから、元々は王家や城の存続は釈迦に
とっても第一優先だったのであり、何も最初からすべてが佛教でしか国は納まら
ないと思ったわけでも、釈迦自身が佛教の最高支配者になろうなどとは思っても
いなかったようですね。
つまり、この時の釈迦は、とにかく人民の寿命の変化に対する対応策として、世
間の中で一番優れた最上の佛教を国の存続手段として手に入れようと考えたので
はないでしょうか?
その最上の大乗佛法を教えることのできる者があれば、釈迦はどんな褒美も惜し
みなく与え、釈迦自身も大いにその佛法普及に協力しようといい出したのでしょ
う。
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3. 今 日 の 謎 ! (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
その謎1:王だった前世の釈迦はなぜ、いきなり慌てふためいたように佛法の為
に王位をいとも簡単に捨てたのでしょうか?
その謎2:佛法にとって国の存命は重要なのでしょうか?
『王と佛の関係』◇提婆達多品第十二(2)
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ぶっけん (日曜日, 07 6月 2015 23:01)
『王と佛の関係』
ぶっけん (日曜日, 07 6月 2015 23:53)
『スピーディーが釈迦牟尼佛のお薦めメニューコース』
ぶっけん成安田 (火曜日, 12 2月 2019 10:44)
提婆達多という修行者は大昔、山奥の仙人だったのであり、一説には教団の統率を破壊した恐ろしい修行者だったというイメージがあります。しかし、提婆達多と共に修行した体験のあるお釈迦様は提婆達多のことを善知識、つまり頼りになる親友であったと弟子たちに教えています。
天上の神の世界にも創造神と破壊神が共存しているように、仏の世界にも、建設的に誘導する救済の中にも秘かに破壊的な脅威も共存しているのです。閻魔大王などは仏の教えを保護し忠誠を誓うようになった神様らしいですが、元々は破壊神だったそうです。
多くの神様は諸天善神といって仏の知恵を守護することを役割りながら仏よりも人間界に直接近い天上界に住んでいるのです。そのように神様は人間界を仏に代わって監視している身近な存在なのです。
この世の身勝手な欲望の世界が神聖な神の領域すべてを乱さないように神と仏は二重に監視していると言ってもよいでしょう。