★★ きょうの謎!
その謎1:久遠の昔から佛は書を用いて教えていたのでしょうか?
その謎2:「地種の墨を盡(つ)くさんが如き、」とは、教えることがすべて尽
きて無くなるまでという意味でしょうか?
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■■第2-7日 Vol.35
甚だ大に久遠なり
【化城諭品第七】
(四~七行)
■■今日の一偈一句
モロモロ ビク カ ホトケ メツド コノカタ ハナハ オオイ クオン タト ダイ セカイ
諸 の比丘、彼の佛の滅度より已來、甚だ大に久遠なり。譬えば三千大千世界
ショウ ジシュ タトイ ヒト ス モツ スミ ナ トウホウ コクド ス スナワ
の所有の地種を、假使人あつて磨り以て墨と為し、東方千の國土を過ぎて乃ち
テン クダ オオイ ミジン ゴト マタ コクド ス マタ テン クダ カク ゴト
一點を下さん、大さ微塵の如し。又千の國土を過ぎて復一點を下さん。是の如
テンデン ジシュ スミ ツ ゴト ナンダチ ココロ オイ イカン
く展轉して地種の墨を盡くさんが如き、汝等が意に於て伝何。
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1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
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諸々の比丘僧たちよ、その大通智勝佛の滅度から現在までには、驚くべきほど遥
か長い年月が過ぎ去っているのだ。例えば一の佛が教化する三千大千世界にて所
有する地柄を、仮にある者にすり潰させて墨を作り、そこより東方へ千の国土を
過ぎてほんの一滴を垂らすとしよう、その大きさといえば微塵にすぎない。それ
よりまた千の国土を過ぎてまたその一滴を垂らそう。このように繰り返して地柄
の墨を残らずすべて使い切るほどのことだ、汝らはこれくらいの意味として考え
てみよ。
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2. 今 日 の 説 法 ! (集)
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釈迦の話す久遠の昔とは、衆生の空想を遥かに超えた途方にくれるほどはかり知
れないスケールの遥か昔なのでありましょう。
釈迦は、比丘僧らに対し、実際の時間経過の長さを国土の目に見える物質的距離
の長さに変換して喩えていますね。
また、使用人に所有国土の土をすり潰させて墨を作らせるという、独特な比喩表
現を用いています。
住んでいる土地が黒々ドロドロとした墨になるまで長い暮らし習慣に植え付いて
いる、その古い土地柄で作った墨液を更に遠方まで運ばせ、一滴づつこぼして行
く、そして、その墨液の全量が無くなるまで遠方各地にそれをどこまでも繰り返
していくという、気が遠くなるほど大胆さと根気の要る地道な作業の永遠さを物
語っているようです。
釈迦は、比丘僧達へそうやって落ち着いて考えてみよと、物事を知るための前提
として教えたのかもしれません。
墨といえば習字が思いつきますね!
一国で習慣や決まり事をこしらえ、それを筆を用いて書に記録してまとめ、それ
を遠方各地へ長い期間かけて普及させたというニュアンスなのではないでしょう
か?
習字とは、まず心を落ち着けて書く、恐らくそれが修行の第一歩という、その時
に、原点の教えが振り出され示されたということでしょう。
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3. 今 日 の 謎 ! (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
その謎1:久遠の昔から佛は書を用いて教えていたのでしょうか?
その謎2:「地種の墨を盡(つ)くさんが如き、」とは、教えることがすべて尽
きて無くなるまでという意味でしょうか?
『印刷技術の発生と法華経編さん会議の始まり』化城諭品第七(2)
『キリスト教と仏教の違いとは?』
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ぶっけん (火曜日, 02 6月 2015 23:00)
『印刷技術の発生と法華経編さん会議の始まり』