　
★★　きょうの謎！
　
その謎１：もう弟子たちは教わる段階ではないようなのに、次品からのストーリー

　　　　　展開ではどうして阿羅漢弟子の舎利弗などは叱られながらも、まだもっ

　　　　　と教えてくださいとなぜ釈迦に強く願ったのしょう？
　　　
その謎２：諸漏を尽くして煩悩も解決している大阿羅漢たちは、すでに最終的な最

　　　　　大な悩みを解決できる完全に近い悟りに達しているのでしょうが、それ

　　　　　でも最高地位の菩薩修行者には至れていないのでしょうか？
　
　

■■第2-1日　Vol.29
　
　諸漏すでに尽した阿羅漢弟子たち
　
　　【序品第一】
　　（二～七行）
　

　
■■今日の一偈一句
　
　ｼｮﾛ　ｽﾃﾞ　ﾂ　　ﾏﾀﾎﾞﾝﾉｳ　　　ｺ　ﾘ　ﾀｲﾄｸ　ﾓﾛﾓﾛ　ｳｹﾂ　　ﾂ　　　　ｺｺﾛｼﾞｻﾞｲ
　諸漏已に盡くして復煩惱なく、己利を逮得し諸　の有結を盡くして、心自在を
　
　ｴ　　　　ｿ　ﾅ　ｱﾆｬｷｮｳﾁﾞﾝﾆｮ　ﾏｶｶｼｮｳ　　ｳﾙﾋﾞﾝﾗｶｼｮｳ　　ｶﾞﾔｶｼｮｳ　　ﾅﾀﾞｲｶｼｮｳ
　得たり。其の名を阿若橋陳如・摩訶迦葉・優樓頻螺迦葉・伽耶迦葉・那提迦葉
　
　　ｼｬﾘﾎﾂ　ﾀﾞｲﾓﾂｹﾝﾚﾝ　ﾏｶｶｾﾝﾈﾝ　　ｱﾇﾙﾀﾞ　　　ｺｳﾋﾝﾅ　ｷｮｳﾎﾞﾝﾊﾀﾞｲ　ﾘﾊﾀ　　ﾋﾂ
　・舎利弗・大目健連・摩訶迦旃延・阿寃樓駄・劫賓那・橋梵波提・離波多・畢
　
　ﾘｮｳｶﾊﾞｼｬ　ﾊｸﾗ　　　ﾏｶｸﾁﾗ　　　ﾅﾝﾀﾞ　ｿﾝﾀﾞﾗﾅﾝﾀﾞ　　ﾌﾙﾅﾐﾀﾗﾆｼ　　　　　ｼｭﾎﾞ
　陵伽婆蹉・薄拘羅・摩訶拘稀羅・難陀・孫陀羅難陀・富樓那彌多羅尼子・須菩
　
　ﾀﾞｲ　ｱﾅﾝ　ﾗｺﾞﾗ　　　　　ｶｸ　ｺﾞﾄ　ｼｭ　ﾁｼｷ　　　　　ﾀﾞｲｱﾗｶﾝ　ﾄｳ
　提・阿難・羅候羅という。是の如き衆に知識せられたる大阿羅漢等なり。
　
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　　1.　今日の解読！　　（苦）
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さまざまな心の平静の乱れをすでに尽くして更に煩悩はなく、聖人としての自己
　
の悟りを完全に得てさまざまな不善な心による拘束を尽くして、心の自在を得て
　
いる。その名を阿若橋陳如・摩訶迦葉・優樓頻螺迦葉・伽耶迦葉・那提迦葉・舎
　
利弗・大目健連・摩訶迦旃延・阿寃樓駄・劫賓那・橋梵波提・離波多・畢陵伽婆
　
蹉・薄拘羅・摩訶拘稀羅・難陀・孫陀羅難陀・富樓那彌多羅尼子・須菩提・阿難
　
・羅候羅という。このように多くの人々に広く知られた大阿羅漢などである。
　
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　　2.　今日の説法！　　（集）
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ここに記された釈迦の大弟子の阿羅漢たちは、皆すでに厳しい修行を超えて、完
成された大阿羅漢ばかりであるということですね。
このように、この法華経の最初にてそのように完成された状態を謳っているだけ
に、もうこれ以上、阿羅漢になるための修行はすでに必要なく、申し分がないこ
とを示しているわけです。
　
ですから、この先のこの法華経の中では釈迦としてはもう弟子の阿羅漢たちへ教
えることはすでに終えているというような意味が予測できますね。
　
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　　3.　今日の謎 !　　　（滅）
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう！
　
その謎１：もう弟子たちは教わる段階ではないようなのに、次品からのストーリ
　　　　　ー展開ではどうして阿羅漢弟子の舎利弗などは叱られながらも、まだ
　　　　　もっと教えてくださいとなぜ釈迦に強く願ったのしょう？
　　　
その謎２：諸漏を尽くして煩悩も解決している大阿羅漢たちは、すでに最終的な
　　　　　最大な悩みを解決できる完全に近い悟りに達しているのでしょうが、
　　　　　それでも最高地位の菩薩修行者には至れていないのでしょうか？
　