■■第1-28日 Vol.28
遥か東方より普賢菩薩と大菩薩集団来る
【普賢菩薩勧発品第二十八】
(一~二行)
■■今日の一偈一句
ソ トキ フゲンボサツ ジザイジンヅウリキイトクミョウモン モッ ダイボサツ ムリョウムヘンフカショウシュ
爾の時に普賢菩薩、自在神通力・威徳名聞を以て、大菩薩の無量無邊不可稱數
トウホウ キタ
なると東方より來る。
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1. 今 日 の 解 読 ! (苦)
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その時に普賢菩薩、自在の神通力及び超自然に知れ渡ったその名聞を携え、大菩
薩ばかりのはかり知れない膨大な数を引き連れて東方の国より到来した。
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2. 今 日 の 説 法 ! (集)
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この品が法華経の最終章ですね! この最後には一体何が起きるのでしょう?
さっそく、東方にある娑婆世界より更に遥か東方にある国より普賢菩薩が過去最
大級の数の大菩薩集団を引き連れて釈迦へ会いに来たのでした。
この普賢菩薩はかなり進んだ超自在力を持つことで知れ渡った超大菩薩です。
誰も適わぬほどのその力ゆえに計算を遥かに超えた規模の数の大菩薩集団の支持
層を一手に誘導して来たのでしょう。
この普賢菩薩とはどういう菩薩かと勘案すれば、いつものようにその名前から連
想すると普通に賢い菩薩であるということでしょうか。
この普通に賢い菩薩は、他のどの菩薩に比較しても普通の賢さを保持するという
具合に完璧にバランスに気を配っているのでしょう。
これだけ完璧に普通の賢さを示現できる能力が最も自在な神通力をもち他人へ莫
大な共感を与えることが可能となるのでしょう。
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3. 今 日 の 謎 ! (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
その謎1:普賢菩薩はあまりに多くの大菩薩集団を引き連れるほどに、釈迦の教
えとはピッタリ合致しているのでしょうか?
その謎2:一番最後に現れた普賢菩薩とは、普通の賢さこそが実は完成された理
想の菩薩像であるという結論なのでしょうか?
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4. 今 日 の 知 識 ! (道)
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まずは、この品の勧発品という普賢菩薩に付属している題名はなんでしょう?
この勧発とは大きな励ましという意味があるそうです。
つまり、釈迦は最終的にこの普賢菩薩の性質を非常に励ましているということな
のでしょう。
しかし、前品までにあれほど厳しく釈迦は菩薩を指導してきて完璧と思える最終
的な作戦の実行段階に入っているかに思えるのに、最後には普通くらいな賢さで
あっても信頼の数を稼げる菩薩が誉められるというパターンはどうも腑に落ちま
せん。
どうも、最初から最後まで数の量だけに拘り続けている法華経に思えてなりませ
んよね。
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それに最後は何事も無く普通の教えに終わろうという精神もミエミエという感じ
もありますね。
また、どこまで釈迦はお人好しで単純な見栄っ張りなんだろうなんて疑問に思わ
せて、それだけで終りなのかとも思わせますね。
インドから法華経を手に入れた中国が徹底的に釈迦をインテリテクニックで信用
を落とさせる陰湿な計画だったとしたら私たち日本人は仏教伝来以来ずっと騙さ
れていたということにもなりかねませんよ。
それくらい、とても衝撃的な中国で編纂された法華経の全シナリオです。
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数知れない人々が長い歴史この法華経を拝読してきたわけです。
その人々から法華経はおかしいと聴いたことがありますか? たとえ誰も心には
感じていたとしても実際にそのように言う人は奇跡的にもいなかったとしたらそ
れは快挙ですね!
しかし、中国の宗教上の信頼の遅れはどうしてなのでしょう? そんなことを率
直に疑問に思いつつこの法華経を読むことが恐らく解りづらい私たち日本人にと
っては、ひょっとすれば実にこの法華経に過信を受け続けているのかもしれませ
んですよ。
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5. 今 日 の 解 脱 ! (解)
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法華経の最終品が普賢というあまり癖はなさそうな通常っぽい菩薩の話で何気な
く終わるという、あれ?どうしたのかな?と思わせますが、何かいい感じ、すが
すがしいとも思いませんか?
しかし、通常は標準的な物語やストーリーの流れというものは、最初は何気なく
始まり最後に結論のピークがはっきり生じてすんなり納得行き、感動のままにラ
ストシーンという感じが印象的ですよね。
ですから、この法華経は通常の物語やストーリー設定の標準的な展開とは全く逆
のようです。
それは、最初に方便の謎というドギツクもある最も言いたいことをズバリ示す結
論が置かれて、最後には何も無かったような通常な状況で締まるという設定です
ね。実に人間の最後ってこんな感じかなっと思わせますね。何だか解らないけど
上手く行きすぎなんでしょうか?・
・・・この法華経は。
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たとえば、この法華経を編纂した中国は物事の最初と最後のどちらを大事にする
国だと思いますか? そして日本の場合はどちらでしょう?
まず、日本の場合の国造りの統一は天皇が行ったわけですが、その最初の天皇の
活動というのはほとんど正確には知れていませんし、天皇一族の組織自体もしっ
かりした記録を残して将来維持のために最初が大事だというはっきりした考えは
あまりなかったように思えますよね。
今でもやはり習慣的に日本は初めは何だかあやふやに成り行きで始まるような事
が多くて、感覚が乗つてくると人目も振らずに集中して物事を急進させるといっ
た感じですよね。
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これが、中国はどうでしょう? 中国の最初の中華統一は案外遅くB.C.221年
に始皇帝が築いた秦という国でした。
この始皇帝は最初の皇帝だから始皇帝というんじゃないかとも思いますが、皇帝
という名は王を越える称号として始皇帝が自ら名乗ったのが始まりといわれてい
ます。
始皇帝はかなりの超天才的な神がかり手腕で官僚制による中央集権国家体制を国
中に整備しつくし商工業を発達させると共に貨幣制度を最初から導入しました。
しかし、この史上最強パワーによる最大統一国家の秦は建国からわずか14年に
して滅ぶことになります。
中国古代からの文明史上長く続いた農耕民族の大反乱が始まるやいなやあっとい
う間にその短くも華やいだ栄光はいきなり滅亡したのでした。なお、この時代は
まだ釈迦滅後の正法、或いは像法時代だったと考えられます。これから250年
後くらいには中国での法華経の編纂は本格的に始まったのでした。
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これほど中国と日本の国の始まりのイメージは違うのですが、各々のお国柄は良
く似ているとよくいわれるのは法華経の伝来の影響によることが最も大きいので
しょう。
ところで、法華経がインドから伝わっていったのは中国は釈迦の正法時代、日本
は像法時代の時期だったでしょう。
その正法と像法の違いがかなりの違いがあったと考えられます。そして、中国で
は長安でA.C.406年に三蔵法師の鳩摩羅什が法華経の漢訳に成功した以降、な
ぜかほとんど中国内では法華経は持て囃されなくなっていき、その後は海外の東
南アジアや日本への法華経普及が開始されました。
それにより、釈迦の末法到来の頃にはすでにインドや中国より日本だけが法華経
普及の主流の座になって行ったと考えられます。
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なお、法華経各品のストーリー展開の順番としては最初が普賢菩薩勧発品で最後
が方便品として逆に読んでも良さそうなのです。
しかし、この逆展開が中国での法華経の普及の仕方だと思えます。なぜなら、実
は中国では標準的な考えのようである最後の普賢菩薩勧発品だけは今でも大切に
普及されているようだからなのです。
その点、日本側に普及や影響をもたらしたのは逆に最初の方便品だったのではな
いかと思うのです。そういうことで、日本が編纂後の法華経普及の始まりと考え
れば、ストーリー性は逆に結論が先であっても法華経そのものの展開の順列と素
直に合っているという事になります。
ところで、面白いことに十二因縁という古くからある教えがありますが、人間は
生まれてはまた死んでいく繰り返しの中で、過去現在未来へと関連した因果を引
きずっているといいます。
そして、因果とは因と果、つまり、原因と結果のことです。
原因があってそれに応じた結果を生じるのですがその原因はまず過去世に発生し
結果を生じないまま死に、そして現世に生まれてくる時点で結果を生じる、つま
り過去の結果を背負ってから生まれてくるのです。
そしてまた、現世にて原因を起し、それがまた未来世に生まれる際の結果になっ
ていくのです。
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実は、この十二因縁の因果の順序関係が法華経のストーリーに等しいと思えるの
です。
つまり最初に結果が有り最後が原因という順序ですね。
法華経の一番最後の普賢菩薩勧発品は何事も無く通常に終わって行くように思え
ますが、実はそこには何か原因が起きていることが隠されているのです。そうな
のです!
普賢菩薩こそが法華経の原因だったようなのです。
その原因に対し最初からまた方便品(序品)という怪しい結果が始まるのです。
法華経は、実は人間の人生の流れのように出来ていたのですね!
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6. 今 日 の 振 り 返 り !(脱)
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第1回目の法華経全28品をお読みいただきありがとうございました。
そして、毎日毎日連続でお疲れ様でした。明日29日から31日の3日間はお休みで
す。又、来月6月1日から再び最初の序品第一から始まります。
それまで、ごゆっくりお休みください。
今日の普賢菩薩勧発品はいかがでしたか? 私はとてもいい感じで終わっている
なあと心が晴れ晴れするように感じます。
とにかく普通くらいに賢い菩薩なんてちょっととぼけた名前ですが、そういう感
覚が一番多くの人々の支持を得れるというのはずば抜けた計算高さで賢い大菩薩
ばかりが大群化した理由なのでしょうか?
そういう大菩薩を引き連れていくだけの天才的才能は極めて普通に拘った緻密な
平均バランスに優れた人物であって、着実に多くの富や利益を積み重ねる確立が
非常に高い事実なのかもしれませんね。
しかし、そういう計算高い人物は何か唯一信頼を損ねる大きな欠点があるらしい
のです。
実は法華経の後に付属している結経といわれる佛説観普賢菩薩行法経とはいわば
懺悔の法なのです。通常では見抜けない事柄には普通すぎるような賢さに実は多
いことらしいですね。
行法経とは法華経を実行する行者の経です。釈迦が初心者向けに法華経普賢菩薩
勧発品第二十八の追加補助版として懺悔のあり方を中心に説かれたといわれるも
のです。
とても長くて難しい経典ですが、修行を確立したい人にはお勧めです。私も後で
ホームページなどでこの法華経の他に行法経と無量義経の内容を紹介するサイト
を作っていきたいと願っています。
最後に・・
身内の法事は是非しっかり定期的にやっていきましょうね!何が隠されているか
わからないから?・・後になってわかり出すことは沢山ありますし、とてもあり
がたいことです。それにより仏様と私たち自身が綺麗に整理されていくのです。
それではまた来月から・・・・。< ^0._.0^ >
今回も読んでいただき、誠にありがとうございました。
末永くご愛読いただけますよう、今後とも何とぞよろしくお願いいたします。
(追伸)
私にとって初めてのメールマガジン作成発行の1ヶ月でした。数々の不慣れな点、
ご迷惑をおかけしてすみません。作文のほうもまるでヘタで自分なりにしか書け
ないところなど、何卒ご勘弁ください。
今後、ブログやホームページなどもしっかり充実したものを作成したいと思って
います。今のところ、皆さんからの専用投稿ページサイトなどがなくてたいへん
申し訳有りません。
もし、お気づきの点、改善点、その他、ご意見ご感想などがございましたら下記
フッタ欄↓まぐまぐ!の ※ご意見・ご感想 送信フォームで是非、送ってくだ
さい。
毎日精一杯の時間で作成しておりますが、時間のある限りできるだけご返信をし
ますのでよろしくお願い申し上げます!
(ぶっけん)
ご案内
🌸このホームページは私、ぶっけんが、毎月、1日から28日まで法華経の全28品の各1品ずつを28に分けて毎日、そして毎月その日にちの品に合わせて連続で328日(1年間)分を投稿しています。
なお、今ご覧いただいてますこのブログページは全328日分のうち最初の28日分まで各1品の全内容です。これは私が別に発行しておりますメールマガジン創刊最初の1か月分の28品(28日分)の各品の内容とそのまま同じものです。これは参考までにメールマガジンの内容の最初の28日分をこのホームページだけですべて見ることができます。つまり、毎日の全章(1.苦・2.集・3.滅・4.道・5.解・6.脱)の内容は最初の28日目までの内容をこのホームページで自由にご覧になれます。それ以降の2か月目から12か月目までの300日分の各ブログ内容は各前半部分(4~6を省いた、1.苦・2.集・3.滅)の章のみを、毎日日替わりにこのHPブログページで掲載しています。(各日のブログはほぼ毎日、SNS投稿とも連動していて便利ですので是非ともご利用ください!)
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ぶっけん (土曜日, 28 1月 2017 10:40)
コロンブスがアメリカ大陸の発見に初めて成功したという過去の新事実は、当時の世界的メディアに記録された。この情報伝達は、幾度となく忘れがちのことであるが・・いつ、誰が、どこで、何を、なぜ、どのように発見したかの報道である。
どうやらこれは、なぜ、と、どのように、の発見こそが一番重大、かつ曖昧に隠されている活用と経路の問題では?
ぶっけん (土曜日, 28 1月 2017 10:40)
トランプ氏の言うことは、まんざら嘘ではない。今は少なくなったようなタイプの過去の政治家に思えるが、逆にジョージ・ワシントンのような最大な力強さを感じる。ブッシュやオバマの頃はまだまだ時代の進みに半分ハマった状態から抜け出れていなかった。
トランプ氏によれば原因はメディア(媒体)にあると言っている。
すなわち、統計データへの過信と蓄積である。
皆誰もが当てはまっているかのように、つまり単に一部の意外なるデータのサブリナに誰もがハマっているのである。
巻き込むということが果たしてよいことだろうか?
イエス・キリストが処刑される際に「人は皆、罪人である」と伝えたというのは、私はそれをキリスト自身の言葉ではないと信じる。
ぶっけん (土曜日, 28 1月 2017 07:22)
今、長引く急降下の現実を知るべし。完全落下まで残された時間はあと2分半。
原因究明だけにすべてを導入することだ。今更どうすることではなく、知ることだ。
今までに一時でも、神が存在していないということを知ることがあれば、すでにエデンの重要なエネルギーを蓄えている。
ぶっけん (日曜日, 24 5月 2015 21:02)
『結果で始まり原因で終了するストーリー展開』